九州自転車旅 10,11,12,13,14日目 2016/3/12~16 大阪〜名古屋〜横浜 【自走帰宅編】
大阪・天満駅のネカフェに泊まっていた。
マッサージシートしか空いていなくて
5時間で2500円という強気な価格だった。
さらには1時間寝坊してしまい、追加金が発生する。最悪。
大阪嫌いになりそうなレベル。
その後守口市、門真市と大阪府道161号を進み、大東市に入る。
この辺、さすがは大阪、都市部特有の信号だらけの道路、全く進まない。
途中で5人ぐらいのロードバイク集団に遭遇し、大阪からの抜け方を教えてくれた。
京都方面に抜けるには清滝トンネルというのを超えるのがメジャーらしい。。。
が、なぜか自転車NAVITIMEは別の道を指定してくる。
よ う こ そ 阪 奈 道 路
大阪から奈良に向かって生駒山地を抜ける道路。
大東市から四條畷(しじょうなわて)市に入り、片側二車線の峠道にはいる。
結構きつめの斜度なのと、車の流れが大分早い。
イメージ的にはいろは坂みたいな感じだろうか。
そして運の悪い事にここでまさかのパンク。
歩道があるところだったから良かったけれど。。。。
気が滅入る。
しかしこの阪奈道路、ママチャリで名古屋から大阪まで旅している青年も迷い込んでいた。
ダンボールに「自分探しの旅」と書いてあり、服装は旅人...感はお世辞にも言えなく、”家出少年”といった感じだった。
わたくし自転車旅を始めて約8年、いまだに自分は見つからないですが、、
この阪奈道路、頂上を超え、奈良県生駒市に入るとまさかの、、、
高速道路 始まる。
お分かりいただけるだろうか、見通しの良い直線下り坂になんとご丁寧にインターチェンジまでついている。
どうやら昔は有料道路だったらしい。
しかし、自転車侵入禁止とはどこにも書いておらず、一応合法的に走行可能なようだ。
自転車で高速道路を走りたい願望がある方は、ぜひ、w
下り坂を一気に加速し、60km/hで路肩をぶっ飛ばす。
そして気がつけばあっという間に奈良市内についてしまった。
奈良の定番、ファミマが黒い。
周りの景観を損ねないよう看板の色に対する条例が定められている。
奈良と言えばシカ!
県民や出身者は、毎回いうたびに他県民に「ああシカのところね」と何度言われてきたことか。
シカは奈良公園にしかいねえよ!!と何度思ったことか。
ガチな野生シカは宇陀とか山奥にいるかもな!!
まあ奈良県民でも出身でもないけど。
まさか自転車で奈良公園に来るとは思っていなかった。
阪奈道路に勝手に運ばれてしまった。
JR奈良駅。
京都とは真逆のこの飾っていない感じ、自分は好きだ。
日曜日なのに、この人口密度。
のんびり観光できるので奈良は一人旅とかにオススメ。
ここまでまだ何も買っていなかったので奈良駅の二階でお土産をまとめ買いした。
だがここは京都らしくない景色、奈良の延長戦みたいな感じか。
国道163号で木津川沿いに東へ進む。和束町→笠置町→南山城村。
ここからは東京〜大阪を24時間以内で自転車で走破する非公式公道レースキャノンボールでよく使われるメジャールートだ。
大阪から京都市内を回るよりも近道で、このルートを好むチャリダーも多い。
だんだんと山あいの田舎な景色に変わっていく。
名阪国道のバイパスルートになっていたり、奈良方面から名阪国道に入るまで、伊賀インターまで行かないといけないのでトラックや交通量がかなり多かったりする。
途中まで路肩が全然ないのでかなり緊張する。
だんだんと上り坂が苦しくなって来る。これぞ伊賀越え。
東京から大阪まで自転車で行くときには
箱根越え or 御殿場越え→金谷峠越え→鈴鹿峠越え or 伊賀越えの三つのヤマがある。
なおも続く上り坂の嵐。コンビニもないし、飲み物もなくなっていてキツイ。
この後峠を下りきれば伊賀上野の市街地になる。
小雨がパラパラ降り始めていて体力を消耗し続けていた。
この辺は何度も通っているので別記事を参考にしてほしい。
伊賀上野で国(酷)道25号に代わり、名阪国道(新・国道25号)と並走する。
この日は名古屋を目指していたのだが、なにせ夕方の時点であと80km。
まだまだあるのだあ。
名阪国道と並走する旧国道25号は、非名阪とも言われ、酷道25号とも言われる。
名阪国道は亀山から天理まで、東名阪道と西名阪道をつなぐ実質高速道路に対し、非名阪はお世辞にも綺麗に整備されている道路とは言えない。
伊賀上野市街を抜けると、恐ろしいほど急に車通りがなくなり静寂に包まれる。
この時点で夕方5時を回っていたが、10分に1台車が通るか、というぐらいだった。
センターラインも消え、採石場の入り口付近でダート道になる。
何度も何度も舗装をしているらしいが、採石場を行き来する大型ダンプのタイヤに削られて、あっという間にダートに変わってしまうそう。
もはや国道どころか林道や。
夜になると動物、特にシカがたくさん出てくる。
やがて亀山市に入ると、加太(かぶと)地区に入る。
国道なのに今度は住宅街の路地といったところか。こんな山林に住宅街が現れる。
哀愁漂うが、ここも国道25号の一部である。古い民家もあれば割と新しい戸建もありどんな生活をしているのかがきになる。
その後どんどんと山を下って行き、関というところで国道1号とぶつかる。
”酷道”とはお別れだ。
その後普通は亀山市街に国道1号を東に進むのだが、これを回避するために自転車ナビタイムは鈴鹿川沿いの土手を走れ、と案内してくる。
亀山市〜鈴鹿市〜四日市市の国道1号は流れもはやく、交通量も多くでかなり危険ではあった。
なのでナビに従ってこの時は鈴鹿川沿いに土手を進み、鈴鹿市→四日市市と走ったんだと思う。
交通量が少ないのはありがたい反面、突然「ルートから外れました」を連発した挙句、アプリがクラッシュしたりしてどこを進んでいるのかわからなかった。
だいぶ省略してしまうが、四日市市で国道1号線に復帰し、日曜夜の渋滞をすり抜けながら、四日市市→川越町→朝日町→桑名市へと抜けていった。
途中の朝日町あたりだったか、三重県道401号に迂回し、そのまま国道23号に出た。
途中で雨が強くなってくるもカッパを着るのも面倒、濡れながら漕いでみる。
ここがナガスパ...中京民の遊び場、ナガシマスパーランドの近くか、、、
しかしこの自転車ナビが指定してきた国道23号線、入ってはいけない場所であった。
ここは通称名四国道といって、その名の通り名古屋と四日市を結んでいる。
名古屋→四日市に移動するのに、伊勢湾岸道や東名阪道は有料、国道1号は流れが遅い、ということでこの名四国道が安く速く走れる。
安くて早い!牛丼みたいな道路だ。意味わからない。
つまりは大型のトラックが我先に、と80km/hほどの速度でたくさん走ってくる。
しまいには路肩がほぼ皆無。
夜だし雨だしで、大型トラックに踏まれてミンチ肉になるのも時間の問題だ。
ならば我慢して歩道を、、、、
段差だらけ、除草されていない雑草たち、路面全然見えない、
しまいには海岸沿いだからか、ちょいちょい深い砂にハマる。
そして運の悪いことにこの砂のおかげでパンク。
この日だけで阪奈道路に続き二度目のパンクだよ。
雨で砂がタイヤに付着しやすく、タイヤにあいた穴から砂が入り込みパンクする。
おまけにスマホの充電ない、モバイルバッテリーも充電ない、雨が激しくなってくる、腹が減る、、、と散々だった。
カッパも、ホームセンターのやつだったから雨が染み込んでくるし、寒いし、名四国道から抜けられないし、暗いし、散々だった。
その後も飛島村から名古屋市港区まで、2時間ほどこの名四国道という名の地獄から抜け出せなかった。
土砂降りだよ。もーーー。
ひとまずネカフェで就寝。
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翌朝、名駅の中でなご家という無理やりなネーミングのラーメン屋に入る。
とにかくラーメンが食べたい。カロリーを欲している。
これが八丁味噌ラーメンだ!
確かに八丁味噌の味がするスープだ!
しかしこれが麺に合うのかと言われれば、、、、。
せっかく名古屋に来たことだし、市内を少しサイクリング。
結局雨はこの日も降っていた。
月曜日の栄(中区)。SKE。
高校生が多かった。平日夕方の微妙な感じ。
自転車旅人が、繁華街に用はあまりないのでドン・キホーテで吸水セームとお菓子だけ買った。
続いてこれは
名古屋城(北区)。夕方の4時半を過ぎていて城の中は入れなかった。
昔父親が名古屋に単身赴任していた頃に1週間くらい泊まってて、その時以来の名古屋観光だと思う。
何回も来てはいたけど。
久しぶりにしゃちほこは見ておかないとなあ、と。
月曜日に雨という組み合わせ。周辺は閑散としていた。
まあこんなもんか、と時間を見ていたらもう夕方5時。
とっとと浜松くらいまで抜けないと。
国道19号→国道1号 中区→熱田区→南区→緑区、桶狭間古戦場を超えて
豊明市へ。
この辺になると国道1号も車の流れが早くなり、大型トラックとともに東進する。
トラックに怯えながら走る状況が50kmほど続くもんだからだんだんと
精神的にも疲れてくる区間だ。さらにはなかなか雨が止まないもんで、一層肩に力が入る。
写真は岡崎城。
不気味なイルミネーション。
豊川市あたりが暗くて、車の流れも早くて、しかも大阪からだと上り坂になっていてキツイ。
その後、かの有名なボウリング場"岩屋キャノンボウル”から斜め左に入り、愛知静岡県道3号線へ。
真夜中の住宅街、国道301号のアップダウンを抜けて新居町、浜松市西区へ。
真っ暗でなんだかわからないが写真は浜名湖だ。
その後、国道257号、国道152号と北上。
南区、中区と抜けてひとまず浜松駅へ。
名古屋から100kmほどか。夕方に出発して深夜の3時に到着。
駅の中で寝れそうなスペースもないし、北口で見つけたネカフェへ。
浜松駅、以外にネカフェが少ない。
北口は栄えているが、南口はシャッター商店街が広がる。
コンビニの前に選挙する若者。
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新浜松駅。
大阪→東京まで24時間以内に走破する猛者もいるが、私はだいたい4日ぐらいかける。
というか1000kmほどのツーリングをした後の自走で体が追いつかない。
↑すぐにボロボロになるから、また張り替えた。こんなにアピールしたけど、人吉~熊本は電車に乗っているというワケあり仕様。
鹿児島といっても霧島ですが。。。って感じ。
あれこれ荷物を整理していると"めんどくさいお爺さん”に捕まる。
このタイプめんどくさそうだな、という勘が当たる。
案の定彼は宇宙開発の話を長々とし始めた。それだけならまだしも、そんなんじゃダメだもっと若者しっかりしろのタイプ。
こんだけ長々と話を聞かされたのだから、飲み物の一本ぐらい差し入れてくれよ!
という悪魔からのささやきが自分の脳内をめぐり出す。
浜松出身の友達がこぞって、市野ならなんでもあるよ!というので、国道152号をしばらく上がって、東区の天王町へ。
ネカフェのシャワーが有料だったからどうせなら、と温泉にしばらく浸かることにする。
そんでもってイオンモールもあるので食料を買い込んで、ダラダラしてたらもう正午。
自転車旅の難しいところは、休憩や観光にたくさん時間を要することなんだよな。
浜松ののんびりした空気、悪くない。
この辺はヤマハとスズキの植民地といったところか。
工場がたくさん並ぶ。
ちょっとした、、、いや少しキツイ峠越えだ。
日差しに当たる茶葉の匂いがプンプン香ってくる。
静岡茶はだいたいこの辺か、牧之原で生産されている。
小夜の中山トンネル。国1バイパスと並走する。
やっぱ夜には、、、、出るのかな、、、、
夜泣き石とか、初めて見ると結構怖い。
夜泣き石区間で一度下って、また登らされる。意外にも標高が高い。
そしてこの金谷峠の頂上にはラブホテルになっていて、チャリダー界隈ではラブホ峠と言われている。いつか行ってみようかな。多分部屋の中普通だと思うけど。
と思ったら結構すごかったw
しかも結構安い。
その後すぐに藤枝市に入る。
ここは国道1号の旧道扱いなので、かなりお店で賑わう。
途中あまりにいい匂いがするもんで入ってみる。
ご存知だろうか、今や浅草や青山で大行列の”ななや”
世界一濃い抹茶ジェラードをいただける。
この藤枝が本店なのだが浅草や青山と違い、すんなり食べることができる。
前に浅草に行ったときは100分待ちのアトラクション状態だったぞ。
ここの抹茶はどこよりも美味しいのでお勧めしたい。
藤枝のゆったりした雰囲気と抹茶がマッチしてるよ。
その後自転車ナビは県道30号、焼津市方面に案内する。
あ、そっちから行くルートがあったのか、宇津ノ谷トンネルより楽やな、そんな感じで走っていた。
が、
国道150号に入ると何やら心配そうな視線が車から何台も当てられる。
しばらくすれば、軽ワゴンのおっちゃんがクラクションを思いっきり鳴らしてきて、煽り運転かと思いきや、
「この先、チャリンコ通れないよ!!!」
そんなことはあるのかい?自転車ナビタイムに案内されてきたのに。
ああああああああああ。こんなことってあるのかよ。
途中まであった歩道も消えるクソ仕様。
ならば、大崩海岸から用宗周りすればいいのかあwwwなんだあwww
あん????
当時2013年、台風による崩落で通行止めになっていた。
この時2016年だから三年間も復旧出来なかったのか、とにかく詰んでいた。
自転車ナビタイムを許すわけにはいけない。
結局南下した道を北上し直し、結局藤枝の国道1号から宇津ノ谷越えである。
内谷新田インターを県道208号に迂回し岡部宿へ。
その後宇津ノ谷トンネルを下り線に渡って歩道を走る。
また県道208号に逸れて、安倍川を渡る。
そのまま静岡市に入り、駿河区、葵区、清水区と気持ちよく静岡市街を無視して通過する。
県道407号に合流して清水、興津と進む。
また国道1号に戻り、歩道に誘導される。
ここでも自転車ナビタイムは、国道52号に迂回し富士宮の山奥まで登れというクソみたいな案内をしてくる。
そろそろキレそうだ。
宇津ノ谷トンネル同様、下り線の歩道を走る。
夜になると、対抗のライトが眩しくて何も見えない。
しかし途中で歩道は終了してしまうので、押しボタン式歩道を渡って、旧東海道に移らねばならぬ。
民家の間を縫うような狭い道。
左には山、右には海と、大地震や台風に弱い地域。
すぐ近くには薩埵(さった)峠があって、駿河湾、東名、国1、富士山という素晴らしい景色が見えるのだが、暗くて何も見えない。
でもこの道路の夜景も悪くない。
県道396号を進む。
この道の駅 富士川楽座とは東名・富士川SA(上り)に隣接されている施設だ。
富士市突入。
深夜に高齢者を起こすという罪悪感に駆られながら、祖母宅に着弾。
やっとの事で寝られるかと思いきや、夕食だけ振る舞われた後、近くの叔母宅に護送された。w
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実を言うと富士で1日休息していた。だらだらしていたら17時間くらい寝続けていて、ここは甘えて休んでいようという気分になっていた。
翌日起きて一発目。。
定番のさわやかを11時ぐらいに食べる。
そのまま出発。
富士市に来てしまえば、家までチャリであとちょっとか、という軽い感覚麻痺に陥る。
けど富士山を見ると落ち着く気分になる。
県道170号。国1より海側を東進する。
東京までの距離がだんだん射程圏内の数字になってくる。が、
タイヤにヤバイ亀裂が入っていた。あと120km持つかなああ。
中のチューブが出てきてしまっているので最悪の場合破裂して、転倒する。。。
しかしここまできたら強行突破するしかない。
タイヤを一度外し、持っていたガムテープで穴を塞いだ。
耐久性に定評のあるコンチネンタルのグランプリ4000s2を履いていたはずなんだが、それでも限界か。
県道22号を長泉町・裾野市方面に北上する。箱根よりこちらの方が走りやすい。
国道246号線へ。ここまで出れば旅も終盤だ。
東名の裾野IC、駒門PA、御殿場ICがそれぞれ見える。
最終補給エリア。毎回いつもこの御殿場のサークルKで休憩する。
246はまた自転車進入禁止になるために、静岡・神奈川県道72号線で迂回。
小山町に出て、足柄駅を抜けると最後の山場、国道246号トンネル乱立エリアに入る。
カーブに下り坂、路肩せまし、トラック多し。
神経をとがらせていると気がつかないうちに神奈川県山北町に入っている。
松田町へ。ここまで出ればずっと国道246号線を走り続ければ帰宅できる。
左手に小田急線が2週間ぶりに見えてくる。
ヤビツの入り口、名古木交差点(秦野市)。
このまま伊勢原市、厚木市、海老名市、大和市、東京都町田市、横浜市瀬谷区、緑区と入る。
ここまで来ると地元に帰ってきた感が勝ってしまったのか、写真が全然なかった。
西の果てから横浜まで無事に到着した感動でたまらなかった。
母校でもパシャり。
今回の旅の大まかなルートはこちら↓
2016/3/3〜16
実走行日数は12日で1830km。
人吉〜熊本 輪行。
家にたどり着いたぞおおおおおおおお
— くりはら@干からびラン1718乾燥 (@nikomiiii__) 2016年3月17日
以上をもちまして
チャリで
大分県別府市→九州一周→福岡→横浜ラン
完。
1830キロ走りましたぁあああああ!!! pic.twitter.com/eSZkMtLiAT