乗鞍あきらめ北陸自転車旅! 6日目 2017/11/4 能登半島 最北端 禄剛埼灯台〜志賀町世界一長いベンチ
道の駅 狼煙(のろし)からスタート。
すぐそこには能登半島最北端の禄剛埼(ろっこうさき)があるので、日の出を見に行こうと思ったのですが、、、、雨。
何も見えないのでやめます。(昨夜行ったし、いいか)
雨が降ったり止んだり。海は大しけなので、天気が悪いとここまで景色が変わるかって感じ。
鳥がすごい。トンビです。この辺は生息数が多く、あちこちに「トンビに注意!」と書かれた紙を見ます。
絶景...(ただし晴れに限る)
奥能登絶景街道。
すっかり紅葉に。まあ長野から走ってきたので先に冬を体験してきてるんだけど。
国道249号で輪島を目指します。正午までなら朝市が行われているんで、少し急ぎます。
道の駅 すず塩田村。珠洲( すず)市では揚浜式(あげはましき)による塩田が存在します。
道の駅には珠洲の塩を使った塩製品や試食がたくさん。塩の博物館なるものも。
珠洲の塩を使ったミルクジェラード。確かに普通の塩とは違うような(気がする)
塩がミルクの甘さを引き立ててくれる。
窓岩。この看板の奥にある岩がそうなんですが。肝心なところが写ってなかった。岩の中に窓みたいな穴がある。
雨が降ったり止んだり...いつの間に輪島市に入ります。
白米(しろよね)千枚田。崖っぷちに作られた棚田です。世界農業遺産にも選ばれ、2006年に訪れた小泉純一郎元首相は絶景だと褒めたそう。
夜になるとライトアップするよ。光る田んぼ。イルミ稲ーション。
さっきまで降ったり止んだりを繰り返していた天気も悪くなり....
突風が発生。自転車がどう頑張っても左に押される。
我慢できず歩道に。縁石に自転車を持ってかれるほど危ない。伝わりにくいけど、葉っぱの向きを見ればやばそうなのが分かるかな??
輪島の朝市通りに到着!日本三大朝市(佐賀の呼子、千葉の勝浦)のひとつ。ですが...
雨風ヤバすぎてそれどころじゃない。笑
噂には値段が書いていないって聞いたけどそうでもなかった。地元の海産物がメイン。
カメラのレンズが濡れて、ぼやけている。
ある程度、お店は出ていたんだけど、風でダンボールとか発泡スチロールが飛んだりとすごかった。
もうみんな片付け始めるっていう。
寒そうに震えながら自転車を押していたら、屋台のおばちゃんに手招きされて缶コーヒーをご馳走してくれた。人の温かさとコーヒーの温かさと。
この朝市みやげ処というのが一番大きい施設だったっけな。お土産をまとめて買うならここがおすすめ。ちなみに二階でめかぶ茶が無料で飲めるよ。
日吉酒造店の甘酒。朝市通りでは多分一番安い100円でいただける。塩が効いてて美味しい。
缶コーヒー、めかぶ茶、甘酒とひたすら暖かい飲み物を飲む。それぐらい雨に濡れて寒かった、、、
「小さいタコを一つ。」
って注文したら
「いいよ、これ持ってきなよ。」
とサービスしてくれた。本当に優しい。
地元の人とのコミュニケーションもこの朝市の醍醐味。
もちろん輪島といえば輪島塗。漆器や箸などもピンからキリまでさまざまな価格帯で売られています。
高いものは本当に綺麗です。ツヤと色合いが美しくてしばらく見とれてしまう。
朝市は基本的に毎日朝8時〜正午まで行われている。
逆にいえば、正午を過ぎれば屋台以外にもお土産処も閉店してしまうので早めに行くのが良いだろう。
そうそう。能登半島といえば2015年のNHK朝ドラ「まれ」の舞台だ。
輪島ドラマ記念館では「まれ」のロケセットが再現されている。
入場無料なんで休憩がてらフラッと立ち寄れる。
wajimanavi.lg.jp
さて、輪島観光をしながら雨宿りも終えたところで再出発。意外にも2時間くらい痛んだと思います。
いろは橋を渡って、石川県道38号線へ。
まあここからが色々やばかったわけで...
いきなりの激坂。ついさっきまで海は隣にあったのに。短距離でグイグイ登らせる。
千畳敷(せんじょうしき)ポケットパーク。水深1m足らずの海の底が畳のようになっている。というのを後から知った。
...海が大しけで海底なんて全く見えなかったのだ...。
やばいでしょ!この傾斜!
すぐそこにはゾウゾウ鼻見晴らし展望台。
出っ張っている岩がゾウの鼻みたいってこと。確かに。
写真だとわかりにくいけど、かなりの崖です。
こわ〜〜〜い
落ちたらどうしよう
いい感じに色づいていますね。
あまりの坂で、地元の人の生活道路なので通り過ぎる車に不思議そうな目で見られます。
本当にここは県道ですか?
崖の上にいたと思ったら、急勾配で下っていきます。
わかりますかね?ヘアピンをしながら三段目まで登っていっているんですよ。
また崖の上に。
そしてサガール
県道はやがて内陸に向かいます。
坂を登ると、次の目的地 男女滝に。
これなんと読むかわかります?
男女滝(なめたき)と読みます。
本流が女滝
支流が男滝。
寄り添って仲よさそうに流れることからこんな名前がついてんだとか。
男の方が小さいのだ。
カマキリとか女郎蜘蛛とかバッタとか?メスの方が大きいんだっけ。
本当はチョロチョロと少ない水量で流れるのが特徴なんですが、雨で増水しとるやん。
ニホンノワビサビッテコンナカンジネ!!
橋の向こう側には男滝が流れる。
そしてまた坂を登る
もう道がわからない。県道は右手前に曲がる。ドリフト族にはおすすめ
本当に山奥に来ちゃった。。。
もう林道やんけ
まだ明るいからいいけど...
秘境の文字が気になる。
でも12kmも秘境の奥に自転車で行ったら確実に戻ってこれないやーーつ。
そしてようやく国道249号に戻ります。すでに夕方の4時。絶対に今日も金沢に着かねえ。
もうそろそろ海岸線を沿うのに飽きて来た。なにせこの辺崖っぷちでアップダウンが強烈すぎる。
ホテル ビューサンセット。ここまでも登らされる。スタンプラリーのチェックポイントのためだけに来た。レストランは貸切だった。
白サギかな?こんなに群れになっているのは初めて見た。美しい...
道の駅 赤神。もう日が暮れ始めたな。。。
志賀町に入ります。
気がつけばまた山を登らせられる。荷物満載なんで脚が売り切れそう。
はぁはぁ
登って降りて、10kmほどで
つきました!!世界一長いベンチ!!
能登が誇るギネス記録!!!
...暗いと一瞬、ベンチが見えないので何しに来たのかわからなくなりますw
謎にイルミネーションが綺麗。
ベンチが光っているわけではないんだよなぁ。。。
このベンチ、途切れることなくこのイルミネーションの先まで作られています。
単に横に伸びているんじゃなくて、所々”コ”の字型になっている 。
いやでもここに来て気づいたけど、実はデートスポットだった。
このイルミネーションと海を眺めながら、ベンチに座って二人の愛を語ろうみたいな?
むしろハートのオブジェがあったり、縁結びの絵馬があったり。
アウェイ感ぱねぇ。
ちなみにこのベンチ、460.9mもあるみたいです。
ちょうど端から端まで歩いてみたら、5分10秒もかかりました。
...ちなみに、後で調べたら今は世界一ではないらしいです。
北海道帯広市が世界一長いベンチを作り、この石川県志賀町が世界一長いベンチを作り、富山県南砺市が世界一長いベンチを作り、はたまたブルガリアで約1015mほどの世界一長いベンチを作り....なんとも不毛な争いである
ちょうどこの世界一長いベンチ周辺には道の駅 とぎ海街道、スーパー、温泉、コインランドリー、8番ラーメンと至れりつくせりなんです。
コインランドリー、地味に高いんだよね..。5日間全く服を洗っていなかったし仕方ない...
そんなときに...
優しいおじちゃんに、食料を差し入れしていただきました...!!!
お金がなかった私に「応援してるからよう!」と食べきれないほどの量を。。。
感謝をどう伝えていいのか分からないほど。またお礼を伝えに会いに行かねば。
所持金が2000円しかなく、かなり切り詰めていたのでホッと気が緩んでしまいました。
渤海(ぼっかい)温泉。ご飯を調達したところで、安心して温泉に入れる。二日毎にしか入っていないので疲れがキューーって取れる。600円でジャグジーなどお風呂の種類もたくさんあるのでおすすめです!
自転車=物干し竿
テントの中でいただいたご飯を味わいます。旅って色々な人との出会いがあって楽しい。
お金がないまま旅に出てしまうのはまずいですが、、、たくさんの方々からの愛に溢れた、そんな一日でした。