【チャリで帰宅してみた】続・四国自転車旅 5日目 2017/3/26【福山〜神戸】
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福山市の西にあるネットカフェで5時間くらい睡眠をとり、
朝を迎える。
身体がだるすぎて
熱があるのでは、というくらい。
10kmほど走れば、広島の第二都市 福山市街に入る。
相変わらず牛丼、吉野家で朝食をすます。
自転車旅は基本的に牛丼、あるいはカップ麺食べがち。
お分りいただけるだろうか。
自転車は走行禁止になってしまう。
意味わかんないよね。
歩道の自転車レーンを走るわけだが、
なにせ段差ボコボコ、
自転車同士の対面通行
歩行者も気にせずに歩く。
お金をかけてわざわざ整備をするならば
せめて役に立つものを作って欲しい。
実はこの辺、一年前にも走っているから、見慣れた景色である。
道の駅 笠岡ベイファーム。
国道2号線に入れば、いたるところに
コンビニや飲食店が建っているため
あまり道の駅のありがたみは感じない。
(北海道の時なんか道の駅に毎回よっていた)
お昼前の時点で目標までのまだまだ道のりは長い。
どこまで行こうかね。
岡山は意外にも左右には広くなくて、ある程度
飛ばしていればすぐに通過してしまう。
そして気がつけば倉敷市に入っている。
この辺は自転車を通らせてくれない所が多い。
また、バイパスがあちこちにあってややこしい。
あれが、よく地理の教科書に出てくる
水島コンビナートか。
国道2号線は自動車専用道路になっているので、国道429号に迂回する。
途中の自転車を誘導する標識にすすむ。
高梁(たかはし)川を渡る、
霞橋側道橋。
ここは車は通れず、自転車と歩行者のみが通れる。
そして、また国道2号線に復帰。
何せバイパスという名前が付いているので、
自転車にとっては恐怖との戦い。
そしてしばらくすれば、岡山市内に入る。
しかし、この辺から異変が生じた。
段差を乗り越えるたびに、明らかに金属が弛んでいるような、そんな音がした。
恐る恐るホイールを見れば、
後輪のスポークが1本外れていた。
スポークは一本外れるだけでタイヤの回転が左右に
触れてしまい、走行不能にさえ陥る。
パニック。頭が真っ白。
ここでリタイアして家に帰るしかないのか。
しかし、運良くもここは岡山市内。自転車屋の1つや2つ見つかるだろう。
安定のサイクルベースあさひに修理を依頼するも、1日お預かりコース。
岡山市は人口も多く、
日曜日なので自転車の修理もかなり混んでいる。
岡山市南区、国道30号線沿いにある自転車のイシイさんに駆け込む。
シティサイクルしか取り扱いがなさそうなので
修理してもらえるか不安であったものの
すぐに直していただけた。
幸いスポークに折れはなく、ニップルがホイールの
中に落ちただけだったので大したことはなかった。
自転車屋さんの隣にある
桃山亭 当新田店
「セルフうどん」というでかい文字に引かれて入ってみるも
安定の美味しさ。
正直、香川じゃなくても美味しいうどんはどこでも食べられる
急いで東に向かう。
相変わらず国道2号線はバイパスだらけで
自転車は通してくれない。
国道2号の側道や国道250号、岡山県道83,464号など迷いながら進む。
吉井川を渡れば瀬戸内市に。
なんと左手はゴルフ場になっていた。
こんなところにゴルフコースを作ってしまうのか...
遠く向こうに見えるは山陽新幹線。
自分がこれから数日かけて自転車で帰るというのに
この新幹線という文明はわずか3時間ほどで新横浜まで
一走りである。
なんだかバカバカしくなってきた
ちなみに学割を使えば岡山から新幹線で約13000円。
自転車で帰れば交通費は0円だが、岡山から4日かけて帰るとして、飲食費¥4000×4+ネットカフェ¥1500×4+お風呂¥800×4=¥25200である。
自分の場合20km約1時間ほど走ると¥300ほどの飲食をするので
1kmあたり¥15、
レギュラーガソリン¥135/lの燃費にすると9km/lになる。
輸入車のコンパクトカーくらいの燃費である。
決してエコとは言えない...
国道2号線に戻る。
奥に見えるのは新幹線の車窓からよく見える「727」の看板。
実は化粧品の広告らしい。
一般の小売店には出していないんだとか。
国道2号では船坂峠のトンネルがどうやら危険らしいので海沿いに
迂回する。
またもや自転車のレーンが登場。
のんびりした街並みと、瀬戸内海の雰囲気がとても好きだ。
瀬戸内市の日生(ひなせ)。
夕方5時を知らせるゆうやけこやけが
街中に流れる。
「中学生までの皆さんは早くお家に帰りましょう」
そんなアナウンスがスピーカーから流れる。
この辺も牡蠣が豊富に獲れ、
お好み焼きに牡蠣を乗せた「カキオコ」が
名物だ。
地味にアップダウンがしんどい。
やがて小高い山を登ると兵庫県。
赤穂市に。
赤穂市街。
兵庫とは言えどまだのどかな風景である。
あたり一面山に囲まれる。
流れている時間がゆったりとしている。
続いて標高120mの高取峠が現れる。
ここは地味にしんどい。
最初は楽であるが登って行くごとに
斜度がきつくなり、足をつきたくなる。
カーブごとに番号が振られている。
赤穂市街を臨む
頂上にはちょっとした休憩所がある。
ハゲ山になっている。
頂上を超えれば、間も無く相生市に入る。
道の駅あいおい白龍(ペーロン)城。
中国の城のような真っ赤な道の駅。
温泉施設もある。
もろ幹線道路で車やトラックが猛スピードで走るので命の危険を感じる。
おまけに暗い。
途中からまたバイパスに入るので
降ろされる。
国道179号線に迂回して...
この辺は本当に走りにくい。
夜に光り輝く姫路城が美しい。
これは行政上の正式な”区”ではない。
国道250号(明姫幹線)へ。
この辺も路肩は狭く、歩道には自転車レーンが敷かれているのだが
ガタガタ対面通行の無法地帯で、安心して走れるところがない。
明石に近づくにつれ、道も狭くなり、暗くなる。
明石駅前。
この辺から都会感が増してくる。
明石といえば、日本の標準時子午線の街である。
だがしかし見た感じあまりそれを売りに出していないような、
ただの郊外の市街地といった雰囲気である。
この橋の先には淡路島があり、二日目に訪れた徳島県鳴門市がある。
片側一車線の、左手に山陽本線、右手に瀬戸内海 播磨灘の快走路が続く。
神戸市に入れば、旅人の格好が恥ずかしくなるほどの都会。
阪神高速が上に通っていて
東京でいう三軒茶屋の国道246号の雰囲気と似ている。
かの有名な神戸ポートタワーが現れる。
本当は綺麗な夜景の代表例として紹介されるほどだが、
24時を過ぎれば無残にも消灯されているただの鉄塔であった。
この辺も真っ暗。神戸感ゼロ。
大阪まで向かおうと思ったが、遅い時間だし三ノ宮の隣、元町駅のネットカフェでゴールにした。
高松を出てから840km、1日平均200km。
ただひたすらに走るだけのトレーニングになっている。
東京〜福岡間はどこかしらに必ずコンビニや文明が発達し、
難易度が低く手ぶらでも最悪生き残れる。
ただし景色がロードサイドに飲食店がひたすら並ぶだけで
、正直面白くない。
逆にいえば長距離に慣れている人でも北海道や四国、
九州はかなりの覚悟が必要だ。