チャリで四国九州リベンジ2018 2日目 2018/3/31 福岡〜唐津〜佐世保 編
ん?
おはようございます。
福岡の中心街、天神の警固公園からスタート。
土曜日とあって、待ち合わせに使う人が多かった。
自転車に荷物を満載した
後ろ姿はかなりイカツイ格好。
今日も午前中は昨日の福岡人に案内してもらう。
高カロリーで安いものとリクエストすると案内される。
長浜ラーメン。てっきり長浜って滋賀の長浜だと思っていた。w
地元の人は「がんはま」って呼ぶらしい。
店内に入るとテーブルに他のお客さん相席で座る。
テーブル中央には味調整用のスープだしと、紅ショウガの山。
注文するや否やすぐに勢いよくラーメンが出てくる。二、三分も待たなかった気がする。
いつも食べている横浜の家系ラーメンとは全く違った食べ物だ。
店員さんは体育会系な感じで、丁寧な接客とはお世辞にも言えない。
ただ、とにかく元気はある。
土曜日ということもあってまあまあ並んでいた。
この辺は似た名前の長浜ラーメンがたくさんあり
「元祖 長浜屋」
に対して
「元祖長浜家」
「元祖長浜屋台」
など紛らわしい店名が軒を連ねる。
どうやら、本家にいた従業員が辞めて、似た長浜ラーメン屋をオープンさせたらしい。
一度名前をめぐっての訴訟沙汰にもなったそうだ。
長浜ナンバーワン。
福岡時代に通っていたラーメン屋は
この長浜ナンバーワンらしい。
こちらは元祖長浜屋台
はじめての福岡観光にはもちろん本家をお勧めするが、
何回も来ている人は色々な長浜ラーメン巡りをしてみるといいだろう。
自分に合った長浜ラーメン屋が見つかるかも。
続いて中央区大名に2017年夏にオープンしたソフトクリーム専門店 DAIMYO SOFTCREAM。
インスタ映えスポットとして連日話題のお店なんだとか。
大名ソフト 480円
ソフトクリームにしては強気価格ではあるが、イタリアのカルピジャーニ社製の機械で作ったソフトクリームは唇を包むようなフワッフワな食感。
こんなに綺麗なトグロを巻いたソフトクリーム見たことない。
福岡のアップルストアで壊れかけていたイヤホン変換ケーブルを買い、
昼下がりでお別れ。
地元民による案内は非常に密度の濃い観光が短時間で楽しめた。
国道202号を西に進む。
福岡市中央区→城南区と進むものの、都市部特有のストップ&ゴーの繰り返しで全く距離が進まない。
旅2日目にして疲労が溜まっており、自販機を見つけてはレッドブルが無いかといちいち覗いていた。結局コンビニで買った。
福岡市西区
都会だった風景が突然郊外のノッペリした景色になる。
上に走るは、福岡前原道路。
九州大学伊都キャンパスという文字が何度も見える。
やがて建物がみるみるなくなり、田園地帯になると糸島市に。
日が暮れ始めた。
こんなに土地がだだ広いのに、空がなかなか見えない窮屈さ。
糸島市前原。まえばると読む。
国道202号は前原になると急に雰囲気をガラッとかえる。
というのも先ほど走っていた高架下の国道202号はそのまま福岡前原道路と合流するため、旧道にそれる。
ここはもともと前原市だったが、2009年に糸島市と名前を変えた。
丸田池公園。もともと農業用のため池だったところを公園化したそうだ。
福岡は大きい池がある公園が多いような...気のせいか?
そして海(玄界灘)が現れ始め、夕方の潮風を浴びながらのサイクリング。
深江駅前。JR筑肥線と並走する。
この日で一番気持ちの良い時間であった。
糸島は福岡市内からも近く、ドライブスポットとして
人気だ。
JR筑肥線。山と海の間を非常なスロースピードで流している。
アブラナ畑。春って感じだなあ。。。
なんとなく、眠くなりそうな、そんな車窓であった(自転車)
前を歳が近そうなチャリダーが走る。
しかし、なんかゴリマッチョだったのと、マウンテンバイクが先導していること
が気に食わなくて、思いっきり追い越す。
このカーブの絶妙さとか、かなりフェチズムをくすぐる。
決して広くない道を30km/hほどで流しながら見る
自転車からの景色が一番ドーパミンの分泌を誘発する。
時々桜が地面に吹雪く。
カーブの曲線と、舗装の情報量と、海と、線路と。
そして
佐賀県に。
唐津市。
この国道202号、サイクリングにとても最適。
大型車も少ないからストレスが少ない。
唐津バイパス。内陸に入り、景色がガラッと変わる。
ロードサイド街が立ち並ぶ。
唐津市街に入れば突然城下町の美しい景色に変わる。
別名 舞鶴城。
唐津城を見たところで、思い出す。
そういえば2年前に九州に来た時に”唐津のアレ”食べていなかったな...
コンビニで携帯を取り出し、例のアレを食べれる場所を探す。
唐津駅近くのアーケード街 京町商店街。
やけに近代的なアーケードに違和感。
出て来たのがここ 旬風。
がしかし...
「本日満席です。」
えええ。。。どうやら週末は予約をしないと入れないお店らしい。
ならば、とお店に駄目元で入り
「あの...今から入れませんよね??」
とたずねるも、もちろん断られる。
他のお店を探すか、と自転車を押そうとすると
「お一人ですよね、イカでしたら作れますよ!」
とわざわざ店の外まで呼び止めてくれた。
お言葉に甘えて席に案内される。
店内は高級和食屋って感じ。
カウンター席に旅人は座る。
こんな格好をした客も珍しいらしく色々と質問をされる。
最初は店の雰囲気に緊張するもたくさん笑顔で話しかけてくれるので、徐々に
緊張が緩む。
イカの活き造り。
大きめのものを仕入れているそう。
刺身で、綺麗に切られた甲の部分をいただく。
甘い。とにかく甘い。
醤油をつけると、さらに甘さが引きだつ。
こんなに自然の甘みが強いイカは初めてかもしれない。
甲をばらしていくと、ゲソの部分が時々踊り出すのが、少々ゾンビチック。
甲を食べ終わると、ゲソの部分を唐揚げにしてもらう。
これまた衣が軽く、サックサク。
一緒に食べたご飯もツヤツヤで、天ぷらに非常に合う。
これ、お酒と一緒に食べたら最高なんだろうなぁ...
これからまだ自転車こぐから飲めないけど...とほほ...
全部で3000円ほど。安くはないものの、とにかく甘くて大きいイカだった。
その後突然体がほてり出してきて怠くなってしまい
一時間ほどベンチで居眠りしてしまった。
唐津は夜景も美しい。
城下町の夜景はどこかロマンチック。
でもこれからまだ漕ぐのかい...
もうここでテント張って寝てしまいたい。
しかしこの距離で終わらせて今日をしまえば、今回の旅あまり回れなくなってしまう。
覚悟して再開。再び国道202号へ。
時すでに夜の8時。
ここから山の中を抜けて佐世保まで一気に走る。
予想通り、周りは一瞬にして何もなくなり田舎道に変わる。
街灯がなく、何も見えないのでライトもフルパワー。
ただこの日、月だけがやけに明るかった。
焼き物が有名って小学校の頃、地理で習うよね。
月が明るすぎて、山の輪郭がくっきり映る。
上伊万里になるとだんだん建物が増えてくるが、、、
夜の10時、お店はどこも開いていない。
伊万里駅周辺。
佐世保に向かうのには2つルートがあり、
国道498号国見道路から抜ける方が距離は短いのだが、
標高500mまで峠を登らないといけない為、海沿いの国道202号を選択。
伊万里湾。海上に浮かぶ美しい建物は、近づいてみると大体パチンコ屋かラブホっていうオチ。
途中の有田町のファミマで一時間の休憩&充電。
最近のコンビニイートインは充電用のコンセントがついててかなり優秀(ありがとうローソン&ファミマ)。
駐車場には猫が10匹住み着いていた。。。
しかもこの子達、人懐っこい。
また腹が減ったのでカレーを食べる。
燃費が悪い。
山の中を走って、国道35号へ。
ちょっと登ったところに県境の標識発見!
ここから佐世保市街までくだって行くのだが、長崎県に入った途端に
路面の舗装がひどくなる。ガタガタ。
衝撃がダイレクトに走る。
下って行くと、だんだん街灯も現れ、車通りも多くなる。
写真からも分かる通り、とにかく舗装が悪い。
舗装の材料が悪いんか?
そして駅が近づいてくると、「治安の悪そうな」車が増えてくる。
シャコタン黒塗り国産車...セルシオ、マジェスタ、アリスト、フーガがやたら多い
佐世保の夜。
佐世保駅前。もう終電も過ぎて、ガラッとしている。
佐世保駅は日本で最西端のJR駅。
沖縄に通るゆいレールや、長崎の松浦鉄道たびら平戸口駅はJRではない。
駅から少し歩くと長いアーケード街が続いていた。
三ヶ町アーケードと繋がり、960mもの長さを誇る。
屋根がつながっているアーケードとしては日本一だそうだ。
しかしこの佐世保、土曜の夜は治安が良くなかった印象。
近くに米軍基地もあってなのか、アーケードで外国人3人が発狂して
全力疾走していた。カオス。
こんな時間だけど腹が減って、深夜にしか営業しない佐世保バーガー屋があるというので
訪れてみる。
「ひときわ異彩を放つ佐世保最古のバーガーショップ」というのにかなり惹かれる。
楽しみだ。
え?
ここ?
灯りが建物から全く漏れてきてなくね?
恐る恐る電話をかけてみても全く出ない。
というか、お店の中の着信音がただただ鳴り響いていた。
こんな時に限って閉店しているのだろうか。。。とほほ
外国人と酔っ払いと、ホストと、怪しげなお姉さんで賑わっていた。
欲望が溢れてそう。
こんなところで間違いなく野宿できるわけないな。。。
あてもなく寝床を探す。
こんなところに自転車を止めてネカフェに泊まる勇気がないし。
夜桜。佐世保公園というでかい公園があるのでここで野宿しよう、そんな計画をしていた。
とりあえずトイレに行こう、、、、
そんな感じで向こうの建物に行こうとした途端、
「許可なく立ち入ることを禁じます」
え????
「US Navy Area」
「米海軍基地区域です」
なんと、公園のすぐ隣に米軍基地があった。
しかも柵が開いていて気づきにくすぎだよwww
あわやこの建物の軒下にテントを張ろうとしていた。
殺されかけるところだったwww
結局この辺に全く野宿できそうなところがないので
ファミマでおにぎりを頬張り、また寝床探しの旅へ。
国道204号を登って行く。
この辺は山が海に迫っている地形なので、くねくねと遠回りしていかないといけない。
山をトンネルで突っ切る国道497号佐世保道路は自転車で走れない。
段々と丘を登らされ、車の量も減っていく。
周りは少し温泉街のような雰囲気。
しかし少し街を超えると明かりも何もなくなる。
結局深夜の2時から、北に12キロ走った。
道の駅 させぼっくす99。略して
ようやく寝床になるであろう場所を見つけた。
時計を見ればもう3時。
道の駅はまだ最近できたばかりの新築の匂いがした。
しかし土曜の夜だからなのか、車がたくさんいて、
旅人たちの車というよりかは、若者が少しカスタムした車を自慢しあっているような、すこしヤンチャな駐車場であった。
EXILEのTAKAHIROが九十九島のポスターを飾っていた。
そうだ、長崎の佐世保出身だったね。
なんと綺麗な室内休憩所が夜間も開放されていた。
テントを貼るのも面倒だし、ここに寝袋敷いて寝よう。
...しかし中には全身黒ずくめで覆われた女性が2人いた。
こんな時間にこんな所で彼女たちは何をしているのだろう。
しかも日本語なのか?よく分からない言葉でじゃれ合っていた。
ちょっとよく分からない。
彼女たちはあっち向いてホイを楽しんでいた。
そして時々不安げにこちらを見てくる。
こっちも不安になってくる。
ここで寝て大丈夫なんだろうか、、、
もしかしたら紫外線を浴びれない病気なのかもしれない、もし日中に外に出れないのならこの時間にしか出れるチャンスがないのか、黒ずくめなのもそういうことなのか、、
そう納得すると自分はあっという間に寝てしまった。