チャリで四国九州リベンジ2018 13日目 2018/4/11 四国中央〜しまなみ海道〜岡山
四国からの脱出
四国の山奥からようやく脱け出し、たどり着いたのは愛媛県四国中央市、伊予三島駅。
この街に出れば久しぶりのネットカフェ...と思いきやまさかの閉店。
仕方なく駅の構内でホームレスをしていた。
ふと目がさめると6時前。
始発に乗るスーツ姿の会社員、あるいは学生たちの視線がものすごくキツイ。
世間は新年度が始まったばかりの平日。世捨て人だ...こんなところにもいるんだ...きっとそんなことを思われているのだろうか。
はたまた、「よくツイッターで見るような旅人が我が地元にいた...」って
呟かれているかもしれない。
ベンチは硬いし、構内を抜ける風は冷たいし、とにかく落ち着かない。
3時間足らずの睡眠...いや仮眠は二週間のホームレス生活をしている肉体に大打撃だ。
四国にのみ存在するこの列車は車内は子供のプレイルーム状態らしい。
結局体が動かずに、2時間近くボーーっとしていた気がする。
なぜなら帰る手段に迷っていたからだ。
本来ならば青春18きっぷを使ってゆったり横浜まで帰る予定だったのだ。
しかしあまりにも四国の山奥に愛され続けてしまい、見事に遅延。
きっぷの有効期限は切れてしまった。
んで、結局新幹線で帰ろうか、それともネタ要素満載でまた自走で帰ってやろうか、優柔不断な自分は判断ができずに
結局Instagramの投票機能に委ねてみる。
いや、チャリで帰ろうが新幹線で帰ろうが誰も興味ないだろ。
そう油断していたのだが、自分のフォロワーは優秀な人ばかりなので、わずかな既読数でもこの結果。
ははは、ありがたいじゃないか。
しかし、問題もある。あと78時間以内には予定が入っている。
1000km弱を78時間以内で帰ることなど、そこらのキャノンボーラーなら容易であろうが、すでに1500kmほど走っている自分には、かなり無謀だ。
重い腰を上げてようやく出発。
高知県宿毛市からずっと山奥で遭難し続けていたわけだが、この四国中央市はごく普通の地方都市だ。動物より人間の方が多そうである。何言っているか分からない人は、これまでの記事を読んでほしい。
国道11号線。四国北部都市をつなぐ大動脈。おかげさまで、道幅が狭いくせに、トラックトラックトラック。
トラックからすればロードバイクは「行く手を阻むチャリンカス」って思われるだろうから、
申し訳なさそうに謙虚に合図しながら運転手の機嫌を伺うのだ。
背後で排気ブレーキをプシュプシュしてたら、手をあげながら歩道に上がる。
それにしても、この日は強烈な向かい風。
どんなに踏み込んでも15km/h。
いつ帰れるか分からねえよ(そりゃチャリで帰ろうとしてるんだから当たり前だろ)
都市と都市の間は山間部を挟む。
地味な上り坂が寝起きの体を苦しめる。
地味な峠を下ると、新居浜市街に入る。
どこでもみるようなチェーン店の看板が軒を連ねる。
っと、ここで国道11号を離脱し、新居浜市役所方面へ。
新居浜に住む友人に紹介された、海鮮丼を食べに行く。
オープンになるまで充電がてらファミマのイートインにいたのだが、何度寝落ちしたことか。
魚とんの海鮮丼
大衆酒場 魚とん...”ぎょとん”ではなく”うおとん”だ。
決して、今回の旅に絶望を感じて
昼間から酒を飲みに来たわけではないことを
先に記しておく。
夜は居酒屋営業だが、昼間は定食を提供。
かなり店内は混んでいた。
600円で食べれるのがこの海鮮丼定食。
色々な刺身がぶつ切りになって載っているが、結構アブラが載っていて、幸せ。
しばらくコンビニ飯どころか、冷えたレトルトカレーも食べていたほどなので、久しぶりに美味しいご飯を食べる気がする。
が、、、、
平尾プリズン・ブレイク
「愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した平尾容疑者は、未だ見つかっておりません。」
空前の脱獄ブームとなった2018年。
まさに実写版プリズンブレイクの事件現場に私は突入しようとしていたのである...
彼は今治の造船所からしまなみ海道を抜けて、広島県尾道市の向島に潜伏している疑い。
いやいや、もろ通るんですけど。これで野宿とかしたら自転車ごと盗まれるんだろうな...
ささっと食べ終わり、今度は愛媛県道13号から海沿いに。
西条市へ。
どうも雲行きが怪しく、さっきからパラパラと水分を感じる。
その代わりに、向かい風から追い風に変わり、ペースをあげていく。
山の向こう側は大雨っぽいけど、やだなあ...
で、市街地が終わるとまた見事な田園風景になる。短距離間で景色のギャップが激しすぎでは。
この右側の海はカブトガニの繁殖地らしい。
回転寿司のひうち丸。
また地味な上りを抜けて、ようやく四国の玄関口、今治(いまばり)市へ。
道の駅併設型の温泉、関東にもっと欲しいな。
ラスト 今治
いくつものアップダウンを抜けて、ようやく今治市街に入る。
青看にはちょいちょい「しまなみ海道」の文字が。
さすが今治市、辺りにはいくつものタオル工場が見受けられる。
国道から外れて、今治駅へ。
前回は今治を観光せずに真っ暗なしまなみ海道に突っ込んでいたため
なんだかんだで今治駅に来るのは初めてだ。
おう...渋谷の激安居酒屋でお馴染み、「鳥メロ」はここにも存在するのか...
今治駅。
想像していたほど、別に都会でもなく、のんびりとした風が吹いている。
そしてお馴染みの今治GIANT STORE。
サイクリストのために、自由に使える空気入れが設置されているのはありがたい。
店内は...都内のGIANT STOREとさほど変わらない。
今治駅でお土産をチャチャッと買う。
これは言うまでもなく、加計学園問題で話題になった獣医学部だ。
思い返せば、鬼北町の道の駅で、お兄さんが教えてくれたんだった。
意外にもそのご当地グルメは食べられるお店が少なく、今治駅周辺でお昼3時ごろに食べられるお店はこの、白楽天という中華料理店であった。
その名も
焼き豚玉子飯。
みろ、この見事に野郎が好きそうなドンブリもんは!
さあ、では玉子を崩してみましょう。
ありがとうございました。
肉厚のチャーシューにトロトロの目玉焼き。
大好き。愛してる。
幸せを掴んだところで、この先の地獄に備える。
しまなみ海道から、尾道、大阪、名古屋、横浜と1000km近くある道のりを三日以内に走らないといけない。諦めるかもしれない。
ひとまずここから使わないであろうお土産、テントを自宅に送っておく。
ダンボールに詰めていると、外国人(彼氏)と日本人(彼女)の国際カップルが30分くらい話しかけてきた。
ここから横浜にチャリで帰ると伝えれば、めっちゃ笑われた。
でかいサングラスをかけながら、高らかに。
なんだかなあ。
そんなこんなで、もう夕方に。
おかしな、朝早く出たはずなのに、まだ四国から脱出できていない。
ああ、これはまた瀬戸内名物のハッサク大福には間に合わないな....
しまなみ海道
ようやく、しまなみ海道への入り口が見えてくる。
四国脱出記念に一枚。
あ、ここ、去年真っ暗な時間に突入して、
同じ方向にいく自転車のりに「僕はここで一泊するので!」
と振られたところだ...。
来島海峡大橋に登るため、自転車専用の大きなループ橋を登っていく。
勾配は緩やかだが、何せループ半径が大きいため、大げさに作りすぎている感も否めない。
造船所たち。ヤツはどこから脱獄したんだろう...
四国からの脱獄橋として有名なこの橋を渡るときは、毎回寂しい気持ちになる。
きっと彼も。
またね、と別れを惜しみながら何枚も写真を撮る。
ちなみに、右側は高速道路である。
高速道路の横を走るため、車の風圧により追い風になる。
逆から来れば向かい風なんだけど。
意外に走行できる部分は狭くて、30km/h以上で飛ばしている時に対抗チャリがくるとブレーキ必須である。
瀬戸内海に浮かぶ島がゆったりと流れていく姿は美しい。どう頑張っても脇見してしまう。
大島
1つ目の島、大島が見えてきた。
しまなみ海道の歩道は早くも高速道路からループ橋で降ろされる。
高速道路 西瀬戸自動車道は今治から尾道までを一直線に繋ぐのに対し、
しまなみ海道歩道部分は、島と島をつなぐ橋のみ西瀬戸道を走り、基本的には島内の一般国道317号線を走るため、かなり遠回りになる。
1つ目の島、大島。
基本的には里山。
一年前に「しまなみ海道ってこんな真っ暗なの!?」「しかもアップダウンきつい!」となったのを覚えてる。
道の駅 よしうみいきいき館。
今治から乗って、最初に現れる休憩スポットだ。
真顔で走るみきゃん先輩。
ダークみきゃんが、たとえどんな邪魔をしようとも動じなさそうな
サイコパスな表情をしている。
この大島は相変わらず人が少ない。
サイクリストにも会わないのである。
今日が平日だからか?それともまたまた時間帯が遅かったのか?
島内には一応、ホームセンターもある。生活臭漂う島ではある。
一年前、店員のおっちゃんに「今から走ったらいつ広島つくか分かんねえよ!」と言われたローソン。
ちなみにこの長い坂は宮窪峠という一応地味な峠扱いになっており、
しまなみ海道の中では一番勾配がきついらしい。
みなさん、お気づきでしょうか....
景色が死んでいる....!!!
こういう時に限って天気が悪いのが原因でしょうね。
おまけに平日なんで、ゆるふわポタリング勢なんているはずもないし、地元の島民しかいない。
伯方・大島大橋が見えてくる。
もちろん自転車向けに、橋へのアプローチがされている。
今年も自転車は通行料無料!
また高速道路部分へ。この辺から正直飽きてくる部分である。
なんかみんなで、しまなみ走りながら、ご飯食べて、写真とってウェ〜〜〜い!!とかだったら楽しいんだろうけどな。
自分の場合いつも、いかに早く尾道に到着するかしか気にしていないため、
余計なことをせずずっと高速道路上に乗せてほしい気分である。
伯方島
第二の島、伯方島。
は!か!た!の!しお!
その伯方である。
ちなみにかつて存在した伯方塩田は、クルマエビ養殖場とかになってるらしい。
伯方の塩は原塩をオーストラリアやメキシコから輸入し、それを日本の海水に溶かしてまた塩に作り変えるらしい。
ファ!?
嘘つき。そしたら伯方(というのは名前だけで実は海外から輸入したやつを日本で作り変えただけ)の塩
じゃねえか。
ちょっと何言ってるか分かんない。要するに、
は・か・た(島の塩田を復活させたいという消費者運動の思いから命名しているけど実は海外から輸入した塩を日本の海水に溶かして作り変えた)・の・しお ♪
ってことだ。CMを見た時には忘れないでほしい。
ここも造船所。
だんだん解説しようがなくなってきた...
みゃぅーーーミャフガフガーーみゃぅーーー
猫もやることがなさすぎてこれ。
バックが好きらしい。
全く田舎の猫は...
ってヤっているうちに伯方島も終了。
大三島橋。
これまでたまーに自転車を漕いでいる人は見たけれど、
さすがは月曜日、学生の姿もなかった。
そういえば、俺も大学始まっていたな。
隣を走る西瀬戸道も車幅が狭くなり、高速道路とはいえなくなってきた。
大三島
なにせこの天気なのである。
晴れている瀬戸内海は真っ青で美しいはずなのに。。。
この大三島橋、今まで通ったしまなみの橋で一番しょぼかった。
大三(おおみ)島に上陸し、また橋から降ろされる。
この大三島は下りると、すぐに港が現れる。
広島の忠海(ただのうみ)からうさぎ島で有名な大久野島を経由し、この大三島に到着するフェリーも存在する。
これまでの島とは少し規模が違い、綺麗な区画整理がされている。
サイクリストの聖地
2つ目の道の駅 上浦町多々羅しまなみ公園が右手に現れる。
この道の駅は自転車に乗っている人なら全員寄らないといけないスポットだ。
インスタやツイッターでもよく見る、このサイクリストの聖地。
しまなみ海道を走る際には記念として絶対に写真を撮っておきたい。
ちなみに一年前に訪れた時に、真夜中に撮った写真が、
悲しい....
夜に行けば、もちろん誰もいないのである。
犯罪しにきた不審者状態だ。
んで、結局今回も写真を撮ってくれるような人は周りにいなかったため、こうやって
1人で撮るのだ(悲しいですね)
この後タイミングを見計らったかのように10人くらいのチャリンコ集団がやってきた。
ワイワイやってて、なんだか寂しかった。うん。
日もだんだん落ちてきた。
このほかにもこんなモニュメントがあったりして、サイクルスタンドにもなっていた。
しかし、自分の自転車を引っ掛けても、全くはまらないし、それと同じタイミングで、
集団たちの笑い声が聞こえてくるから余計に悲しかった。
この道の駅には自販機の中に自転車のチューブも売っている。
この自販機で一番高いのはチューブです。
地味にお高いのだが、売っているだけありがたい。
なんでここに作ったのは不明だが、
いろは坂がある。
「ろ」以降見るのに飽きてしまった。
彼らがさっきから楽しそうなチャリンコ集団である。
あの人たちはみんなで談笑しながら撮影を楽しんでいるのに、自分ときたら
このしまなみ海道を最速で脱出しないと、そんなことを考えていた。つらみ。
多々羅大橋へ。お気付きの通り、ここから車道の右側を走らされる。
多々羅 鳴き龍といって、右側には拍子木が置いてある。
「火の用心」とか言いながら叩くあれだ。
ここで叩くと、音が多方向から反響する。
次の島生口(いくち)島が見えてきた。
愛媛県脱出、広島県尾道市
!!
この多々羅大橋が一番美しい橋かもしれない。
生口島
生口島に降りた瞬間に、レモン畑がたくさん現れる。
同時にイノシシ注意の看板も。
気のせいなのか、動物園のような匂いが島中に漂っているのだ。
すごく疑問なのだ。
こんな小さな島に、なんでイノシシが生息しているんだろうか.....
どうやら、イノシシは泳げるらしい。
まじかよ、俺泳げないのに。
瀬戸内海を泳ぐイノシシが多数目撃されているんだとか。
実際に画像検索するとイノシシが泳いでいる画像がいくつも出てくる。
多々羅大橋から島内に下るループには、サーキット場のような看板広告が多くある。ちょうど中間地点だからか。
しかも全て自転車メーカー。急カーブで落車した時のセーフティーマットになっている。
ちなみに1枠の広告費は年間30万円。意外に安い。
素晴らしき田舎!
確かにこの山にイノシシがいてもおかしくない。
そしてこの生口島のレモンこそが、全国で名が知れている、瀬戸田レモンなのである。
自分も一瞬間違えていたのだが、「生口島、瀬戸田町のレモン」という解釈になる。
日当たりがいい上に急斜面が多いため、栽培に適しているんだとか。
またまたセーフティーマット。
こっちはどちらかといえばサイクリストにターゲットを絞っていないか。
まだまだ、枠空いてますよ!
結構な数だった。youmeタウンって、もう自分は何回も見ているんだが、意外に関東にはないんだよね...
この瀬戸田のレモンは”皮ごと食べられる”をキャッチコピーにしていて、防腐剤や防カビ剤を一切使用していないそうだ。
ちなみにイノシシはレモンを食べないらしい。
無駄にリアルなカカシたち。
農業が盛んな地域ではカカシのクオリティが無駄に高い。
愛媛から広島になり、何となく街の雰囲気も変わってきた気がする。
レモンとアートの島を謳うこの島は様々なモニュメントが置かれていた。
こんな感じで、そのまんまレモンがどでんと置かれている。
別にベンチになっているわけでもない。
どこか地中海をイメージした島作りがされている気がする。
島内には博物館、美術館も多数あり、これまで通ってきた島とは一味違う。
こういう海をバックにしたモニュメントも美しい。
久しぶりに面白い景色だな...そんなことを考えているうちに
早くも生口島も脱出。
生口橋。
いかに島を早く脱出できるかゲームになり、消化試合になってくる。
因島
瀬戸内海に沈む夕日がエモいな。
ファンの聖地となっている因島の写真館、プラザ・オカノはメンバーの叔父が経営している。
ああ...美しい...
生口島とは一変して、いわゆる普通の野菜畑が中心だった。
隣の島なのに栽培している作物が全く異なるのは地形の問題だろうか。
因島大橋記念公園の恐竜。真っ白い恐竜が更地に現れるもんだから、えらく目立っている。
彼の名はザウルくん。そのままだ。
よくわからんけど、何かの記念に建てられるモニュメントって、恐竜ありがちな気がするんですよ。
ちなみに一体300万円で楽天市場で販売中です!
一家に一体、防犯対策にもなりますよ!いかがですか?
因島大橋に向かうまでの上り坂がかなりきつい。
なんてったって、しまなみ海道を50km、ノンストップで走りっぱなしだからそろそろ疲れが出てくる。
なんと!ここは、橋の下を自転車道が通っている!
というか、もともとしまなみ海道ってこんな感じで70km続いているって思っていたんですよね。
ちなみに前を走っている人は因島あたりから仕切りに僕のことを意識しながら、かなりぶっ飛ばしてました。
俺が何をしたというんだ...
向島
脱獄犯を探せ
予想もしなかった、この時は。
ただひたすらに前のチャリンコの背中を追いかけながらひたすらペダルを漕いでいた。
ら、
え、
【出口で警察が検問している!!】
橋の出口で警察官2人が検問所を敷いていたのだ。
無理もない、この先は最後の島、向島(むかいしま)なのだ。
そう、お昼にテレビで見た脱獄犯 平尾龍磨 容疑者が潜伏しているとされていた島である。
彼は空き家に隠れながら住民の衣服や金銭を盗んで生活をしている...
そんな報道が流れていた。
にしても、その検問の光景に思わず
「まだ捕まらないんですか?」と言ってしまった。
この時は確か脱走してすでに1週間とか経っていたんだと思う。
警官も「全然見つからなくて」と笑っていた。笑えねえ。
これが問題の向島だ。
犯人が潜伏しているのはこの向島の本州側だと言われている。
日も暮れはじめ、島内は真っ暗になっていた。
しかし、気になることがある。
制服に身を包んだ集団が、懐中電灯を持って歩いている。
警察だ。
平尾容疑者を捕まえるために、数百人体制で捜査をしているようだ。
向島の市街地。
あと10kmほどでしまなみ海道も終わる。
今までで一番栄えている 島かもしれない。
薬局もファミレスも、スーパーもパチンコも揃っていて、車通りも非常に多い。
どうやら、ここの人の生活圏は広島の本州側と行き来をしているようで、有料道路にいかなくても尾道大橋を使えば簡単に渡ることができる。
ってあれ...!?
お??
ん????
島内にはどこを見渡しても警察、警察、警察、そして報道陣。
島民よりも警察の方が多そう、そんなレベルだ。
尾道渡船乗り場。
これにてしまなみ海道の70kmは終了。
約3時間30分での到着だった。
尾道大橋を自転車で走るのには少々危険であるため、フェリーで本州に渡るのが
メジャーなルートである。
「お前が平尾か?」
「チガイマス」
運賃を支払う前に警察に免許証を出さないといけない、いつからかそんなシステムになったようだ。
ちなみに尾道大橋は大渋滞していたんだけど、どうやら一台一台検問をしているそうだ。
警察官と談笑しているうちに船到着。
的なアーティスト写真のポーズか。
意外にもこの船を使う人は多いみたいだ。
向島から尾道までは電車がとっていないから、この船が歩行者や自転車にとっての唯一の交通手段なんだろう。
お前んちどこなの〜??
シマ!
俺もシマ〜〜!!
的な感じでシマに住んでる人のLINEグループとかありそう。
フェリー通学。
そう、郵便配達の兄さんもこの船を使っていた。
え、このくらい橋を作ればよくない?
毎回ここを通るたびに思うのだが、複数のフェリー会社から反対されているのだろう。
乗船中に110円を支払う。
街灯が海に浮かぶ光景、美しい...
本州上陸
尾道・福山
名物!尾道のGIANT!
時間が遅くすでに閉店していた。
尾道駅って...
サイクリストのシャワースペースだったり、なにかと豪華だったような...あれ?
20分ほどぐるぐるしながら尾道駅を探していたのだが、これが尾道駅だった。
絶賛建て替え中。
そこらへんの無人駅と変わらないレベルになっていた。
尾道から横浜まで電車に載せるか迷っていたが、この雰囲気の駅では旅の終わり感ないし、チャリを進めるとするか、、
国道2号線で東に進む。ここから終わりが見えない最後の旅の始まりである。
この時夜8時、果たして今日はどこまで行けばいいのだろうか。寝るにはまだ早いか、
尾道大橋を眺めながら。
昔これを眺めながら、いつかしまなみを走るぞと見とれていたのが懐かしい。
東尾道。
意外にも尾道駅前より、国道2号線の東尾道の方が飲食店がたくさんある。
腹へったな...
この旅でお金をかなり使ったので安くてうまいファストフードに頼りたい。
ここで福山市に。
キターーー!丸亀製麺。
チャリ旅でエネルギーを蓄えるのにはモッテコイのめし。
なんてったって特盛にかき揚げを加えれば5時間は腹持ちする。胃もたれするけど。
夜10時。この時間になると流石に車通りも少ない。
福山市街。ここで例の地獄が始まる。
「自転車車道走行禁止」
広島はしまなみ海道だとかとびしま海道だとか他にもサイクリスト誘致をしているのに
、国道2号線の広島市街、福山市街は車道走行禁止というクソゲーにハマる。
対面通行、段差ガタガタの歩道を無理矢理走らされるのだ。
福山駅。新幹線に乗ろうかも考えたが。やっぱり進む。
岡山
またもや県境の看板を見逃す。
国道2号線広島・岡山の県境の看板は、国道246号静岡・神奈川の看板レベルで見落としがちだ。(分かれ)
駅を過ぎてから明らかに車の流れが速くなる。対面通行なのに、80キロは余裕で超えてるな。
国道2号線は、深夜になると大型トラックがひっきりなしに通る。
路側帯が狭いから、自転車が避難するスペースもなく、
ヘルメットに付いたミラーを凝視しながら、背後に迫るトラックたちと阿吽の呼吸で抜かされていくのだ。
夜だし特に珍しいものもないし、さらにはここをもう5回ほど自転車で走っているので写真が減る。
笠岡市から里庄(さとしょう)町、浅口市と走るも、夜遅い時間なのでどこもやっているお店がなかった。
気温が下がり寒すぎて、途中で見つけたファミマでコーヒーを飲みながら時間を潰していた。
倉敷市へ。
国道429号線に乗り換え、ここも何度も通る、玉島の霞橋。
岡山の代表的な川、高梁川を渡る。
真夜中の霞橋はいつ来ても美しい。
周りに街灯が少ないから唯一強く照らされるのが美しい。
が、深夜なので忘れていたが、どうやら自転車は左に見える旧霞橋を走らないといけなかったらしい。
けど、そっちは首吊り自殺があったほどの心霊スポットだからなぁ....
やはりお店はかなり閉まっているので、唯一やっているコインランドリーから漏れる柔軟剤の香りが充満していた。
倉敷駅前!もう何回も通っているから美観地区はスルー。
川崎医大!学費は6年で4550万!
ようやく来たぜ...岡山市....北区...
岡山駅前って、訪れるたびにどんどん都会化している気がする。
すでに時刻は深夜3時。
こんなに街灯が煌々とし、近代的な建物に囲まれるも聞こえるのはチャリンコがカラカラ回る音のみ。
来たぜ!岡山駅!
このモニュメントの前で今まで多分3回くらい写真撮っている気がする。
そんで、毎回深夜なんだよなあ。
こんなド深夜に、達成感に駆られて桃太郎像の前で写真撮っているの、完全にやばいやつだと思う。
駅前こんなに栄えてったけなぁ....
数年前は確か
ネカフェに行くにも表町の方にしかなかったと思ったんだけど、駅前にたくさんネカフェがあるじゃないか。
おまけに、チャイニーズガールがオアソビ誘ってくるし、キャバクラの客引きだらけだし。
こんなところに自転車を止めて、盗まれないか気が気でなかった。
(やっと...書き終わった....)