チャリで四国九州リベンジ2018 6日目 2018/4/4 指宿〜最南端 佐多岬〜志布志
道の駅 山川港活お海道にテントを張っていた。
昨日は深夜3時くらいに寝たから、せいぜい4時間睡眠とかだろうか。
早く起きたら、JR最南端の西大山駅でも見に行こうかと思ったが既に遅し。
フェリーまでの時間までもう少し〜〜
全然疲れが取れなくて、
そろそろ9時間ぐらいお布団で寝たいよう。
カワイイまつ毛エクステをつけたスズキ・エブリィ。
彼は仕事を辞めて京都から日本一周をしていた。
話した感じ、本当にモヤモヤを抱えているんだろうなあ、
そんなお兄さんだった。
にしてもこのエブリィちゃんカワイイな?
お兄さんと喋っていたら発車10分前になっていた。。
チケットを急いで買って、
乗船員に「早く乗って〜〜!!」
と手を振られる。
申し訳ない〜。
指宿、何も観光できなかったな。。。
南蛮貿易の中継地として使われていたこの山川港。
ザビエルも一度この港に降り立ったとされている。
火山噴火でできたこの地形は、
海のギリギリまで山々が迫っており、たくさんの箇所に崖がある。
フェリーの中で久々にテレビを見た。
始発にも関わらず、意外にも乗船客はいて
ご年配の世代が多かった。
俺、若者。
奥に見えるのは開聞岳だろうか。
ガスっぽくなってしまっているが、
あまりにも整った形が、
三角定規にある直角二等辺三角形みたいだ。
朝の海は美しい。
鹿児島湾を指宿から反対側へ、根占(ねじめ)港までは一時間足らずで到着。
本日のミッション
本土最南端 佐多岬を目指せ!
鹿児島県南大隅町へ。
早速フェリー乗り場で佐多岬までの案内発見。
近くの公園では朝の恒例、ゲートボール大会が。
こういう芝生を見ると、テント泊できるな、、、とかそんな感覚にまで
陥ってしまう。
田舎の高齢者は、今を幸せに生きている感じが溢れていて
歳をとってからわざわざ都会で住む必要はあるのだろうか、そんなことを
考えさせられる。
ところでおじいさんになったらどの年代の異性に目が行くんだろうね。
女子大生ぐらいの若い子がいいのか、
同年代のおばあさんを見て、果たして可愛いって思うのか。
それは40歳くらいになった時に分かるのかな。
自分の趣向は熟女or若い娘、か。
最後に、!!
で締めてるの面白くない?
山しかねえyo.
コンビニとホームセンターがあるくらいである。
結局体が全然起きてくれなくて
ローソンで朝食を食べつつ
うとうとコンビニの駐車場で
寝かけてしまった。
完全にヤバい奴である。。。
道の駅 ねじめ
ノボリが頑張って盛り上げるも、車は一台もいなかった。
寂しい。
まずは鹿児島湾を横目に国道269号を南に進む。
農業用のトラクターが国道を走っているのが
当たり前の景色になっている。
東京でこんなものが走っていたら
おじいさん!どうした!そこは田んぼちゃうぞ!
ってなるはず、
ただ
ひたすらに
なにもない
時折、黄色いイタチがこういうところから顔を出してくる。
しかしなかなか写真に収まらない。
んでもって、南大隅はこの海沿い以外は険しい山々が連なっている。
内陸側や反対の海側には道がほとんど通されていない。
そして山以外の平地はほとんどが農地に使われている。
海の向こうには開聞岳がひょっこり。
人はどこにいるのか?と見渡してみると、この時間は
畑に集まって農作業をしている人が多かった。
海を見ながら農作業は気持ちいいだろうけど
作物への塩害はどうなのか...
佐多の街。
この根占町もほとんどが山林や農村で埋もれているから、
この小さな街に学校やスーパー、役所が集中している。
この都市構造は北海道の道南地区(せたな町、松前町など)によく似ている。
木々をよくみると、熱帯系の植物が多い。
さすがは本土最南端。
遠巻きにシャッターを切ったが、時折道端には黄色いイタチが倒れて死んでいる。
不思議なことに遺体は綺麗な状態なことが多かった。
内陸側を見渡せば、山しかない。
この南大隅エリア、本物の秘境かもしれない。
だんだんとアップダウンが本格的になる。
人気が全くない道を走ること一時間、
最後の民家、大泊地区を右折する。
本土最南端、大泊郵便局。
こんなにクソ秘境みたいなところなのに、佐多岬までの道路は立派にゲートまで構えている。
ここから佐多岬ロードパークが始まる。
wikipediaより↓
佐多岬ロードパーク(さたみさきロードパーク)は、鹿児島県南大隅町大泊から、九州本土最南端となる佐多岬までを結ぶ道路である。
かつては岩崎グループの鹿児島交通が運営する有料道路(一般自動車道)であったが、2007年(平成19年)と2012年(平成24年)の2回に渡る南大隅町への譲渡により、全区間が町道として無料通行できるようになっている。無料開放後は正式には町道佐多岬公園線となっているが、佐多岬ロードパークを愛称としている[1]。
途中まで鹿児島県道566号佐多岬公園線が並行しているが、佐多岬ロードパークへ合流しており、佐多岬まではこの道路を使わなければたどりつけない。
そう。かつては民間が運営する有料道路で、通行料は普通車で1000円だったそうだ。
さらには展望台に行くまでも別料金で有料だったそうだ。
いよいよ、南国の秘境ヒルクライムが始まる。
とにかく何にもない。一面のクソ緑だ。
この佐多岬ロードパーク、道路がここ数年から再舗装されているようで、極端に滑らかなところとガタガタのところで分かれていた。
ちなみにこの道路、無料化されるまでは自転車や徒歩では通行不可だったそうだ。
展望台まであと少し、かなりキツイ勾配をグングン登って行くと、
海が鮮やかなコバルトブルーに。
最南端付近ではついに舗装がなくなりダート道になる。
交通整理をする作業員もおらず、工事用信号のカウントダウンに合わせて進む。
↑こんな奴。
この工事信号、無視しても道交法には触れないため赤信号でも10秒切ったら進むなど暗黙のルールがある。
お!なんか見えてきた。
これがついに佐多岬か???
確かにモニュメントは立派だし
ツイッターでもよくみる写真なんだけど、、、
なんか地味じゃね?
こんな感じで、それなりに展示があるのだが何せ人がいない。
俺だけしかいない。
どこか違和感を感じ周りを見渡してみる。
↑海はどこから見ても綺麗!
周りを見渡すと「駐車場まで100m」の文字が。
駐車場に用はないけれど、、
とりあえず行ってみるかあ。。
ん!?
ここが佐多岬か?
駐車場には樹齢80年のガジュマルがお出迎え。
駐車場に用がないや、と言ってそのまま帰るところだった。
分かりにくいがとりあえずここで色々写真を撮りましょう。
ここにもフォトスポットらしきもの発見。
※一人でタイマー撮影しています。
駐車場には売店もあり、ソフトクリームで体を冷ます。
もちろん「本土最南端到達証明書」も、ここでもらえるのだが、この南大隅町だけ
「本土最南端到達証明書をあげる代わりに佐多岬到達証明書を300円で買ってね♡」という謎のビジネスを構築していた。
↑スーパー南国ビジネス。これを買うと本土四極端最南端到達証明書がついてくる。
これに300円。ノーコメント。
駐車場から遊歩道のトンネルを抜けたところに展望台があるという。
観光案内所から徒歩15分ほどということで(まあまあ遠いな)、
職員の方のご厚意でモバイルバッテリーなどの荷物を充電させてもらい(許可を取るの重要!!)自転車を押して展望台に向かうことにした。
なお、展望台までは自転車の乗り入れ禁止で、「押して歩くこと」を職員や作業員に確認を取りながら進んでいく。(毎回すれ違うたびに、自転車通れないよ!→写真撮影のために押して歩くだけなので、のやりとり)
ちなみにこの展望台は2018年の3月末にリニューアルしていて、ちょうどここを訪れた一週間前にできたという、運のいいタイミングであった。
縁結びの神、御崎(みさき)神社。
ちょうど展望台までの中間地点に現れる。
なおこの最南端の地の年齢層は高め。
途中、階段や未舗装路も出てくるために、チャリンコを押しながら進んでいくのはかなり困難であった。
道の途中途中には、しっかりとベンチや東屋もあるために、「さいあくここでねれるのでは」という放浪者独特のセンサーを研ぎ澄ませていた。
15分強と言ったところか、徒歩でさえキツい坂道を超えてようやく展望台にたどり着く。
化学薬品が染み付いた木材の、新築独特な匂いが漂っていた。
ここにもフォトスポット(3つめ)
※この写真もセルフタイマーで撮っています。
そのくらい、人がいない...いや自分しかいなかった。
崖の上の佐多岬、非常に険しい地形を一望できる。
向こう岸にうっすらと開聞岳が見える。
この秘境of秘境に、唯一佇む新築展望台の存在が違和感さえ覚えるのだ。
多分突然の暴風雨などが来ても凌げるよう頑丈な建物に改築したのだろうか。
ここで寝泊りをしたら旅人同士で楽しい宴会が開けそうだが、夕方には閉まってしまう。
展望台2階から。
絶対に向こう側人が生息していない地域だろ。
よく見れば、島の上に灯台が建っている。
が、アクセス方法は不明。
泳いで行ったとして?
崖の上までケインコスギがファイトォ〜1発!!ってやるのかな、とか?
んでもって、工事中立入禁止エリアにはさらに「佐多岬」のモニュメントが。
なんというか...定まってないのかなあ。
結局どこをメインにしたいのだろうか。
とりあえず、4つ作ってみました。的な。
にしても、瑠璃色の海と、手つかずの地形。
自然の中で生きる野生動物に比べたら人間なんてちっぽけな存在だろう。
人生に疲れたら一度この景色を見に焼きつけに訪れてほしい。
展望台を後にし、駆け足気味に駐車場に戻る。
ビンディングシューズ(自転車専用の、ペダルに固定する金具がついた靴)の底をガチャガチャさせながら早歩きすると、
前を歩くおじいさんに「静かに!」と怒られる。
なぜか?
お分りいただけただろうか。
上の写真の中央の木から黒っぽい物体が出ている。
ポールの上からひょっこり。
なんとイノシシの親子が。
野生のイノシシを見るのは初めてだし、鼻をブヒブヒさせながら徘徊する姿は獰猛さを感じた。
私の足音に興奮したら一溜まりもないのだろう、、、
そのおじいさんは、一人で日本一周をしていた。
埼玉県から愛車のホンダ・フィットに車中泊をしながら回っていた。
「若いうちに旅しといたほうがいいよ〜」
「結婚して子供できたら絶対にできないからね〜」
そんなことを言う彼は一人旅をしている。
深くは聞けなかった。
その後も駐車場に着けば別の鹿児島ライダーおじさん二人組に話しかけられる。
自転車で一人旅に出ているといろんな人に話しかけられるから、なんだか少し有名人になったような感覚にもなる。
急いで来た道を戻る。
例の工事信号、やはり青になる20秒前にみんなフライングスタートを決めていた。
激しいアップダウンを急ぎ気味に戻る。
がしかし、今度は後ろに積んでいた新品のタイヤを落としてしまった。
後ろから来る車に黒いタイヤのような物体が落ちてなかったか、聞いてみるも情報なし。
また10kmほどのアップダウンを往復するのはあまりにも酷なため、泣く泣く諦めることに、
安物のCBAのタイヤだったとはいえ、新品のタイヤを落とすのは痛い。
再び国道269号線へ。
ブレブレで分かりにくいかもしれないが、今度はサルが木の上から顔を出している。
イノシシやら猿やら、人よりも動物の方が多いんだろうな。
最北端の宗谷岬まで2700km。
日本縦断をしている人はこの看板を序盤に見ているのだろうか。
ちなみに2700kmという距離は北海道をちょうど一周したくらいの距離だ。
同じ道を
戻るだけ
お昼過ぎののどかな景色にウトウト...
眠い。
チャリンコに乗っていても眠い。
根占砲台跡。
鹿児島湾の防衛のために設置されたんだとか。
ようやく、建物が増えてきたな、そう思った頃にはまた朝にいた
根占港に戻っていた。
朝と同じローソンにて。
ねじめびわ茶なるものを飲んでみる。
びわ...でも使われているのは葉っぱなので
味は、薄い緑茶といったところか。
小一時間、コンビニの駐車場でウトウトしながらさらに北上。
ずっと同じ作物の畑が並ぶんだが、
意外にもここは”ばれいしょ”の産地らしい。
そして何にもなくなる。
この時間帯眠気がピークを迎えていて、どこか寝れそうな公園ないかな〜って思っているうちに海沿いに出てしまう。
どうしても眠気が取れなくて、この辺実は記憶が曖昧なのである。
ここで南大隅町は終了。
錦江(きんこう)町へ。
どちらも肝属(きもつき)郡に属する、漢字を見るだけで体がむずむずする。
名前の由来も8世紀以前から存在する名前だから不明なんだとか。
この大隅半島、とにかく坂がきつい。足が売り切れる。
眠気と戦いながら特に面白みもない景色を流す。
んでもって、いつの間にか住所は鹿屋(かのや)市に。
右側の広大な敷地は海上自衛隊航空基地。
何にもないど田舎を抜け、ようやく市街地に入る。
車通りも非常に多くて、少し安心感を覚える。
明るいし。
めっちゃ汚れてるがな
さりげなくおしゃれな校舎、第一鹿屋中学校。
九州ではかなり見る、ファミレスJoyful。
途中のマックスバリュで半額の弁当を食べる。
地方はほとんどイオングループが占めていて、
チャリ旅でイオンを見ると、安心して食料を買い込むようにしている。
このマックスバリュを過ぎたぐらいからまた何もなくなる。
街灯少ないし、なぜだか、う◯こ臭い。
畜産業が多いからか?
道の駅 くにの松浦おおさき。
温泉やキャンプ場まで併設している。
どデカイカブトムシのモニュメント。
こっちも。
ムシキング風。
冬にはこいつがイルミネーションするというシュールな仕様。
自動販売機にもカブトムシのデザイン。
この大崎町ではカブトムシの相撲大会が地域の伝統行事になっているんだとか。
あたりは真っ暗、何にも見えずひたすら平原が続くこの景色は北海道を思い出すな。
時折、自転車のハンドルがクモの巣まみれになる。
ここにもJoyful。
志布志市に入る。そう、今夜はこの志布志に目的があったわけで...
街灯が明るくなると例のごとく案内板が。
志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所です。
志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所です。
志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所です。
志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所です。
志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所です。
よくネットでもゲシュタルト崩壊ネタで話題になる看板なんだが、
いざ見てみるとそんなに大したインパクトもない...ってのが正直な感想である。
画像で見るよりも看板は小さい。
んでもって、この看板をただ見るだけのためにわざわざ志布志まできたという
なんとも言えない感じだ。
よく見れば看板の志布志町の”町”がなんとまあ雑に塗られているではないか。
合併の関係でもとは志布志町の町役場だった。
つまりここはあくまで
志布志市役所志布志支所
であって、志布志市役所本部ではない。
周りにはこれ以外に特にない。
この辺はネットカフェも、道の駅もなく野宿スポットがなさそうだ。
とにかく眠いし体がだるいので、ファミマでストロング缶を買いその場で飲み干す。
これでおめでたく自転車に乗ることはできなくなったので歩いて力尽きたところで寝よう、そういうやつ。
この日は風が強かった。
野ざらしになるには少しきつい。
ここが始発駅、つまりはさっきまで大隅半島には鉄道が存在しなかったわけで。。。
この電車は宮崎方面に向かうものだ。
え???
こんな駅が存在するというのか。
よく田舎の駅は一時間に一本しかこないというが、
いやむしろ4時間こない時間帯あるし。
駅舎はおしゃれでも、ホームは、、、
電車も眠っていた。
で、この志布志の駅には立派な待合室があって、ここで夜を明かすことにした。
始発までに起きればセーフだろう。
マットと寝袋を敷いて、少しビクビクしながらも眠りにつく。
辺に明るいので、寝ている間に刺されたらどうしようとか辺な警戒心はあった。