九州自転車旅 8,9日目 2016/3/10,11 広島~岡山~大阪【自走帰宅編】
午前7時の広島新天地。
平日の朝は閑散としていて
ごみ収集車がゴミを集めていた。
通勤中のビジネスマンを横目に東へ走る。
この時広島に上陸するのは二回目か。
もうこの記事を書くまでに5回くらい行っているかな、何回来ても雰囲気が好きだ。
「自転車は車道を走りましょう」
「広島では自転車は車道を走れません」
ロードバイクを殺しにかかるこの標識。
歩道を走れだと!?段差と歩行者に溢れる歩道、かなりの苦痛である。
もう一度言おう、広島市街の国道2号は自転車車道走行禁止区間がある。
MAZDA ZOOM ZOOMスタジアム。
広島を見て思うのが、マジでこの街、マツダ車が多い。
トヨタよりも多分多く走っている。
国道2号がかなりめんどくさいので、広島県道164号で南区から安芸(あき)区、
国道31号に入って海田町、坂町
そして呉(くれ)市に入る。
東に行くのには国道2号線から東広島に抜けるルートと、
国道31号から呉市に抜けるルートがあるが、
70キロぐらい瀬戸内海を楽しめる後者の呉ルートがおすすめ。
自転車レーンもあるし。
瀬戸内海は美しい。
青々とした海に、たくさんの島々が浮かぶ景色を右手に見ながら、追い風に押されてハイスピードでチャリを漕ぐ。
呉市街。
呉駅。駅ショッピングモールの名前はクレスト。呉だから。
呉だから。
TRFのCRAZY GONNA CRAZYを替え歌にして、呉市 GONNA 呉市になっちゃった。
だって呉だから。
呉港には、大和ミュージアム、海上自衛隊呉資料館、西の恒例 you meタウン。
実は呉に来るのも2回目で大和ミュージアムには訪れていたりする。
一緒に行った友達によれば、艦これをやりながら見に来ると楽しさ10倍らしい。
海自資料館の戦艦。
左手に灰ヶ峰、正面に休山(やすみやま)が見える。
呉市街はレトロ感溢れる商店街、呉れんが通りが並ぶ。
休山を突っ切る休山トンネル(国道185号)。
1.7キロにも及ぶトンネルは車道を走れません。
ただし立派な歩道あり。
中はこんな感じ。完全に車道と歩道が分離されている。
防音壁も為されているので割と居心地良い。野宿できそう。
でも色々なところに監視カメラがあって、多分怒られるんだろうな。
トンネルの先、安芸阿賀のサギ。
広駅。
ちなみにこの地域は住所にいちいち”広"がつく。
いつもこの辺は曇っている気がする。
休山トンネルを抜けると曇って、仁方のトンネルを抜けるとまた晴れる気がする。
ほらね。晴れたでしょ。
仁方駅を抜けると景色がガラッと変わり、建物が激減し、呉駅ぶりに海が現れる。
国道185号はさざなみ海道と名付けられていて、その名の通りドライブでもサイクリングでも最高のコースだ。
仁方〜安浦のあたりの景色がとても良くて、絶好の撮影スポット。
道の駅たけはらで小休憩。公民館的な役割をなしていて、おじいさんおばあさんがコミュニケーションを取りにきてる感じだろうか。
手作りの弁当が低価格で売っていて思いっきり食べた。
小休憩とか言っていながら一時間うたた寝してしまった。
忠海(ただのうみ)駅。
広島のある観光スポットになっているという。。。
おりゃ。
すぐそこの忠海港フェリー乗り場には、あのうさぎ島で話題になった大久野島行きのフェリーがある。
近くのコンビニではウサギ用の野菜やラビットフードが売っていたりする。
この一年前に実際に大久野島に行ったのだが、朝一のフェリーに乗るためにこのフェリー乗り場でテントも張らずに野宿していた。。。
大久野島のうさぎは可愛い、を少し通り越して若干凶暴だったりする。
フェリー乗り場。
今回はスルー。大久野島の写真はいつか別記事にて。
三原市に入ると、呉〜竹原までののどかな風景は姿を変え、郊外のベッドタウン的な景色になる。
地味に呉から70km。
尾道市で国道2号に合流。
ちなみに2018年春に訪れた時は工事中で、仮設のしょぼい駅舎しか残っていなかった笑
右上にあるのは尾道城。
こいつは単なる城ではない。歴史背景が一切ない城である。博物館として50年前に城っぽい奴を建てたらしいが閉業。
1990年代からずっと廃墟になっているというツッコミどころ満載の城...っぽいやつである。
駅には輪行用にシャワーがあったり組み立て場があったりした。
この当時は向島を眺めながらいつか、しまなみ海道を走るぞ〜なんて思っていた。
東尾道を抜け、福山市松永町あたりで既に大分県別府市から1000kmを突破。
この時は感動していました。あと800kmあるけど。
というのもどうやら三台ほどの事故が起きているようだった。ひやっとする。
ちなみにこの丸太トラック、九州旅で一番嫌いなやつでした。
トラックからすれば自転車が一番嫌いだと思うけど。
福山駅周辺。広島第二の都市。この辺も広島市同様、車道を自転車は走れませんトラップ発動。
歩道上のクソみたいな対面通行の自転車レーンを走らされる。
段差ボコボコ、車止め、対面通行、歩行者もいる、駐車場や路地から出てくる車見えないなどクソ要素満載なので広島市と福山市は早急に改善してくれ。
サイクリスト誘致県だけに都市部だけこんなにクソなの、とても残念だよ。
東福山の丸亀製麺で燃料補給。
18歳の仕事帰りの兄さんたちが話しかけてすごく興味持ってくれた。やばいって。
今日はどこまで行くんですか?
と聞かれたので岡山と答える。
岡山県ならすぐそこですよ!
と言われたので、
いや、岡山駅までです。
と言ったら恐ろしくドン引きされた。この時間でまだ70kmほどある。
確かにドン引きする。
もう真っ暗で街灯がない上に大型トラックがギリギリをバンバン抜いて行く。
暗いのと危ないのとで集中していたので写真が全然撮れてなかったりする。
昨年にもここを使ったことがあるので閉店1時間前の駆け込みで湯に浸かる。
サウナや露天風呂を使わなければ420円で入ることができるのでかなり嬉しい。サウナを使うかを選ぶことができるのって嬉しいよね。
深夜の倉敷。川崎医科大学という川崎にない医学部が存在するのも倉敷である。
ちなみに
学費が6年で4550万円。一軒家買える。
倉敷といえば美観地区が有名だろうか。
こちらも2015年と2018年に訪れており、また別記事で紹介しよう。
観光しない倉敷で見れば、岡山市に次いで第二都市の役割を果たしていて仕事帰りのサラリーマンが飲み屋で酔っ払いながらタクシーで帰る光景が多く見られた。
倉敷から20km走って、早島町を抜けてやっと岡山市南区へ。。。
南区から約10km走って北区岡山駅。
安定の桃太郎推しである。
しかし駅周辺にはなかなかネカフェも当時はなかったりするので少し移動。。。
同じく北区の岡山駅から2kmほど、表町(おもてちょう)に移動。
広島と同じように、新幹線の駅から話した路面電車の駅の近くに繁華街を置くスタイルだろうか。
岡山ロフトや天満屋など百貨店が並んでいて若者もここで遊んでいるようだ。
まあ深夜なんだけど。誰もいないけど。
深夜の表町商店街。
もちろん誰も歩いていないし店も空いていない。
意外にもホームレスもいなかったりする。
商店街を独り占めする感じが少し優越感に浸れるが、もう深夜2時だし、
とっととネカフェにこもることにした。
金曜の夜でネットカフェはリクライニングシートしか空いていなかった。
地方にもネカフェ難民はいるのだろうか。。。
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翌朝の岡山市街。
土曜日なのでお出かけする家族が多い。車社会の岡山県。たしかにあちこちで渋滞している。
そして岡山県民はウインカーを出さないで車線変更するというのもあながち当てはまっていた。。。
岡山城&後楽園。ここも2015年に訪れたが結構ゆったり時間を過ごせるスポットである。
沼。
東区を抜けて国道250号線を東に進む。
途中のファミマで、ライダーがモンスターエナジー魔材ンゴをおごってくれて、オススメのスポットを教えてくれた。
備前市にエメラルドグリーンの池が二つあって、今日みたいな晴れている日は写真を撮るのに最高だという。
なるほど。
国道2号線を右折、岡山ブルーライン方面に向かうと不気味な色をした池が現れる。
最初に現れるのが長谷上池、その後に下池が現れる。
気持ち悪いくらい鮮やか。
あとでググってみればバイク乗り達がこの池と一緒に映ってる写真がたくさん出てくる。
でもどちらかと言えば、さっきのバイク乗りのオッチャンに、たくさん撮れ!とどこかで指示されている気分でもあった。
とりあえずパシャパシャ写真を撮ってみる。
エメラルドグリーン、ただそれだけだ。
夜になれば岡山有数の心霊スポットになってるそうで、挑んでみる価値もあるかもしれない。
下った道をまた登り直して再び国道2号線へ。
しかし、この先の船坂トンネルはかなり危険だという情報が多々見られるので、三石で岡山県道96号に別れる。
普段は海に出て日生の方に行くのだが、、、こっちは山陽道に沿うものの集落の生活道路になっている感じ。
車もほぼ通らなくて、山々に囲まれたのどかな景色に囲まれる。しばらく登るけど。
こんなところで幼少期過ごしたみもある。
もう戻れないけど。
急に気になる物体を発見。白黒のやつが小屋に飼育されている。え、牛飼ってるの?
ということで綺麗な清流の上を渡りつつ近づいてみる。。。
ん?
ヤギやん。
なんだよヤギかよ。
でもコイツ、結構人懐っこいやつだった。
岡山ではヤギもペットになるらしい。
そういやうちの大学でも正門で飼ってたな。
思いっきり下り坂を飛ばして赤穂市街へ!
播州赤穂駅。兵庫とは言ってもお世辞にも都会とは言えない。のどかーな、ノンビリした街である。
昔友達と高校の卒業旅行にチャリで赤穂まで温泉旅行しに行こう!みたいなことを言ったのを思い出した。
高校時代はチャリも往復200キロ以下の日帰り旅しかしたことがなかったから、関西の果てまで行くことに憧れていた。結局企画は流れたけど。
でも目的地が赤穂かあ、もうちょっと温泉街みたいなのを想像していたんだけどなあ、
※ちなみに赤穂温泉は播州赤穂駅よりもう少し海側にリゾートみたいな感じであるらしいです。でもリゾートみたいな感じかあ、
にしても駅前を抜けると山と川、みたいな景色になる。ボキャブラリーが足りないような感じかもしれないが、言葉のままの景色である。
結局国道250号に復帰して、高取峠を登る。
この峠も三年連続で登ってるなあ、、
驚くべきハゲ山。
カーブの標識のナンバーをカウントダウンしながら必死に登る。
採石場になっている。
うわあ、ハゲてるどころかえぐられてる!
頂上120m。相生市に。
高取峠を下って相生市街へ。
中華街みたいな建物は、あいおい白龍城という道の駅である。。
相生で国道2号に復帰。かなり手強い幹線道路に姿を変えていた。
大型のトラックがビュンビュン飛ばしていて、生きた心地がしない。国道2号線は自転車に厳しい。
まだまだのどかな景色。しかし段々コンビニから、飲食店やらが立ち並ぶようになる。
そして姫路市へ。
姫路城!!
夕暮れの姫路は美しい。
やはりこの辺は観光客がちらほらと現れる。
木に隠れてる...。
そんなわけで、姫路から神戸に向かって70キロ走る。
これまでのように”なにもない”ようなところは無く、ずーっとお店がロードサイドに立ち並ぶ。
神戸市に入ってしばらく海沿いを飛ばすと段々と景色が都会になり、
上に阪神高速が通り、街灯やネオン、人が増えてくる。
ちょー都会。福岡ぶりに都会に来た。
正直旅人感満載の格好で神戸は恥ずかしい。
神戸市灘区、東灘区、芦屋市、西宮市、尼崎市と通過し、左門殿川を渡れば大阪府に入る。
途中ベンツのSLが信号待ちに話しかけてきて、おれも昔横浜に住んでたよ!ってきた。
いかにもお金持ってそうなおじさんで、AMGのマフラー音を響かせながら去っていった。
大阪には割と卍はいて、ちょいちょい暴走族なのか、旧車會なのか、とにかくヤンチャなバイク集団がいた。
西淀川区、淀川区と信号につかまりながらノロノロ走り、北区の梅田駅へ。
大阪の友達に会おう、とか言ってて、
結局予定より2時間遅い23時半の到着になってしまった。
21時くらいに三宮駅にいたので神戸から大阪までチャリですぐだろ、と思っていたが信号がかなり多くなかなか進めなかったのだ。
大阪の終電は東京より早いらしく、会ってわずか15分でに帰ってしまった。
梅田。
結局、北新地駅の近くのネットカフェに泊まった。土曜の夜、あたりはいかにもパリピチックな若者が溢れていた。
ネットカフェも数件まわってやっと空き部屋が見つかる程度。
マッサージシートを確保するも5時間で2500円というネカフェにしては超強気価格。
結局寝坊してしまい、一時間の追加金を払う羽目になった、、、