九州自転車旅 2,3日目 2016/3/5,6 延岡~霧島~熊本
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延岡のネカフェからスタート。。。
昨日の今日で体がバッキバキである。
この辺はあまり覚えていない、
というか特に目につくものがなかった気がする。
国道10号線を延岡から門川(かどがわ)町、日向市と海岸線沿いに走る。
宮崎の代名詞、海沿いにヤシの木が広がるみたいな景色がしばらく続く。
ロードサイドに店舗が続き、
海沿いに出れば、アップダウンが現れ、そんな感じ。
日本一周や他大学のチャリサー勢ともこの国道10号ではすれ違った。
宮崎県道40号にそれ、都農(つの)町、川南町、木城町、西都(さいと)市と抜ける。
農道のような道を走り、小高い丘を越える。
段々と周りの景色が開けて、何にもないようなところに、温泉施設がどーんとある。
昨日行った別府温泉とは全く異なって、地元向けの地域密着型の温泉であった。
土曜の昼まであったが、高齢者がたくさんいて、公民館の役割もしているような感じだった。
宮崎県道18、24号から国富町を経て国道10号線で宮崎市へ。
宮崎市といっても内陸なため、かなり田舎である。
度々訪れる登坂車線に殺される。
国道10号のど真ん中に野生のサルが塞いで渋滞を起こしていたりとなかなか面白かった。
都城(みやこのじょう)市〜鹿児島県曽於(そお)市
国道10号から宮崎・鹿児島県道2号へ。
さすがは焼酎の国、あたりには焼酎の蒸留所が点在し、芋のような香ばしい匂いが所々プンプン香っていた。漕いでるだけで酔いそうだ。
と思いきや、
いきなり広大な畑が広がりだして、
「ああ、日本の台所だあ」なんてことを思いながら
堆肥の臭い匂いを浴びさせられたり。
県道ではあるものの、JR日豊本線が沿っているために所々車が渋滞したり、
街があったり、気がつけば山奥に入っていたり、、、
そんな感じで真っ暗になっていた。
気がつけば単独走行に。相方とは2kmほど離れているらしい。
そんなこんなで霧島市に入る。
九州は他のところよりも野生の動物が多い気がする。
夜の峠はいたるところでガサガサいっているのだ。
あと、当時つけていたライトでは全く太刀打ちができなく、白線がかろうじて見えるか、ぐらいであった。
霧島連山の近くというのもあって、やはり山だらけ。
鹿児島の海側に降りるときは
急な下り坂になるのだが、
これがまあ舗装がひどいこと。
ガタガタどころじゃない。
ガツン!ゴトン!
パンクしそうな勢いである。
結局この日も鹿児島のグルメは堪能することなく、
西日本定番のファミレス、ジョイフルで夕食をすませ
ネットカフェで寝た。
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翌朝、大雨。
自遊空間名物、100円カレーを朝食に頬張り、
ドリンクバーのリアルゴールドをガバガバ飲んでいた。
疲れが取れない。
全然ねれなかったのだ。
隣のブースにおそらく男二人組が中に入っていて、
親子なのか、友達なのか、はたまたカップルなのか、
全くわからないが
深夜の3時ぐらいまで比較的大きな声でずっと喋っていたのだ。
いちゃついているのか?よく分からないが話し方も少し
生理的に受け付けない。
あまりにも腹が立って、何回もブースを壁ドンしたり、
咳き込んでいるふりをするも
無駄。
せめて男女でイチャイチャしている音であって欲しかった。
そっちの方がまだ、ドキドキするじゃん??
雨が降りしきる。
来ていたレインウェアは当時まだホームセンターのカッパだったので
すぐにずぶ濡れになる。
こうしてみるとやはり、
九州は山だらけである。
とりあえず桜島を見に行こう...!!!
といって海に来て見たものの、ほぼ見えない。。。
とにかくどんよりとしている。
シケている海をみると憂鬱になりそうだ。
もう早く、熊本に行こう
そんな感じで国道223号線を鹿児島空港方面へ登って行った。
国道から外れ鹿児島県道55号線へ。
えげつない上り坂が続き、脚がハンガーノック寸前まで陥る。
こんな林道を進んでいくのだが、色々なところで銃声音が聞こえて
気が気でない。
おそらく猟をしているんだと思う。
突然景色が開けて、農道っぽいところを抜ける。
気持ちいいくらいに何もない。
地中にはタヌキやら、猫やら、野ウサギやらがみんな車に撥ねられて
無残な格好で倒れていた。
いや、野ウサギもいるんかよ!!
国道267号線へ。
この辺は伊佐市に合併する前には
大口市と呼ばれ、
県内有数の米どころらしい。
この坂もひたすらにきつい斜度がズーーーっと続く。
果てしねえよ。
坂を登っていたら
途中でワンボックスカーが寄せて来て、
パンを差し入れてくれた。
久七(くしき)トンネル。
鹿児島県と熊本県を結ぶ約4kmの長大トンネルだ。
このトンネルができるまでは久七峠を越すのにかなりの難所だったそうで、
トンネルの手前には
「久七トンネル 作ってくれてありがとう」
みたいな看板がいくつかあった。
にしてもしばらく登り基調のトンネルになっていて
かなり恐怖。
そして熊本県人吉(ひとよし)市との県境は電光掲示板での表示であった。
下りきれば、人吉市に。
よく地理の授業で出てくる、
どう頑張っても通れないガード下。
がしかし、これを通らないと温泉にいけない。
ということで、人吉温泉に。
この温泉街でも最も有名な、人吉旅館に。
老舗感満載の店構えである。
これはワクワクして来たぞ...!!!
600円を支払って、浴場へ向かう。
木造の旅館、廊下を踏むたびに
ミシミシいう感じが、またいい。
古い旅館に置かれている様々なオブジェの世界観に
圧倒されていた。
うまく感想は言えないけれど、
ぼーっと浸って吸い込まれていきそうになる感覚がとても好きだ。
ここの温泉は別府に並ぶ強さであった。
ナトリウム分がかなーーり強く、入った瞬間に
皮膚にジワーーっと浸透していく感じがする。
おまけには色々なところに
傷口があったから、
拷問かってくらいに沁みる。
しかもここの温泉は飲むこともできる。
ちょーーーしょっぱいけど。
んで、温泉から上がった後に休憩所でうとうとしてしまい、夕方に。
今日の寝床が熊本市内のゲストハウスなのだが、
熊本までここから80km。
チェックインまで3時間。
無理だ。。。間に合わない。。。
「仕方がなかった」
そうふたりで声を合わせ、
人吉駅に向かっていた。
人吉駅前。さすがは温泉街の景色である。
人少ないけど。。。日曜だけど。。。
ささっと輪行の準備をすませ、、
JR肥薩(ひさつ)線。
中にはボックスのシートとテーブルがある観光列車になっている。
豪華だなあ、とシートにもたれつつ車窓を眺める。
ちなみに人吉駅から南は特急区間に入るためこの席は指定席扱いになるらしい。
球磨川は終始エメラルドグリーンな色をしている。
ひたすら同じような景色を眺めているうちに、ウトウトと寝てしまった。
眼が覚めると、終点の八代駅に。
い草!畳!八代亜紀!
そのくらいしか分からない、滞在時間10分で今度はJR鹿児島本線へ。
椅子がふかふかで寝やすかった。
電車内人が恐ろしくガラガラだった。
そのくらいしか覚えてない、、、
スヤスヤ寝ていたら熊本駅に着いていた。
一度電車に乗ってしまうと一気に疲れが出てきて
そのままお家に帰りたくなる。
お金を払うだけで寝ていても移動する乗り物、スギョイ。
駅構内のお土産を大量に購入し、ゲストハウスへ。
ゲストハウス バラティエ(Baratier) (熊本県熊本市西区の民宿/ゲストハウス) [旅行と宿のクリップ]
熊本駅から約3km、ゲストハウス バラティエへ。
外観は小さなアパート1棟って感じで全てが客室やラウンジに使われていた。
オーナーの方も親切で、しかも学生は1800円で泊まれる!
ネカフェと違って荷物置ける、布団で寝れる、鍵がある、素晴らしい。
オーナーの趣味からか、ONE PIECEのカーテンや布団が使われていた。
熊本の銀座。
...お店の名前を思い出せない...!!!
熊本下通アーケード。
こういう雰囲気はかなり好物。
東京には広いアーケード街が少ないんだよなあ。
街中には大好き、路面電車が走っていて落ち着く。
これが震災前の熊本城。
この日の一ヶ月後に熊本地震が起こったのである。
崇城(そうじょう)大学の看板がどーんと構える。
ゲストハウス近くのコンビニには猫様がずっとたむろしていた。
全然地元のご飯を楽しめていなかったので、コンビニで焼酎、白岳 しろを買って部屋で飲み続けた。
一瞬で眠りについた。
続く。