チャリで四国九州リベンジ2018 5日目 2018/4/3 阿久根〜鹿児島〜指宿編
早朝。
道の駅 阿久根のデッキにテントを張り寝ていた。
日の出はいつかと、ずっと海を眺めていたのだが、これは西の海。
いつまでたっても日が昇るわけなかった。
にしても東シナ海、海底が浅くて透明度が高い。綺麗。。。
無料でオーシャンフロント。
ちょいちょい現れるフナムシが少しGに似ていて気持ち悪い。。。
自分のテントの奥には台湾人がテントを貼っていた。
そう、昨夜に声をかけてくれたあの人だ。
男女二人で旅をしていて、カップルなのか、夫婦なのか、はたまた単なる友達なのか...
そんなことはさておき、最近はgoogleの音声翻訳ができるから国際交流もまあまあ難なくできる。
↑これをブログに載せて!と、グイグイと来た(笑)
しぇいしぇいりーべん、あと読めない。
自転車で日本一周をしているそう。
九州から、東にどんどん進んでいくらしい。
日本のオススメの場所を聞かれたので、
「北海道」と答えたら
唯一北海道にだけ渡らないそうだ。
日本にいれるのがビザの関係で90日しか滞在できないらしく、、、
そりゃあ無理だ。
半目。
節約しながら旅をしているらしく
「日本の水道水は飲めるか?」
と聞いてきたので
「自分も水道水を飲んでいるけど、今の所大丈夫。」
と頼りなさそうに答えた。笑
そうだ、海外では水道水を飲んだら腹を壊すんだった。
結局2時間くらい喋っていたけれど、彼らはもう少しゆっくりしてから出発するようだった。
彼らも今日は鹿児島市方面に向かうそうだ。
結局無事にゴールしたみたい。↑
ってことで例のA-Zあくねの看板を横目に薩摩川内(さつませんだい)市に。
川内原発で一時話題になったところだな。
国道3号線、時々こういう展示物が道路上に現れて、
まるで道路上に博物館が飛び出しているかのような錯覚に陥る。
鹿児島=南国=ヤシの木 と、イメージ通りの景色。
2年前に鹿児島にチャリできたときは内陸から霧島方面に抜けていたので
こんな景色は全く見れなかった。
▲ローソンのトイレにて
言いたいことは分かるけどなあ...
「トイレでの飲食はご遠慮ください。」
って書くくらいなら、、、こんなイラスト書くなよお。。。
このデザインを考案した人のセンス...疑うよお...
この薩摩川内、意外にも賑わっている街だった。
まあまあ立派な商店街もある。
実は九州新幹線も止まるほどの街。
それにしても九州は街と街の間が全て山で遮られており、都市の開発には
十分な平地が必要であることが考えさせられる。
なんてったって東京のある関東平野は巨大だからな。
薩摩川内から鹿児島市内に行くまでも、また山を越えなければならない。
上り坂なのか、違うのか。
調子が悪いのか。
そう思いながらも騙し騙しペダルを回すと実は小さな峠だった、というのは良くある話。
バス停に立派な石垣を建てているのはなぜだろうか。
台風対策か?
いちき串木野(くしきの)市へ。
ここも国道3号線はバイパスと旧道の二手に別れ、
バイパスは山間部をがっつりトンネルが突っ切るが、自転車は
旧道の山道を地道に進んで行く。
ダイハツの中古車店。
がしかし、上に突き刺さっている黄色い車は
メルセデスベンツの初代Aクラス(W168)だ。
ベンツになんの恨みがあるのだろうか。
リアル吊るし上げである。
二台前には珍しい、日産スカイラインの消防司令車。
さすがはスポーツセダン、ソリッドカラーのレッドが映える。
青の看板にもようやく鹿児島の文字が。
残り30kmほど。
ちなみにこのいちき串木野市、サッカー強豪で有名な神村学園がある。
休憩。
九州のコンビニで必ず見るのがこのアイス、竹下のブラックモンブラン。
関東でも時折見ることができるが、チョコレートコーティングに中にはバニラ、外にはクランチ。
袋からだす時にクランチがポロポロと落ちるのはご愛嬌。
しかも90円と、安い。
あたりが出ればもう一本、
はい残念。
九州のイートイン付きのローソンやファミマのほとんどが、充電用コンセントを完備している。ありがたい。
そしてテーブルに置かれているのは、、、、
嫌な予感、、、
レッドブルのポカリ割り❤️
ちょっと前にツイッターで話題になった、
レッドブルの効果を最強にする方法。
絶対に混ぜてはいけない、というほど翼が生える。
かどうかは怪しいが、レッドブルの成分をポカリが吸収効率を高めるんだとか。あくまでネットの噂。
何日も寝不足、野宿、ロングライドを続けていると段々体調がおかしくなる。
ゆえにエナジードリンクに依存しがちになる。
続いて日置(ひおき)市。
この3日後、日置市で5人が殺害される事件が起こる。
自分が行くとこ行くとこ事件や災害が起こる気がするのだが。
さらに山を越え
鹿児島市上陸!!
ここから車の流れに乗って駆け下りる。
こんな調子で田舎の峠道だったところが、
15分も下れば、
あっという間に景色が開け、建物が多くなる。
正直な感想。
意外に都会だな...!!!
ナメてかかっていたかもしれん。
こんなにもマンションが立ち並び、建物はどれも新しい。
新幹線の開通から急速に開発が進められたのだろうか。
下手したら地元の横浜市北部よりも都会だ。
鹿児島中央駅到着!
立派に観覧車まであるぞ。
そして鹿児島にも109があることを知る。
さっきまであった田舎の景色はどこへ行ってしまったのだろうか。
南国らしい景色。
街の随所に鮮やかな色が散らばっている。
駅前のローソンには大きなイートインにコンセント完備。
九州のコンビニは充電スポットが多くて旅人思いである。
都会だが、流れている時間はなぜだかゆっくり、のんびりしていた。
しかし、自転車を置く場所がないことに気づく。
都会に寄せているだけあって、無断駐輪には相当厳しく取り締まっていそうな雰囲気。
ひとまずチャリンコを押して見る。
リュックに書いてある「九州一周中」を
通行人はジロジロ見るのだが、
一人も声をかけてくる人はいなかった。
昨日までよく声をかけられていたはずなんだが、この周辺に来ると見て見ぬフリさえされる。
すごい人たち
『若き薩摩の群像』
江戸末期に国禁を犯して英国に留学した、薩摩の青年たち。
すごい人たちなんだなあという印象でした。
やがて駅の有料駐輪場にチャリンコを停め、徒歩で散策することにした。
駅直結のショッピングプラザ、アミュプラザ鹿児島。
実はこのアミュプラザ、小倉、博多、長崎にも系列店を持つ。
鹿児島の人が集まる拠点の1つなのだろう。
ターゲットは若者向けであった。
新しい雰囲気の鹿児島中央駅も、路地の中に入ってしまえば下町風情溢れる商店街に。
やはり最近の新幹線の停車駅は駅ビルが全てごっそり持っていってしまってる感がある。
周りの小さな路面店は、どこか元気のない感じが否めない。
にしても、鹿児島は火山灰のまち!
どこか埃っぽいと思いきや、放置され気味の車には大量の火山灰。
やべえ。
こいつが桜島だあ。
しょっちゅう噴火しまくる厄介な火山だけど、その世話が焼ける感じが、地元の人の愛着心をくすぐるのだろうか、
どうかは知らない。
ちなみに桜島までは陸路がないのでフェリーで渡らないといけない。
ミッション1
自転車の修理をしよう!!
いや、毎回旅の最中にいちど修理を挟むようになってきた。
そんくらいオンボロなんです。私のチャリ。
チャリンコの修理をする時って、少し都会っぽい街に出たらここぞとばかりに
駆け込まないと、後で痛い目に会うのだ(経験上)
後半は山間部をせめる予定なのでやるなら、い ま の う ち 💕
鹿児島 Fun Ride。
某大型自転車チェーンは、相変わらず修理に一日預かるとか言い出すので、
こういう時は専門店に駆け込む。
店内にはcannondaleがたくさん並び、どうやら鹿屋体育大学自転車部の整備も担当しているそうだ。
自転車のあらゆるところからギシギシ、カクカク異音がして気持ち悪かった。
一度クランクなどを分解してもらって、グリスアップ、増し締め。
店主は手際よく、一人で淡々と整備をこなす。
整備時間わずか一時間。
修理後の説明は的確で知識は豊富であった。
しかも工賃めっちゃ安い。
自分が修理をしている間もロードバイクが何台もここに立ち寄り、
鹿児島のサイクリストに重宝されている印象であった。
ああ、異音が全て消えている〜〜〜!
夕暮れ時の鹿児島。
ご覧の通り、駅から離れていても立派な街なみが続く。
ここも路面電車文化であった。
つまり、鹿児島中央駅から続く路面電車は、これに乗って繁華街に行けというメッセージでもある。
地方都市で、新幹線の停車駅から、路面電車がある場合は大抵、2~3km離れたところに繁華街が存在する。
新幹線の駅みて街を判断するな。
これは4年間日本中を自転車で旅してわかったこと。
.........
そんなことより、鹿児島に入ってから何も食べていなかった。
何を食べたらいいんだろうか...
そういえば、鹿児島出身の知り合いがいたな...
カツ丼:天文館の六白!
— 浜崎 美保 (@MIHOJHO) 2018年4月2日
ラーメン:天文館公園近くの小金太!
スイーツ:天文館むじゃきの白熊!
六白でカツ丼かキャベ丼食べて、その後小金太のラーメンSSサイズ食べて、最後に白熊食べたら良し◎
TOKYO FM「Skyrocket Company」の”秘書”こと浜崎 美保さん(鹿児島県出身)。
鹿児島のことを聞くにはこの人しかいない!
ということでこの通りにミッションを実行することに....
.......
まずは言われた通りに天文館へ。
最初天文館と言われて、どこの宇宙博物館だよ!
ってなってたけど
実はアーケード街....
だけでなくこの周辺の繁華街一帯を指していた。
鹿児島名物その1。アーケード街にある揚立屋で
さつま揚げ。
カツ丼屋が夕方からオープンとのことだったので、しばらく時間を潰す。
写真がかなり適当でごめんなさいw
単品で、300円も出せば小腹が満たせる。
注文してから揚げてくれるので、出来立てアツアツ。
棒天と玉ねぎ。
塩分控えめなので素材の味が引き立つ。
・ミッション2 六白のカツ丼
観光物産館が入居するビルの細い階段をのぼる。
あまりにも目立たないところにお店はあるため、観光客はあまり気づきにくいだろう。
しかし鹿児島市民には愛されているお店だ。
とんかつといえば、鹿児島の黒豚を思い浮かべる人も
少なくないだろうが、もちろん割高。
鹿児島市民は高価な黒豚を毎回食べに行くのではなく、このお店でリーズナブルな
カツ丼あるいはキャベ丼を食べるという。
店内は、まだ夜の部がオープンしたばかりともあって客はまばらだった。
カツ丼 大盛り 790円
チャリダーの腹を満たすには...と、ついつい大盛りを頼んでしまうも
予想以上のガッツリなボリューム。
正直、豚は普通の豚肉なんだが
写真をご覧の通りサクサクで厚めの衣の上に
たっぷりアツアツなアンがかかっているのが
ここのカツ丼の特徴だ。
いわゆる普通のカツ丼...豚カツとキャベツとソースと、ってのは
ここのメニューでは"キャベ丼”と記載されている。
と、まあそんなわけで
カツ丼を大盛りにしてしまったばかりに
すでに腹が満たされてしまった様子。
しかしまだこのままで鹿児島を去るわけにはいかない。
※画像は天文館公園
ミッション3 ラーメン小金太
こきんた って読みます。
ラーメン(Sサイズ) 620円
これもSSサイズを勧められていたのに、なぜだか1つ上のSサイズを頼んでしまう。
THE 鹿児島ラーメン。
九州のラーメンは北から南に比較して行くとだんだんと白濁スープから色の濃い豚骨スープに変わり、
南に行くにつれて麺が太くなって行く。
さすが鹿児島、ラーメンに手作りラー油を入れるのも文化なのかもしれない。
青ネギたっぷり、カウンターには大根の漬物カクテキがドンと置かれている。
ラーメンを食べる時、私はどうしても横浜の家系ラーメンと比較してしまうのだが、
同じ豚骨ラーメンでも鹿児島ラーメンは味にしつこさがなく、比較的ライトな部類である。
メニューにSサイズ、SSサイズとあるのはこのライトなラーメンを飲み会帰りの〆の一杯としての需要が高いためであろう。気軽に食べにこれる。
夕方でも店内は賑わっていて、著名人のサインもギッシリ飾られていた。
再び天文館公園。
カツ丼を大盛りにしてしまったこと、ラーメンをSSからSサイズにしてしまったことで
胃袋のストレージがフルになっていた。
最後にしろくま、、、がなかなか食べにいけずに
ひとまず地元の高校生が青春している光景を眺めつつベンチで休んでいた、、、、
とても自転車旅人がやることとは思えない、、、
鹿児島で本物のしろくまを食べたいならここに行け
ってくらい有名なお店。
氷白熊の本家と書かれていた。
しろくまっていうと、よくコンビニの冷凍庫にあるようなワンカップのアイスを
連想しますよね。
もはや観光スポットとなっている。
そこらのアイス屋さん、喫茶店とかのレベルじゃなくて店構えは
高級フルーツパーラーって感じ。
▲早速席に案内される俺。
予約席にはしろくまのぬいぐるみが座っている、というギャンかわな演出。
まじかよ。
いや確かに可愛い。
フルーツの盛り合わせかたとか、
上から見ると熊の顔をしているだとか、
確かに可愛いけど、
量が可愛くない。
ガッツリ。これで普通サイズ。
フルーツたっぷり、ふわふわに氷にあま〜い練乳がたっぷりかかっていて
間違いなく幸せになれるデザートなんだが、
量がものすごい。
カツ丼とラーメンを胃袋に入れたまま食べられる量ではない。
正直にいうと、美味しいんだけど味わう余裕がなく
完食した頃には気を失いかけていた。
そのまま一時間何回もトイレに通っていた。
っていうぐらい多いので是非みなさんもただのカキ氷と思って
油断しないでほしい。
ホッキョクグマの扱い方を間違えると痛い目に合う。
店を出る頃には、カツ丼とラーメンのサイズを意地でアップさせてしまったことに後悔を少し覚えていた。
このまま指宿まで約50キロ、砂蒸し風呂にでも入れば鹿児島観光は完璧だったんだが、
(逆に)哀愁漂う私の胃袋とともに、しばしベンチで消化されるのを待っていた。
(3時間くらい休んでいた)
(ちょいちょい鹿児島ラーメンが逆流しそうになる)
メトロポリタン化したカゴシマシティも、薩摩国としての意識は根強く
※夕方には指宿に抜けて出発するつもりでしたが、このまま夜の鹿児島中央をお楽しみください。
お昼ぶりに鹿児島中央駅。
鹿児島中央 みょうばんの湯
市街地ど真ん中に、温泉発見。
2017年に廃業した「みょうばん温泉」をリノベーション。
2017年12月にオープンしたばかりの温泉だ。
温泉なのになんと破格の390円で入浴できる。(シャンプー・タオルは別売)
自転車旅人にとったら、タオルも石鹸も持ち歩いているし、お風呂に入るだけなので低価格で汗を流せる方が合理的さ。
浴槽もジェットバスなどがあるわけでもなく、浴槽が3つ温度別に用意されているだけ。
いや、それがいいんだよ。
リニューアルしたばかりともあり、浴場の床、脱衣所、どこを見ても清潔だった。
旧・みょうばん温泉時代は長渕剛さんもライブ前に利用していたそうだ。
で、結局みょうばんの湯に閉店の22時まで居座り、、、
泣く泣く深夜サイクリングを始めるのであった。
こんなに街灯があって平和な街を夜な夜な離れて
また未知なる暗黒世界に行くのかよ...ねえ...
谷山駅。
見た目、立派な新幹線の駅っぽいけど、JR指宿枕崎線。
しばらく県道219号線を南に走る。
この辺はまだ鹿児島市で、街灯も明るくベッドタウン的な街並みが続く。
と、ヘルメットに何やら自転車のヘッドライトが映る...
あれは、、、
悪魔のZ...(湾岸ミッドナイトがわかる人にしか伝わらない)
爽やかなお兄さんが、後ろから話しかけてくれた!
「本当にこういう自転車で旅をしている人に出会えるとは!」
と興味津々で写真を撮りたいって。
▲あほヅラのオレ
お兄さん、まさかの健脚っぷり。
クロスバイクなのに、なかなかついて行くのが大変でトレーニング状態。
なんてったってクロスバイク以外にもロードバイクを所有しているらしく休日は大会に出場したり海外にも走りに行ってる方だった。
てっきりアラサーと思っていたくらいのお兄さんいくつなんです?と聞くと40歳。
学習塾で教室長をされている、早稲田卒のお兄さん...いや普通に大人の方だった...。
結局10kmほど引っ張ってもらい(本当にありがとうございます!)
国道226号線に。
気がつけば街灯も建物も寂しくなり
車通りも無くなってしまった。
海沿いに出ても、ただひたすらに真っ暗で。
やや明るい月明かりをあてに単調な道をひたすら流すのであった。
道の駅いぶすきの案内板が出てくるも、
ここでようやく指宿市に。
ここまでずっと鹿児島市だった。
せっかく指宿きたのに砂蒸し風呂に入れないなんて...(※すでに深夜1時)
市街地はそれなりにあるようで、これまで海しかなかった景色から突然全国チェーンが出てくることに安心感を覚える。
しかし深夜の1時になるとコンビニくらいしか営業しているお店はなかった。
むしろコンビニも深夜に需要があるのか、不明。
街のいたるところに花壇が備えられ、色彩鮮やかに。
面白いのが、道路のいろんなところが湯気が立っているのだ。
そう、砂蒸し風呂に入れなかった私をあざ笑うかのように、、、
指宿市街も終わると、ついに最果ての地へのアプローチが始まる。
海か山しかなくなり、周辺に潜む生命体はついに私か、野生動物か、はたまた魚か、にまでなる。
国道269号線へ。
本日の寝床、山川フェリー乗り場に到着。
鹿児島中央から50km、時すでに深夜3時。
港町でもあるので、すでに漁師が出港準備までしている時間であった。
この近くにはJR日本最南端の駅 西大山駅があるそうだが、
あの秘境駅に夜中に一人で行く勇気はなかった。
道の駅山川港活(い)お海道にテントを張り始発フェリーまで短時間睡眠。
鹿児島に来ると段々クモが増えてきたのが
クモ恐怖症である私にとって気が気でなかった、、、
テントにオニグモとか入ってきたらオシッコちびるレベルで怖い。
チャリで四国九州リベンジ2018 4日目 2018/4/2 長崎〜天草〜阿久根編
天草に向かうために8:10のフェリーに乗るはずが...
目を覚ましたら7:30
間に合うかも?いや無理だろ?
とりあえず急いでテントをしまって、長崎市街をぶっ飛ばす。
目的地は12km先にある茂木港だ。
まず、信号が多い。市街地だもん、当たり前だ。
意外に信号で止まり距離が稼げない。
左腕のGショックの秒針を睨みながら、ペダルを回し続けた。
国道324号で茂木港を目指す。
だんだんと坂がきつくなりだし怪しい雰囲気に...
田上峠(148m)
さすがは坂の町 長崎。
隣町に行くにもいちいち山を超えていかないといけない。
ぶっ飛ばせば早く着くもんだと思ったら
そんなんじゃなかった。
下りに差し掛かったら、ペダルを全力で回して
一気に下りきるが、、、
遅かった。
「もう行っちゃいましたよね??」と
チケット売り場のおばさんに聞くと
「さっき出たのよ。呼び戻そうか???」
呼び戻せるの?
いやいやそこまでしなくていいですw
ということで次の二時間後の便までダラダラする。
昨日充電ができなかったので
コンセントを使っていいか尋ねたら
快諾していただいた。
足には寝床にしていた長崎水辺の森公園
の芝生がびっしりついていて、
「あんたこれで落として来なよ」
とホウキを貸してくれた。
なんだか色々すいません...
フェリー乗り場には猫が五匹ほど住み着いていた。
頑張ってコミュニケーションを試みるも逃げられた...
あれ、、、??
あれってチワワだよな???
猫に紛れてる。。。
飼い主は、どこ?
ノラチワワ?んなわけ。
茂木地区は、長崎市とは思えないほどの田舎で
街自体から聞こえてくる音もあまりなく、
波が港に当たる音しか聞こえない。
近くにコンビニとかもなかった。
フェリー乗り場でうどんを食べる。
朝食にふさわしい、優しい味。
ふぐちゃ〜ん
そんなこんなで、二時間が経ち10時の便に乗る。
この時乗っていたのは5人。
そのうち二人は子供の兄妹。
天草のおばあちゃんの家に子供二人だけで遊びに行くようだった。
ジェット船は超小型で、自転車を入れるような甲板もない。
車とバイクは乗船できないため、不安になって問い合わせたところ自転車はOKだった。
当初、自分の旅計画は南島原の口之津港から下天草の鬼池港に渡る予定だった。
この長崎市の茂木港から天草に渡る計画が立ったのは、まだ昨日の話なのである。
ナビで調べても茂木港から抜けるルートは表示されず、やはり島原の口之津港を指定される。
さようなら長崎
自転車旅にフェリーを混ぜると
一味違ったワクワクが体験できて最高ですよ。
と言いつつ、”疲れからか”寝落ちしてしまう。
この航路、マイナーなものかと思いきや、
天草西部に住んでいる人が長崎大学病院に通院するのに重宝されているらしい。
一時間ほどだっただろうか。
目を覚ましていたらもう天草・富岡港についていた。
港には子供二人のおじいちゃんおばあちゃんが迎えにきてて
二人が船を飛び出して近づいて行く姿がエモかった。
港で少し荷物の整理を。
船に乗っていたもう二人の夫婦。
旦那さんは車椅子だったのだが、
なにやらホテルからの送迎バスと揉めていた。
「電話で車椅子でも大丈夫って言ってたじゃんよ!」
「そう言われましても天草にはそういうバスはないんですよ。」
電話では車椅子でもバスに乗れると言われたのに、
いざバスに乗るときは「車椅子をバスに入れる」ことができないことに怒っていたのだ。
東京ではあちこちで車椅子用の乗降スロープを見るのだが。
田舎のバリアフリー問題。
結局旦那が座ったままの重い車椅子を奥さんと運転手で
担いで上げていた。
双方とも同情できる、今この場ではどうしようもない、なんだか複雑な気分になった。
荷物を入れなおしたり、食料を食べたりでなんだかんだ正午に。
天草に渡る計画も急遽立てたために、あまり予習をしていなかった。
加えて17時には鹿児島に渡るフェリーに乗らねばならないため、
自転車で走る以外に時間を割けない。どこを走ったらいいのだろう。
近くにあったスーパー、フレッシュマート・フクモトで「自転車で走りながら食べる食料」を買い込み、ノロノロ進む。
とりあえず天草で面白いスポットがあるそうなので、目的地とは逆の方向に進む。
真っ青な海とヤシ、鮮やかなチューリップ。南国。
この国道324号、長崎市から茂木港に走っていた道と同じ国道だ。
つまりは、茂木港から天草の富岡港までのフェリーは海上国道扱いになり、
フェリーでしか通れない、しかも歩行者や自転車しか通れない海の道だった。
海がとにかく真っ青なんだ。
顔に当たるほど良い海風が、幸福感を増幅させる。
天草四郎乗船の地。
富岡城陥落まで追い詰めるも諦めて、天草四郎はここから乗船して
島原へ渡ったそうだ。
この十字架、インパクトが強すぎる。
なんか、たまごっち?を殺してしまったとき、気がついたら画面がこんなになってるみたいな。あるよね。
にしても、窓からくまモン。
ここからさらに2km進む。
気になったものとは?
おっぱい岩でした。
ちょうど立ち寄った時間が運が良くて、
干潮の時間と重なった。
海の中にあるために、潮の満ち引きによって
見られるか否かが左右される。
おっぱいは何処へ
あああああ!おっぱいだああああ!!
おっぱい
おっぱい
お、っぱい
おっぱい
横からおっぱい
下を向くおっぱい
親子に撮られるおっぱい。
息子の感情はいかに。
おっぱい岩にたどり着くまでに
岩のうえを渡っていくのだが、
コケとの相性が非常に悪くて不安定。
おっぱい岩以外にも変な色をした岩も。
カニさん
のどかな景色に「おっぱい岩」
おっぱいは福を呼ぶ。
で、おっぱい岩以外に用事がなかった私は
来た道を10km戻る。
最近は人気バンド、WANIMAの聖地巡礼に天草を訪れる人も多いそうだが
WANIMAは上天草出身である。
上天草は熊本から橋を渡り陸路でもいける。
私が今いるのはその隣の天草下島になる。
先ほど降りた富岡港を通り過ぎ、
国道389号サンセットラインを南下する。
「ようこそ天草町へ」
とあるがここからは天草市になる。
透明度が非常に高い天草の海。
実はサンゴや熱帯魚も多く生息している。
しばらくすれば、何もない地域に。
コンビニはもちろん、携帯の電波もしばしば入らなくなる。
このサンセットライン、海岸沿いは特徴的な岩が多い。
海は透き通るほど綺麗なのだが、意外にもこの地点までビーチは見られなかった。
やがて内陸部に入りアップダウン基調の道へ。
ここから崖と海の間をアップダウンを繰り返す、、、
なんて予想を裏切られ内陸へどんどん入ってしまう。
ここで初めて桜がピークを終え、葉桜になってしまっていることに気づく。
そういえば今年は3月の下旬からずっと咲き続けていたもんなあ。
そしてなんてったって、日差しが強い。
今日が一番焼ける日な気がする。
腕がヒリヒリする。
向こうに見えるのが2018年の6月に世界遺産登録された
崎津集落だ。
このとき全く知識がなく、とりあえず写真をとっただけだったのが非常に悔しい。
禁教時代にキリシタンが潜伏していた集落だ。
真ん中に見える建物が崎津天主堂。
一見小さな漁村にキリスト教文化が色濃く根付いている。
それにしても、のどかだ。。。
平日だからなのか、とにかく人がいない。
畑に目を凝らせば、農家がいるか、そのレベルである。
歩いている人もいなければ、車も少ない。
河浦地区でようやくホームセンター コメリ(田舎の象徴)やファミマが現れる。
で、この植え込み?何に見えます??
トトロなんだって。
だんだんと坂が本気を出してくる。
時計を見れば、あっという間に次のフェリーまで40分で焦りが募る。
山を下り切ると、牛深(うしぶか)地区へ。
この辺は民家やコンビニ、家電量販店もあって、天草の中ではそこそこ大きい街だ。
フェリー乗り場で飯を食べようと思ってたら、なんと併設のレストランがこの日定休日だった。
お腹すいたよおお₍₍ (̨̡ ‾᷄⌂‾᷅)̧̢ ₎₎
牛深ハイヤセイヤソイヤ。
牛深ハイヤ...決してタクシー会社の名前とかではない。
牛深ハイヤ節とはハイヤ節の元祖である。
もともとこのハイヤ節はこの天草・牛深から全国に広まったそうだ。
「まさか、ここまで広まるなんて」と公式サイトにも書かれている。
牛深には海に浮かぶ立派な大橋があるのだが、
この名前も牛深ハイヤ大橋という。
このフェリー乗り場には道の駅が併設されている。
道の駅 うしぶか海彩館
一階にはいけすがあって、鯛などの回遊魚がひたすら回り続けている。
これはテンション上がるぜ!
天草には5億のタバコ税が納められているぜ!
みんなありがとな!
これからも地元でタバコを買いましょう
と、このご時世では珍しい言葉。
結局、何も食べれずにトイレ休憩だけで乗船時間に。
天草の牛深から、鹿児島の長島町・蔵之元をつなぐ三和フェリー。
ここは車も乗船することができる。
乗務員さんも自転車を固定するのに、こなれた手つき。
すぐに自転車を任せ、客室に安心して向かう。
短い時間でしたが、、、さらば天草。
崎津集落を観光すればよかったなあ。。。
間違いなく、天草で唯一観光したのは
おっぱい岩
だった、、、
意外にも牛深港からのフェリーは人がそこそこ乗っていた。
朝に乗ったジェット船とは違って車を載せられることが関わってくるのだろうか。
小一時間また船内でウトウトしつつ、
目を覚ませば鹿児島県に。
長島・蔵之元港。
その名の通りここも島になっている。
よく見れば、天草との距離はそんなに遠くなく、
むしろ鹿児島の本土までの方が遠かった。
なおここからも国道389号は続く。
この国道、福岡県大牟田市から航路を通り長崎県雲仙市へ、島原市からまた航路を通り天草へ、また天草の牛深から鹿児島まで航路、
と陸路ではたどり着けない飛んだ”酷道”だ。
国道の端から端まで行くのに
3回もフェリーに乗らないといけないって、w
フェリー乗り場から、いきなりきつくて長い上り坂がそびえる。
この島も地形がアップダウンばかり続く。
蔵之元港フェリー乗り場にはなぜか巨大なマンモスが。
別にマンモスの骨が発掘されたとかではないらしい。
なぜに?
島には意外と新しい造りの民家も少なくなかった。
猫が何匹も住み着いていて、なんだかのんびり生きているようだった。
今度はハニワ???
謎のモニュメントが所々置かれている。
不思議な島だ。。。
また上り坂。
この島に入ってから、なんか土臭いような気がする。
土に堆肥が使われているのか、牧場のような匂いがする。
日没を拝めるではないか。
分刻みで太陽が落ちて行く様子が良くわかる。
今度はデッカク「交通安全」と巨大な岩に彫られていた。謎にモニュメント大好きなのか、ここの島は。
まただ...
小浜の番犬ツン・ツン
名前がクソシュールだ。。。
と思ったら、隣は西郷どんではないか!
そう、この犬は西郷隆盛が買っていた愛犬、ツンをモチーフにしたらしい。
にしてもでけえよ、カイリューかよ。
ちなみにこの海は東シナ海。
目の前に浮かぶ島は先ほどまでいた天草だ。
日没。
あばれ馬。ポルシェか、フェラーリか、
赤土で成り立つ長島の土壌を利用したジャガイモ(ばれいしょ)の栽培が盛んだ。
日が当たるように丘陵地帯をだんだん畑にしている。
風が一年中強いのか、山の上には風車がいくつも並んでいた。
風車を見ると、なんだかテンション上がるの、わかるかな?
長島はジャガイモの生産量で九州の大部分を占めているそうだ。
ちなみにフェリーを降りてからコンビニはまだ1つもない模様。
だんだん暗くなってきた。
意外にも芝生が広がる公園は多く整備されていて、
オーシャンフロントなテント生活が無料でできそうだ。
もちろん、街灯などない。
そろそろ長島から脱出して、鹿児島県本土に入る。
リラックマ??
結局この島にやたら謎のモニュメントが多いのには理由があった。
2年に一度、この島ではながしま造形美術展という博覧会が行われており、
地域や団体が身近な材料や廃材を利用して作り、競うらしい。
つまり、この島においてあるモニュメントは、その大会で入賞したモニュメントを島全体に飾られているようだ。
黒之瀬戸大橋(くろのせとおおはし)
長島と阿久根市を結ぶ橋だ。
これが架けられるまで、島民はフェリーで行き来していたそうだ。
もうあたりは真っ暗なので、海を渡っている感覚は一ミリもないけども。
阿久根市に入ると、何もまともに見えなくなった。
ライトを全部点灯させてもこの通り。
ここで福岡ぶりの国道3号へ。
福岡は車がバンバン走っているような国道3号も、いつしか物寂しい田舎道に変わっていた。近くにもう1つバイパスが通っているのもあるが。
時折大型のトラックが通る程度で、いつ横から動物が飛び出してくるかが怖い。
天草の牛深で言っていた通り、夕方から腹をすかせたまま何も食べていないのを忘れていた。
この腹の減り方だと、コンビニよりもラーメン屋に行くべきだ、そう案じていた時にちょうど国道3号に現れたのが 麺屋しげぞう
鹿児島とんこつラーメン 650円。
見た目に反して意外にもサラサラしたスープが特徴。
どうしても横浜の家系ラーメンに舌が慣れている自分は、
あれこれお酢を入れたり、醤油を入れたり、ニンニクを入れたりでちょい足しどころではなかった。
それにしても、ラーメン屋にしてはカウンターでラーメンをすする人は自分だけ。
店内は半個室のテーブル席で飲みにきている客が多かった。
ラーメン屋に見えて、本当は居酒屋要素の方が強いんだと思う。
車で来ている人が多かった。
駐車場を観察するとひっきりなしに運転代行の車が往来していた。
レジを打ってくれた”いかにも鹿児島のお姉さん”って感じの店員さんは
笑顔で自転車旅について話しかけてくれた。
少し気が強そうな感じが若干ポイント↑。笑
あたりは真っ暗で、ラーメン屋とショッピングセンターの光だけが煌々と目立つ。
鹿児島にしかないスーパー、A-Zスーパーセンター阿久根店。
びっくりするくらい広い。
端から端まで200mくらいあるんじゃねーかなってくらい。
とにかくなんでも揃ってる。
コストコに来た時のあのワクワク感と似ている。
実はここ24時間営業していて、日本で二番目にできた24時間の大型スーパーなんだって。
実は隣にもう一個店舗があって、コインランドリーや車の整備工場もある。
驚くことに、車も売っているのだ。
阿久根市は人口も少ない町ではあるが、このA-Zの売り上げは常に好調。
専門家もこの地域で成功したことに首をかしげるそうだ。
どうせなら、と食料品と飲む酒を買い込み
全く洗濯せずに臭くなっていた衣類を全てコインランドリーにぶち込む。
ちなみにAーZの由来は、AからZまでなんでも揃う、だって。
阿久根駅。鉄道の駅を見るのも長崎ぶりだ。
見るからに人口が少ないのがわかる。
この写真夜の0時だが、全く人の気配はなかった。
寝床を探しにさらに南に進む。
意外にも寝床を探すのが今回の旅、難しい。
阿久根市内にも道の駅はあるのだが、
阿久根駅からさらに10km進む。
周りは真っ暗だが、月明かりが結構強い。
海がすぐそこにあるので、暗闇の中で波の音だけが響いていた。
やっと見つけた〜〜。
道の駅阿久根。
なかなかテントを張るスペースがなくて、さまよっていると
台湾人が何やら私を手招き。
「私、日本人、じゃない」
「テント張れる場所、あるよ」
案内された場所は、道の駅の裏のオープンデッキだった。
すぐ下が海になっていて、物が飛んだら全て波にさらわれるんだろうな
とか余計なことを考えていた。
さっさと就寝準備を済ませて、AーZで買った酒を二缶飲み干した。
長崎→茂木港
天草富岡港→阿久根
チャリで四国九州リベンジ2018 3日目 2018/4/1 佐世保〜最西端神崎鼻公園〜長崎 編
【ミッション】
本土最西端 神崎鼻 を踏破せよ。
道の駅 させぼっくす99
3時間しか寝れなかった。。。
やっぱりテント貼った方がぐっすりいけるのかもしれない。
朝の6時を過ぎると続々と休憩所に高齢の方が現れはじめた。
ゆったり朝の支度を済ませて、朝の7時半に出発。
体がだるい。
長崎県道11号。
佐世保市相浦。
この日は朝一で本土最西端 神崎鼻公園を目指すも
いまいち行き方がわからず、同じ道を何度も何度も往復していた。
犬の散歩をしている地元の人が多くて、信号待ちをしていると話しかけてくる。
どちらかと言えば犬が先に尻尾を振って話しかけてくるんだけど。
で、本土最西端の神崎鼻に向かっているという話をしても
地元の人イマイチピンとこない様子。
意外に知名度ないのかな。。。
長崎県道139号線。
だんだんとアップダウンがきつくなる。
半島特有の地形で、次々と坂が続いて行く。
佐々浦。
やがて海と山しかないのどかな景色に変わる。
途中のセブンイレブンで朝食を食べたが、サッカー少年を送るミニバンで埋まっていた。
長崎県道139号。
この佐々町だけ、頑なに合併を拒否し
佐世保市に吸収されることなく今だに独立しているそうだ。
にしても坂がきつ過ぎる。。。
なんだこの勾配は、、、
再び佐世保市へ。
長崎県道18号。
空にはカモメはトンビがヒュールル鳴いていて、去年の能登半島を思い出させる景色。
里山を走ること一時間半、ようやく本土最西端の看板現る。
この辺、マジで何もない。
農家のおっちゃんが、軽トラをふかしているくらい。
激坂を下って行くと漁港にでる。
道が本当にこれであっているのか不安になる。
こんな道をしばらく走る。本当にあっているのか??
車一台分しか入れない生活道路、、、サイセイタン。。。。
すると突然立派な公園が現れる。
間違いない。ここだ。
自転車と一緒に公園に入る。
かなり海が透き通っている。
日曜日だからか、岩に座って釣りをする人の姿も多かった。
誰にも邪魔されない、ゆったりな時間が流れていた。
しかし、またもや凄い勾配の坂を登らされる。
自分一人だけならいいのだが、自転車と一緒に登るのは気が引けるレベルだ。
写真だけでもきついのがわかるだろう。
最西端の碑にはご丁寧に写真撮影用のスマホスタンドがある。
こんな田舎にこれを設置しようと考えた人、
グッジョブである。
「ポーズが決まらない」
にしても、自転車をここまで持ってくるのが一苦労であった。
この碑、公園から数十段階段を降りたところにあって、この重い自転車を下まで持ってくるのはかなりしんどい。
とにかく海が透き通っている。
エメラルドグリーンという表現が正しいのであろうか、
魚がちらほら見える。
向こうに見えるは平戸島。
ここよりさらに北西に位置し、陸路でもいける。
がしかし、日本本土には扱われず、最西端は誰がなんと言おうともこの神崎鼻公園である。
しかし最西端の先に島が浮かんでいるのは複雑な気持ちだ。
ていうかそもそも本当の最西端は与那国島なんだがな。
海風が心地よい。
海が穏やかで、30分くらいボーッと眺めていた。
周りに大人はいなかった。
この辺の子供なんだろうか。
しばらく公園を回る。
なんとなくポツンと置かれたベンチに
エモさを感じてしまった。
ここにも碑がある。
しかもこの公園、ご丁寧に四極交流広場なるものがあった。
日本の本土四極シリーズが立体地図で示されていた。
神崎鼻公園がこれ。
小佐々町と書いてあるので2006年以前に作られたものだろう。
そしてこちらは北海道にある最北端、宗谷岬。
こちらもぜひ。↓
同じく北海道にある最東端、納沙布岬。
そしてこれが最南端、鹿児島にある佐多岬。
これも今回の旅で回る予定。
早ければ三日後にも着きたい。
とても雰囲気がいい公園だった。
ここにテント張って寝たい。
空とか綺麗に星が見えそうじゃない?
きた道を戻り、小佐々地区公民館へ。
ここで最西端到達証明書がもらえる。
曜日によってもらえる場所が違うので注意!!!
↓
向こうに見えるのは冷水岳、、、あそこに登ると九十九島が綺麗に見えると
公民館の職員に教えてもらう。
いや、話し込んでしまった。
この辺、日本一周自転車がよく通るらしくて、職員のおっちゃん自転車の知識がかなりあった。
タイヤは25ミリ?とかチューブラータイヤとかもあるんだよね??
そんな感じで質問ぜめ。笑
でもその職員のおっちゃんは、二週間の旅で、自転車が軽装備だってことに驚いていた。
そこにテントも入ってんのか!?って。
これが流行りのバイクパッキング ですよ(ドヤ顔)(中国製)(金欠)(ロードバイクもどきのドロップ化クロスバイク)
桜吹雪く中、ゆるく流す。
土曜日の佐世保はチャリダーも多くて、すれ違うたびに軽く挨拶する。
チャリダー同士で挨拶する文化が、地方サイクリングのいいところ。
松浦鉄道西九州線。最西端がある小佐々地区は、電車は通っていない。
内陸に戻りようやく現れる。
ご覧の通りこの辺はとにかくアップダウンが激しい。
地形がメンヘラ。躁鬱激しい。
帰りは道を変えて長崎県道11号から海沿いに進む。昨日深夜に通った国道204号はどうやら遠回りだったようだ。
海沿いで風は気持ちいいけれど、アップダウンが激しく続く。崖に沿って道が敷かれている感じで、車の往来は激しい。
路線バスも狭い道の中を走っているので要注意だ。
海沿いには造船所が続く。
そういえばここからもう少し行けば九十九島だったそうだ。
しまった〜リサーチ不足だった。
佐世保の中心街に戻る。
たまたま逆走する自転車を激写してしまう。笑
ここが昨日夜中、寝床を探しにさまよっていた佐世保公園だ。
夜に見ると、怪しい雰囲気の町だが、昼になれば穏やかで景色も美しい。
どうやら桜祭りのようなものがここ数日行われているようだ。
土曜日の昼、芝生にレジャーシートを敷いてお花見を楽しんでいる家族が多い。
でもよく見ると、外国人の家族が多かったりする。
昨日、間違えて入りかけた米海軍基地の入り口。
ぱっと見、犬を入れるなとしか見えないし、これじゃ間違えて侵入する人
いるんじゃないかなあ。
佐世保の中心にそびえる百貨店、玉屋。
でもほとんどのフロアが18:30閉店だってよ!
ちょうど玉屋から出て来た地元のおばさんに話しかけられたので、旅人が声をかけられるいつもの話し(段々話しかけられる内容もパターン化してくる)を終えて、佐世保バーガーが美味しく食べられるお店を聞く。
そりゃ、美味しい佐世保バーガーはたくさんあるけど、
ここから4キロ先に超行列の美味しい店があるという。
「言っとくけど、かなり遠いよ?」
「いえいえ、僕これから長崎市内まで走るんですよ??」
おばさんは苦笑した。
これでも今日の走行距離は少ない方である。
若いっていいわね〜〜。って。
ホスト、売春婦、酔っ払い外国人が多い深夜とは雰囲気をガラッと変え、
穏やかな休日が流れる四ヶ町アケード。
佐世保駅。
この辺は路線バスと自転車のいたちごっこになる。
抜かし抜かされ、、、
玉屋の前で話したおばさんに勧められた佐世保バーガーのお店へ。
Stamina本舗 Kaya(伽倻)
さいたま本舗じゃなくてスタミナね。
とにかく繁盛しているお店。
スペシャルバーガー580円を注文する。
そしたら50分後に出来上がります
だって。
まじか。ここにいる人は食べているだけにすぎなくて、
待っている人は目の前のイオンとか、車の中で時間を潰しているらしい。
ハンバーガーで50分待つのは人生で初めてだ。
イオンでなんとなく牛乳を買ったり、左に見える おかし直売所でお菓子を買いだめする。
おかしの銭屋で食料買いだめ。店員のおばさんが、色々お菓子の試食を勧めてくる。かなり気さく。
「佐世保バーガー待ってるの?」
正解で〜す。
店内にはひたすらEXILEが流れていて、好きなんですか?と聞けば
「だってTAKAHIROの出身地だもの。この前もこっちに戻って来てたみたいよ〜。」
そうか、佐世保中に応援されているのか...。
で、チョーコーっていうせんべいを勧められて、ボリボリ食べる。
甘じょっぱくて、くせになりそう。
で、なんだかんだ本当に50分待って出来立てをベンチでいただく。
直径15cm。でかい。
佐世保では一番でかくてうまいよ〜なんて紹介されたんだけど、その通りだ。
シャキシャキのレタス、肉厚なパティ、目玉焼き、トマト。バランスが取れていて、こんなに食べても飽きない。
中の写真あったけど、食べかけの汚い写真なので自粛します。。。
国道205号を南下。さらば佐世保!
長崎方面へ。
国道205号針生バイパス。
車の流れは早いが、路肩はそこそこある。
にしても、長崎に入ってから軽自動車が多い。
老若男女、みんな軽自動車に乗っていて、
ベンツやBMWはまず見ることがない。たまに見るとあいつ金持ちだ!!って思うようになってきた。
佐世保といえば...
ふいすてんぼすちゅ
ハウステンボス!!!
この辺だけ、異様な阿蘭陀(おらんだ)な雰囲気になる。
地域全体がテーマパークの雰囲気に飲まれる感じは、ディズニーリゾートにきたあの感覚に似ている。
今日は一人だし、時間もないから入園しないけど。
見た目、どこかのアウトレットモールみたいな。
入園しなくてもいくらかお店はある。
置物がなんか卑猥...
って話じゃなくてペットホテルの看板犬がお出迎えしてくれる。
プードルかなあ?
で、ハウステンボスのオフィシャルホテルは2つあるそうだ。
ホテル日航と、変なホテル.....????
入園口から坂を上がっていくと変なホテルは現れる。
ホテルの名前がそのまんま。変なホテル。
変わり続けることを約束するホテル=変なホテル らしい。
スタッフがロボットで、フロントもロボットらしい。
面白そう。泊まってみたい!今度いこ?(誰に言ってるんだ)
田舎道になってくるんだけど、花壇にチューリップが続いていて、あくまで阿蘭陀を意識しているのだろう。
外国人が多い。
針生住宅地区。ここも米海軍のための住宅施設である。
外国人が多く歩いているのはそういうことか!
あちこちが米軍施設になっているのが、佐世保の特徴だ。
阿蘭陀っぽいな〜なんて思っていたら、そのまんまオランダ街道(長崎県道141号)だった。
西海パールラインが自動車専用道路で、遠回りさせられる。
噂には聞いていたが、長崎はとにかく坂が多い。
足が太くなりそう。
でもそのアップダウンが功を奏してというか、丘と海のハーモニーがたまらなく美しい。
周りに緑が多いからなのか、海はエメラルドグリーン。
間に海があるのがちょっとよく分からなくなりそうなので、
今のうちに説明を。
長崎県はとにかく複雑な形をしていて、佐賀県境以外のところは大半が海に隣接している。
特に真ん中にある大村湾は、ほぼ島に囲まれてしまっているので、湖のようにも見える。
佐世保から長崎に向かう場合、大村湾の左を回るか、右を回るかになる。
国道206号線旧道に合流する。
西海(さいかい)市に。西海橋公園あたりから渋滞が始まる。花見渋滞だ。
この西海橋、とにかく景色が最高。
橋の右にも左にも海と、島々が眺められる。
橋の途中、何箇所に見晴らし台みたいなのがあって徒歩や自転車は長時間景色を楽しめる。
こんな感じで、海の波が立っており、
鳴門の渦潮のような動きが見られる。
静止画でも綺麗な渦になっていることがわかる。
あちこちに満開の桜。
道路に落ちた花びらは風によってパーーっと美しく
舞う。
大半の車が国道206号のバイパスに流れてしまうため、しばらくすればめっきり車も少なくなる。
追い風と、アップダウンとカーブに
海。向かいには東彼杵(ひがしそのぎ)半島。
この景色が一番好き。
あのハウステンボスのルーツとなったテーマパークだ。
1983年にオープンするもハウステンボスの影響で2001年に閉園。
その後西海市が購入し、食のテーマパーク キャスビレッジをオープンするも半年で破綻。
で、2016年にポートホルン長崎を開業するも目標来場者数に届かず、オランダ村に再改名という複雑な歴史をもつ。。。
途中で立ち寄ったローソンのトイレ。
安心な僕らは旅に出ようぜ。
ローソンで、ご飯と日焼け止めを買う。
日差しが強くてだいぶ焼けてしまった。。。
長崎市に入る!
しかし中心街までまだ30kmほど。
九州で咲くアブラナがどれも綺麗に見えて
いちいち写真を撮ってしまう。
長崎の景色に、アバルト124スパイダーが似合ってるなあ。
島ってこんな感じにできるのか...
え。って感じですぐに長崎市が終わる。
いや、「またのお越しを...」って。
時津町へ。
ここから長崎市街に進む車でしばらく渋滞が続く。
自転車も関係なさそうに見えるが、路肩が狭く、すり抜けが困難なので
一緒に渋滞にはまる。
時津町に入ってしばらくすれば、ロードサイド街が現れる。
今度こそ長崎市!
にしても坂が多いな...
ひと山越えると雰囲気をガラッと変え、路面電車と路面店がならぶ。
長崎大学。国道沿いに建てられている。
路肩が狭い、車の流れが速い、路線バスが多い、舗装が悪い、
など自転車には優しくない構造。
路地に入り込むと激坂が続く。さすが坂の町。
カステラ一番 電話は二番。
総本店かと思いきや、ここは「文明堂総本店 岡町店」
なんだって。
ちなみに懐かしのあのCM、地域によって歌詞もリズムも違うらしい。
で、文明堂の近くにあるのが平和公園。
巨大な平和祈念像の下には献花が。
大きな献花台になっていて、地元の人や観光客が献花しに来るのだろう。
この時時刻は18:30。春なのにこの明るさは西の端っこにいることを実感させられる。
公園は小高い丘の上に作られていて、国道沿いからは少し目立たない場所にある。
それもあってか、この時間になると人はこの広い公園に自分含めて5人ほどしかいなかった。
折り鶴の塔。
ここにもたくさんの折り鶴が吊るされていた。
また、何本か水を入れたペットボトルが。
それは被爆者へのある思いからである。
浦上刑務支所跡。刑務所も原爆によって吹き飛び、中にいた人は全員死亡したとのこと。
石碑「喉が渇いてたまりませんでした。 水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました。 どうしても水が欲しくて とうとう油の浮いたまま飲みました。」
この平和の泉は喉が渇きながら亡くなった人への追悼の念なのだろう。
折り鶴の塔に、水が入ったペットボトルが置いてあったのもそういうことなのであろう。
国道から見える平和公園。
丘の上にあるため、階段かエスカレーターを登っていかないといけない。
長い階段で自転車を担ぎながら降りるのがきつかった。
訪れたのが夕方だったので、近くの原爆資料館は閉館していた。
広島の時もそうだったが、一回は資料館でじっくり学ぶ時間は必要だと思う。
再訪しよう。
2018年に開業10周年を迎える、みらい長崎ココウォーク。
ただいま絶賛リニューアル中。
長崎駅到着。
皮肉にも、「近くにあるのにたどり着けない駅」だった。
どういうことか?
駅前の交差点、三叉路+路面電車の線路になっていて
「渡りたいなら歩道橋を渡れ」スタイル。
歩道橋には階段のみで、自転車は結局800m先の横断歩道に戻れ、といった感じだった。
駅の向かいには飲食街が並ぶ。
が、日曜の夜だからかガラッとしていた。
とりあえず、腹が減って仕方がないので
駅前の中華菜館 かたおか へ駆け込む。
夕方の微妙な時間なので、店内は空いていた。
スーツケースを抱えた会社員が多くて、
出張帰りにパパッとちゃんぽんでも食べよう
的なお店だろうか。思いっきり大衆食堂な雰囲気。
メニューに「皿うどんセット 670円」
が目に止まる。
これだけ出てきて安くないか!?
コンビニで670円払うより、美味しいし、野菜たっぷりだし幸せになれた。
これは普通に美味しい。
タマネギが多めに入っているのも個人的にポイント高い。
店員のおばちゃんは水がなくなるとすぐに飛び出して、ついでくれた。
良くも悪くも、タバコを吸いながら食べれるお店。
食べ終わったあと、結局回り道をして長崎駅へ。
駅直結のアミュプラザ長崎は夕食を食べに行く家族がちらほら。
駅には止め放題の駐輪場があった。
駅で荷物を整理しながら今夜の予定を決める。
本当なら、このまま優雅にロープウェイで稲佐山に登って
夜景を楽しみ、そのまま温泉に入って寝る、、、
そんなゆとり計画を立てていた。
しかしここで残念なお知らせだ!!
稲佐山は自転車で登れることが判明。
自転車旅のブログを書いている自分が
稲佐山をロープウェイで登ったら誹謗中傷のコメントで溢れるのでは?
そう自らに問いた私は渋々自転車を稲佐山方面に。。。
登り始めてすぐ、登山道入口
みたいな標識に案内される。
早速激坂。
荷物満載の自転車で登ると前輪が浮くw
ごめん。降りるわ。
山とはいえど、民家が急斜面に立ち並ぶ。
こんだけ傾斜がきつければ、すぐに頂上に着くんだよね??
だんだん、道幅が申し訳程度になる。
何かがおかしいよね?そんな気がする。
ああああああああああああ
ここから先、階段になっていた...
聞いていないぞ...
これ、全部担がないといけないのか??
道幅も大人二人立てるくらいになり、階段も急になってくる。
嘘でしょ。
階段の途中で休むわけにもいかないし、もう引き返せないし。
右肩に激痛が走ってきた。
急すぎて、無理!!
切実に誰か助けてほしい...
体も自転車も持ち上げられなくて
一段一段ゆっくり登る。
階段を上りきると、まともな峠道が。
いや、普通ここを通るべきだったんだろうなw
この時点で夜景は綺麗だが、上り坂はまだまだ続く。
あーーきついわ。こんな時間に登るチャリなんぞ私くらいなんだろうな。
階段からこの道に出て、30分ほど息を切らしながら一生懸命登った。
途中いくつかの駐車場ゲートを抜けてようやく山頂へ。
NHK長崎の送信所があった。
これが世界新三大夜景だ!!
標高333m、海抜ゼロメートルから自走で登ってきた達成感。
※しばらく1000万ドルの夜景をお楽しみください。
実は光の量はそれほどでもなく、
感覚的には札幌の藻岩山より暗く、函館山からの景色と同じくらい。
山と海に囲まれているのが良くわかる。
光が集中しているところと、暗いところがはっきり分かれていた。
結局、自転車で山頂まで登れば無料で夜景を楽しめるのであった。
日曜夜の稲佐山は、あまり人は多くなく、イチャついているカップルが大半だった。
人が少ない分、余計にディープなイチャつきな気がする。w
んでもって、ベンチに座った女性二人組に声をかけられる。
最初は「旅をされているんですか?」
と物腰柔らかい感じで声をかけられるが、話して行くうちにめちゃくちゃ元気な
女性だったw
話を聞けば、自分がイヤホンで通話をしていたため、
彼女たちには「めちゃくちゃ大声で独り言を話す怪しい人」と観察をしていたそう。
【三十路派遣社員の会】を定期的に稲佐山山頂のベンチで開催しているんだそう。
とにかくフランクなお姉さんで、プライベートのことまで根掘り葉掘り聞かれた。
気がつけば二時間話し込んでしまい、日付が変わっていた。
自転車旅をしているぐらいなら彼女と一緒に旅行に行けよ!という説教も受ける。w
お姉さんに、また連絡するわ!ってことで連絡先交換したけど、そういえば連絡こないな...
もう面倒だから、山頂にテント張って寝ようかなって思ったけど
風が強いし、どうやら九州の人の間では
「ヤンキーたちが稲佐山で集会する」
という話は有名らしく、ビビってやめた。
とにかくお風呂に入りたくて、深夜一時までやっている銭湯を発見。
中腹まで自転車で下りきって、銭湯までまた激坂。
メンタルが崩れそうだよ。。風呂に入るのに一苦労だよ。。。
長崎県庁。
やけに新しい建物かと思いきや、2018年1月から使われている
新庁舎だ。
道路の舗装も新しく、街灯は明るいLED,
比較的綺麗な建物が並んでいて
長崎市全体が近代的なイメージだった。
長崎水辺の森公園。
長崎駅周辺は人もほぼいなくて静寂に包まれていた。
誰もいないしいいだろう、と芝生の上にテントを張る。
本来ここでテントを張るのは好ましいことではないのだろうけど、
ここはキャンプ場なんではないか?と思うほど。
芝生はフカフカ、海と稲佐山が目の前、波の音が眠りに誘ってくれる。
のそれにしても稲佐山を登った疲れで、スマホを充電するも忘れ、
テントを張るや否やすぐに寝落ちしてしまった。
チャリで四国九州リベンジ2018 2日目 2018/3/31 福岡〜唐津〜佐世保 編
ん?
おはようございます。
福岡の中心街、天神の警固公園からスタート。
土曜日とあって、待ち合わせに使う人が多かった。
自転車に荷物を満載した
後ろ姿はかなりイカツイ格好。
今日も午前中は昨日の福岡人に案内してもらう。
高カロリーで安いものとリクエストすると案内される。
長浜ラーメン。てっきり長浜って滋賀の長浜だと思っていた。w
地元の人は「がんはま」って呼ぶらしい。
店内に入るとテーブルに他のお客さん相席で座る。
テーブル中央には味調整用のスープだしと、紅ショウガの山。
注文するや否やすぐに勢いよくラーメンが出てくる。二、三分も待たなかった気がする。
いつも食べている横浜の家系ラーメンとは全く違った食べ物だ。
店員さんは体育会系な感じで、丁寧な接客とはお世辞にも言えない。
ただ、とにかく元気はある。
土曜日ということもあってまあまあ並んでいた。
この辺は似た名前の長浜ラーメンがたくさんあり
「元祖 長浜屋」
に対して
「元祖長浜家」
「元祖長浜屋台」
など紛らわしい店名が軒を連ねる。
どうやら、本家にいた従業員が辞めて、似た長浜ラーメン屋をオープンさせたらしい。
一度名前をめぐっての訴訟沙汰にもなったそうだ。
長浜ナンバーワン。
福岡時代に通っていたラーメン屋は
この長浜ナンバーワンらしい。
こちらは元祖長浜屋台
はじめての福岡観光にはもちろん本家をお勧めするが、
何回も来ている人は色々な長浜ラーメン巡りをしてみるといいだろう。
自分に合った長浜ラーメン屋が見つかるかも。
続いて中央区大名に2017年夏にオープンしたソフトクリーム専門店 DAIMYO SOFTCREAM。
インスタ映えスポットとして連日話題のお店なんだとか。
大名ソフト 480円
ソフトクリームにしては強気価格ではあるが、イタリアのカルピジャーニ社製の機械で作ったソフトクリームは唇を包むようなフワッフワな食感。
こんなに綺麗なトグロを巻いたソフトクリーム見たことない。
福岡のアップルストアで壊れかけていたイヤホン変換ケーブルを買い、
昼下がりでお別れ。
地元民による案内は非常に密度の濃い観光が短時間で楽しめた。
国道202号を西に進む。
福岡市中央区→城南区と進むものの、都市部特有のストップ&ゴーの繰り返しで全く距離が進まない。
旅2日目にして疲労が溜まっており、自販機を見つけてはレッドブルが無いかといちいち覗いていた。結局コンビニで買った。
福岡市西区
都会だった風景が突然郊外のノッペリした景色になる。
上に走るは、福岡前原道路。
九州大学伊都キャンパスという文字が何度も見える。
やがて建物がみるみるなくなり、田園地帯になると糸島市に。
日が暮れ始めた。
こんなに土地がだだ広いのに、空がなかなか見えない窮屈さ。
糸島市前原。まえばると読む。
国道202号は前原になると急に雰囲気をガラッとかえる。
というのも先ほど走っていた高架下の国道202号はそのまま福岡前原道路と合流するため、旧道にそれる。
ここはもともと前原市だったが、2009年に糸島市と名前を変えた。
丸田池公園。もともと農業用のため池だったところを公園化したそうだ。
福岡は大きい池がある公園が多いような...気のせいか?
そして海(玄界灘)が現れ始め、夕方の潮風を浴びながらのサイクリング。
深江駅前。JR筑肥線と並走する。
この日で一番気持ちの良い時間であった。
糸島は福岡市内からも近く、ドライブスポットとして
人気だ。
JR筑肥線。山と海の間を非常なスロースピードで流している。
アブラナ畑。春って感じだなあ。。。
なんとなく、眠くなりそうな、そんな車窓であった(自転車)
前を歳が近そうなチャリダーが走る。
しかし、なんかゴリマッチョだったのと、マウンテンバイクが先導していること
が気に食わなくて、思いっきり追い越す。
このカーブの絶妙さとか、かなりフェチズムをくすぐる。
決して広くない道を30km/hほどで流しながら見る
自転車からの景色が一番ドーパミンの分泌を誘発する。
時々桜が地面に吹雪く。
カーブの曲線と、舗装の情報量と、海と、線路と。
そして
佐賀県に。
唐津市。
この国道202号、サイクリングにとても最適。
大型車も少ないからストレスが少ない。
唐津バイパス。内陸に入り、景色がガラッと変わる。
ロードサイド街が立ち並ぶ。
唐津市街に入れば突然城下町の美しい景色に変わる。
別名 舞鶴城。
唐津城を見たところで、思い出す。
そういえば2年前に九州に来た時に”唐津のアレ”食べていなかったな...
コンビニで携帯を取り出し、例のアレを食べれる場所を探す。
唐津駅近くのアーケード街 京町商店街。
やけに近代的なアーケードに違和感。
出て来たのがここ 旬風。
がしかし...
「本日満席です。」
えええ。。。どうやら週末は予約をしないと入れないお店らしい。
ならば、とお店に駄目元で入り
「あの...今から入れませんよね??」
とたずねるも、もちろん断られる。
他のお店を探すか、と自転車を押そうとすると
「お一人ですよね、イカでしたら作れますよ!」
とわざわざ店の外まで呼び止めてくれた。
お言葉に甘えて席に案内される。
店内は高級和食屋って感じ。
カウンター席に旅人は座る。
こんな格好をした客も珍しいらしく色々と質問をされる。
最初は店の雰囲気に緊張するもたくさん笑顔で話しかけてくれるので、徐々に
緊張が緩む。
イカの活き造り。
大きめのものを仕入れているそう。
刺身で、綺麗に切られた甲の部分をいただく。
甘い。とにかく甘い。
醤油をつけると、さらに甘さが引きだつ。
こんなに自然の甘みが強いイカは初めてかもしれない。
甲をばらしていくと、ゲソの部分が時々踊り出すのが、少々ゾンビチック。
甲を食べ終わると、ゲソの部分を唐揚げにしてもらう。
これまた衣が軽く、サックサク。
一緒に食べたご飯もツヤツヤで、天ぷらに非常に合う。
これ、お酒と一緒に食べたら最高なんだろうなぁ...
これからまだ自転車こぐから飲めないけど...とほほ...
全部で3000円ほど。安くはないものの、とにかく甘くて大きいイカだった。
その後突然体がほてり出してきて怠くなってしまい
一時間ほどベンチで居眠りしてしまった。
唐津は夜景も美しい。
城下町の夜景はどこかロマンチック。
でもこれからまだ漕ぐのかい...
もうここでテント張って寝てしまいたい。
しかしこの距離で終わらせて今日をしまえば、今回の旅あまり回れなくなってしまう。
覚悟して再開。再び国道202号へ。
時すでに夜の8時。
ここから山の中を抜けて佐世保まで一気に走る。
予想通り、周りは一瞬にして何もなくなり田舎道に変わる。
街灯がなく、何も見えないのでライトもフルパワー。
ただこの日、月だけがやけに明るかった。
焼き物が有名って小学校の頃、地理で習うよね。
月が明るすぎて、山の輪郭がくっきり映る。
上伊万里になるとだんだん建物が増えてくるが、、、
夜の10時、お店はどこも開いていない。
伊万里駅周辺。
佐世保に向かうのには2つルートがあり、
国道498号国見道路から抜ける方が距離は短いのだが、
標高500mまで峠を登らないといけない為、海沿いの国道202号を選択。
伊万里湾。海上に浮かぶ美しい建物は、近づいてみると大体パチンコ屋かラブホっていうオチ。
途中の有田町のファミマで一時間の休憩&充電。
最近のコンビニイートインは充電用のコンセントがついててかなり優秀(ありがとうローソン&ファミマ)。
駐車場には猫が10匹住み着いていた。。。
しかもこの子達、人懐っこい。
また腹が減ったのでカレーを食べる。
燃費が悪い。
山の中を走って、国道35号へ。
ちょっと登ったところに県境の標識発見!
ここから佐世保市街までくだって行くのだが、長崎県に入った途端に
路面の舗装がひどくなる。ガタガタ。
衝撃がダイレクトに走る。
下って行くと、だんだん街灯も現れ、車通りも多くなる。
写真からも分かる通り、とにかく舗装が悪い。
舗装の材料が悪いんか?
そして駅が近づいてくると、「治安の悪そうな」車が増えてくる。
シャコタン黒塗り国産車...セルシオ、マジェスタ、アリスト、フーガがやたら多い
佐世保の夜。
佐世保駅前。もう終電も過ぎて、ガラッとしている。
佐世保駅は日本で最西端のJR駅。
沖縄に通るゆいレールや、長崎の松浦鉄道たびら平戸口駅はJRではない。
駅から少し歩くと長いアーケード街が続いていた。
三ヶ町アーケードと繋がり、960mもの長さを誇る。
屋根がつながっているアーケードとしては日本一だそうだ。
しかしこの佐世保、土曜の夜は治安が良くなかった印象。
近くに米軍基地もあってなのか、アーケードで外国人3人が発狂して
全力疾走していた。カオス。
こんな時間だけど腹が減って、深夜にしか営業しない佐世保バーガー屋があるというので
訪れてみる。
「ひときわ異彩を放つ佐世保最古のバーガーショップ」というのにかなり惹かれる。
楽しみだ。
え?
ここ?
灯りが建物から全く漏れてきてなくね?
恐る恐る電話をかけてみても全く出ない。
というか、お店の中の着信音がただただ鳴り響いていた。
こんな時に限って閉店しているのだろうか。。。とほほ
外国人と酔っ払いと、ホストと、怪しげなお姉さんで賑わっていた。
欲望が溢れてそう。
こんなところで間違いなく野宿できるわけないな。。。
あてもなく寝床を探す。
こんなところに自転車を止めてネカフェに泊まる勇気がないし。
夜桜。佐世保公園というでかい公園があるのでここで野宿しよう、そんな計画をしていた。
とりあえずトイレに行こう、、、、
そんな感じで向こうの建物に行こうとした途端、
「許可なく立ち入ることを禁じます」
え????
「US Navy Area」
「米海軍基地区域です」
なんと、公園のすぐ隣に米軍基地があった。
しかも柵が開いていて気づきにくすぎだよwww
あわやこの建物の軒下にテントを張ろうとしていた。
殺されかけるところだったwww
結局この辺に全く野宿できそうなところがないので
ファミマでおにぎりを頬張り、また寝床探しの旅へ。
国道204号を登って行く。
この辺は山が海に迫っている地形なので、くねくねと遠回りしていかないといけない。
山をトンネルで突っ切る国道497号佐世保道路は自転車で走れない。
段々と丘を登らされ、車の量も減っていく。
周りは少し温泉街のような雰囲気。
しかし少し街を超えると明かりも何もなくなる。
結局深夜の2時から、北に12キロ走った。
道の駅 させぼっくす99。略して
ようやく寝床になるであろう場所を見つけた。
時計を見ればもう3時。
道の駅はまだ最近できたばかりの新築の匂いがした。
しかし土曜の夜だからなのか、車がたくさんいて、
旅人たちの車というよりかは、若者が少しカスタムした車を自慢しあっているような、すこしヤンチャな駐車場であった。
EXILEのTAKAHIROが九十九島のポスターを飾っていた。
そうだ、長崎の佐世保出身だったね。
なんと綺麗な室内休憩所が夜間も開放されていた。
テントを貼るのも面倒だし、ここに寝袋敷いて寝よう。
...しかし中には全身黒ずくめで覆われた女性が2人いた。
こんな時間にこんな所で彼女たちは何をしているのだろう。
しかも日本語なのか?よく分からない言葉でじゃれ合っていた。
ちょっとよく分からない。
彼女たちはあっち向いてホイを楽しんでいた。
そして時々不安げにこちらを見てくる。
こっちも不安になってくる。
ここで寝て大丈夫なんだろうか、、、
もしかしたら紫外線を浴びれない病気なのかもしれない、もし日中に外に出れないのならこの時間にしか出れるチャンスがないのか、黒ずくめなのもそういうことなのか、、
そう納得すると自分はあっという間に寝てしまった。
チャリで四国九州リベンジ2018 1日目 2018/3/30 下関〜福岡編
広島駅前の川の駅で寝ていたら、朝になるにつれ風が強くなっていき
喉が痛くなった。
旅初日から風邪をひいたっぽい。
始発を改札前で待つ。
逃せば次の電車は一時間後。
コンビニで朝ごはんを買い込んで、昼までに下関を目指す。
途中山口県の岩国駅で乗り換えるが、下関までの4時間、ほぼ睡眠で終わった。
自分が乗る時間には旅行者しかいなかった(しかもおじさん一人とかしかいない)
が、時間が経つにつれ、スーツ姿の通勤客や学生が増えてくる。
相変わらず、山陽本線特有の古びた列車、山口の農村部の駅からスーツ姿の会社員が乗ってくる姿のギャップがすごい。
これでも新山口や徳山にはそれなりにビルが並んでおり、一斉に乗客は降りていく。
そんな感じでイヤホンから流れるジョン・カビラ氏のラジオを聴きながらウトウトしていた。
※2018年7月現在、山陽本線他、山陽エリアの電車は豪雨災害の影響で不通区間が多数あります!青春18切符ご利用の方、くれぐれもご注意ください。
一日でも早い復旧を祈っております!
気がついたら夢の中、終点を知らせるアナウンスとともに目が覚める。
昨日の朝8時に家を出ているので26時間も移動に費やしていたことになる。
なんだかもう既に旅が終わった気分である...しかし残念ながらここが今回のスタート地点だ。
そもそもスタート地点もその時の気分で決めていて、
下関で降りようか、小倉で降りようか、はたまた福岡市内までそのまま行ってしまおうかと悩んでいた。
が、電車は飽きたし、どうせなら自転車で九州に上陸したいし、ということでわざわざ本州の端っこからスタートになった。
下関駅で降りるのは3年ぶりか。
1年生の頃のチャリサー合宿で使ったなあ。
県庁所在地ではないものの、人口としては県内1位という下関。
娯楽施設も駅周辺は充実している。
それでも、平日の昼間は高齢者が多い。
いわゆる田舎のヤンキーもこの日は見ることがなかった。
今回の装備。今までの旅の反省を活かして軽量化を極めたスタイル。これで二週間乗り切る。
で、着替えたりあれこれ付けたり、ってやっていたら1時間経過。。。
やっとこさ準備を終えたらもうお昼になっていた。
とりあえず下関にはあまり用事がないので関門海峡を目指す。
早速現れるは立派な自転車レーン。
車道にあることは評価ポイントだが、自転車同士の対面通行で減点。
お役所の皆さん〜お願いしますよ〜。
しばし国道9号線を走る。
なかなか関門人道トンネルまでの案内が薄すぎてどこにあるのかが分からない。
あるかぽ〜と地区。
駅前から少し離れて、港に広がる娯楽施設。
はい!からっと横丁という遊園地も存在する。
目の前には市役所もあり、開発しては頓挫しを繰り返しているエリアだ。
そして国道9号線も都市部特有の三車線道路になる。
左に行けば北九州というアオカン(=青い看板)が現れる。
が、これはあくまで自動車に限られた話。
でかい”ふく”のオブジェとの後ろには何人もの人がお昼ご飯を食べていた。
あるかぽ〜とや唐戸地区には遊園地、水族館、市場や飲食店など割と若者も集まるところだったりする。
みんな福岡県を眺めながらご飯を食べる。
皮肉なことに福岡側から山口県を眺めてご飯を食べる人はあまりいない。
そして関門海峡大橋が見える。
時折、釣りをしている人も見受けられる。
この辺には”ふく”を激安で食べれるお店もあったりする。
ちなみに”ふく”なのか、”ふぐ”なのか。
関西ではもともと”ふく”と呼んでいたが、
若者のイントネーションにより次第に”ふぐ”が浸透してしまったそうだ。
しかし、取扱量一位の下関市では今でも昔の呼び名を継承したまま”ふく”と呼んでいる。
ちなみにふぐの漁獲高一位は下関ではなく、石川県能登半島の輪島市らしい。ややこしい。あくまで下関は”ふく” の集積地になっている。
赤間神宮の桜。
目の前にはみもすも川公園。
源義経の像や長州砲のレプリカなどが置いてある。
ここの東屋で寝る旅人も時折いるんだとか。
ででーん。本州から脱出。
ここを通るのは実はもう4回目だったりする。
自転車は通行料20円を料金箱に入れる。
警備員にちゃんと見られているわよ💓
エレベーターにそのまま入って降りれば、海底トンネルへ!
人道とはいえどここは国道2号線である。
入り口にはいかにも観光スポット感満載の展示が多数。
自転車や原付はちゃんと押して歩かないと怒られる。
ちなみにこの時自転車は私しかいなかった。
トンネルを下りきると山口福岡県境出現!
ついにここから九州の旅が本格的にスタートする。
そして門司まで少し登っていくと、出口もご丁寧に国道2号線のオニギリ(=国道の標識)が貼ってある。
ここも同様に観光客用の展示があり、関門突破記念のスタンプも押せる。
たまたま上りのエレベーターで一緒になったおばあちゃんに、
「これでお昼食べな!」
と三つ折りになった千円札を渡された。
「いやいや!大丈夫ですよ!」
と断るも、若者はお金がないでしょ!とポケットに押し込まれた。
ちょうどお腹が空いたので、このお金で豪華なお昼ご飯が食べれそうだ。
感謝。幸先がいい。
こちらもトンネル入り口はあまり下関と変わらない外観。
唯一、こちらには料金箱はない。
左へ。
福岡県道261号→国道3号
ほぼ国道3号の起点でもあり、ほぼ国道2号の終点でもある。
門司(もじ)は街全体がレトロを謳っていて
その名の通りおしゃれな洋風な建物が並ぶ。
門司の港側は、下関とは真反対に閑散としていた。
野良猫がたくさん住み着いているのだろう。
下関をのぞむ。
門司は焼きカレー屋が多い。どこに行っても焼きカレー屋なんじゃないかってぐらい。
しかもどこもナンバーワンのカレーを謳っているもんだからイマイチ信憑性にかける。
今回訪れたBEAR FRUITSは実は一度、一年の頃の合宿で訪れている。
ここの焼きカレーは間違いない。
店内はオシャレなカフェのよう。焼きカレーの食べ方を丁寧に記されている。
芸能人のサインもたくさん並ぶ。
サラダが先に出てくる。自転車旅は野菜が不足しがちになるから、新鮮なサラダが出てくるのは嬉しい。
そして見るがいい!これがスーパー焼きカレーだ。!!
せっかくだからビーフ入りにした。
自分で味をカスタマイズでき、びっくりスパイスをかけていただく。
スプーンで崩すとトロットロのチーズと中の半熟卵が化学反応をおこす。
これはうまい。毎日食べたい。
東京にこんなに美味しい焼きカレーがあるのだろうか。
なんてったって上戸彩さんが「明日世界が終わるなら、最後にこれを食べたい」と絶賛した焼きカレーなのだ。
門司港名物 焼きカレー【スーパー焼きカレー・びっくりスパイスのBEARFRUITS(ベアフルーツ)】
人の金で食った焼きカレーはうまかったか?と心の中で自問しながら店をでる。
京都や奈良のように街の景観を重視しており、ファミマも黒かった。
レトロ重視。
ナンバーワンカレーが並ぶ。焼きカレー界のゆとり教育だろうか。
しばし国道199号を行く。この辺はレトロから遠ざかり、スーパーや倉庫が並ぶ。
ひたすら西へ。だんだんと景色がのんびりしてきた。
意外にも、こじんまりとした街だ。
北九州といえば、暴走族やらヤンキーやら、卍(まんじ)やら連想されるが
平日の昼間にそういうのは全く姿がなかった。
上に走るは福岡都市高速。北九州エリアと福岡エリアにだけある、東京でいう首都高だ。
国道199号から福岡県道50号を経由し国道3号へ。
ムムム??スペースワールド??
そう、ここは2017年大晦日に閉園したスペースワールドであった。閉園してもまだそのまま。哀愁漂う。
八幡といえば、元はここ、八幡製鉄所という地理の教科書に出てきがちな製鉄所であった。
製鉄所もつぶれ、テーマパークもつぶれ。
三代目は何になるんだろう。
これはスペースワールド駅。
スペースワールドはないけど、駅名はそのまま。
国道3号へ。
黒崎駅。ちょっと洒落ている駅。
エヴァみたいなやつがある。。。。
「あきらめました!!」
カオスすぎる。こんな自虐的なラブホもあるのか。
そしてふつうに安い。
だんだんと車の流れが早くなってくる。
国道3号線はかなり車のスピードが早い為、積極的に側道を活用する。
県道299号線へ。
国道3号線復帰。
こんな感じで側道を降りると戻れなくなるような所もあるから難しい。
路肩が広いところは諦めてぶっ飛ばしていく。
車のスピードが早いので追い風でガンガン進む。
岡垣町→宗像(むなかた)市
だんだんとアップダウンがキツくなるものの、
車の流れに乗らないといけないプレッシャー。
トラックの音にビクビクする。
こんな感じで車幅ギリギリのトレーラーも多かったりする。
宗像市に入ってからガソリンスタンドやパチンコが増えてきた。
すると
途中から歩道を爆走するママチャリが競ってきた。
自分くらいの歳の青年で電動でもないママチャリが、
上り坂を爆走し
自分をスイスイ抜いていく。
意味わかんない。ツールドフランスでも出れるんじゃないかな。
あいつママチャリで30km/h出てるぞ。
福岡の自由が丘。
福津市、古賀市とひたすら高速巡航で国道3号線を爆走し、新宮町で県道539号へ。
福岡でもIKEAを発見。大型のホームセンターなどが並ぶ。
福岡の人は家族で買い物ってなるとこの辺に行くのかなー。
遠回りにはなるがこれも福岡市内と北九州市内を結ぶ。
ゆったりとサイクリングしたいならこっちの方がオススメかもしれない。
福岡市とはいえど、まだ景色は田舎。
まだ時間があるので寄り道。
志賀島は金印が見つかったとされる島だ。
島とはいえど、陸続き。
ひたすら直線道路を走る。
追い風でかなり飛ばすことができるから、すぐに行って帰ってこれるだろう。
帰りにここは走らないだろう、って感じで快調に走っていた。
いや、中々着かないな。
すでに夕方の5時を過ぎていて、近くの水族館マリンワールド海の中道とかは、閉園アナウンスが流れていた。
めちゃくちゃ風が強い。
砂が目に入ってくると同時に、海が見えてきた。
やがて、九州大陸を抜けて、志賀島までの砂洲道路 海の中道に繋がる。
その名の通り、両サイドに海が現れる。左手に博多湾、右手に玄界灘。
左手の博多湾の先には福岡市街のビル群がくっきりと見える。
夕暮れ時の景色は美しい。
自転車レーンもあったりと至れり尽くせりなのだが、とにかく風が強い。
海に挟まれているということは砂浜にも挟まれているので
全身砂風呂を浴びるようになる。
サングラスの中にまで砂は侵入する。
呼吸も鼻に砂が入って、苦しい。
両サイドからの波の音がド迫力だった。
志賀島に入ると、、、
何も無かった。
福岡市内とは思えないほどの田舎の街並み、小さな郵便局と商店、小中学校。
海の中道がなければ単なる田舎の孤島になっていたんじゃないかと言った感じ。
島の中には金印海道と呼ばれる県道542号が島を一周するように引かれている。
とりあえず、気になって金印公園というところに行ってみるも。。。
ここで金印が発掘されたとされている。らしい。
この日の2週間前に再整備工事が終わったばかりそうで、
とにかく綺麗な公園だった。
逆に言えば歴史を感じるポイントはどこにもなかった、笑
そして公園には自分一人しかいなかった。
志賀島から福岡市街をのぞむ。
福岡市内で人と待ち合わせているので、ササッと志賀島をあとにする。
同じ市内だしすぐにつくだろう、と。
この時は思っていたよ。
とりあえず海の中道を戻る。
砂が口に入る。
あれ、これってもしかして、同じ道を戻ってませんか?
おまけにさっきの強い追い風は当たり前だが強い向かい風になっていた。
どう頑張っても15キロとかしかスピードが出せない。
福岡市街まで40分ぐらいで戻れるだろうとか思ってた。
と思ったら結局さっきの道をひたすら戻らないと行けず、
天神まで25キロもあるとのこと、、
計算ミスだ。。
箱崎ふ頭。工場や倉庫が立ち並び、
お台場に似たような雰囲気であった。
国道3号線に復帰。
バイパスのような道も姿を変え、
都心道路の雰囲気を段々匂わせてくる。
札幌市内に入る国道12号の景色に似ている。
やっとのことで博多着。ついた頃には真っ暗になっていた。
待ち合わせ時間を大幅に遅れてしまった。ごめん。笑
福岡は都会だけど、東京のような息苦しさはない。
一蘭本社総本店。金曜の夜ということで大行列。
最近は東京のあちこちにあるよね。
中洲。華金で屋台が賑わっていた。
外の席でお酒を楽しむという、なんだかみんな幸せそうな顔をしていた。
天神。福岡パルコ。
2年前にずぶ濡れになりながらここで自転車を押していた光景が蘇る。
西鉄福岡駅。福岡で待ち合わせる時は、西鉄福岡駅のソラリアステージ広場ビジョン前で落ち合うのが常識らしい。
通称「大画面前」
渋谷や新宿で、大画面前集合とか言ったらみんなどこに集まるのかを検証したい。
福岡人のもう1つの待ち合わせ場所、警固公園。
ハロウィンになるとごった返すらしいが、普段は平和。
意外にも人はまばらであった。治安は特に悪そうでもなく、ここでも夜通し寝れそうだなという感じだった。
さて、夕飯はどうしようか。
ここは福岡の連れに任せようではないか。
警固公園から少し歩いた赤坂
というところに、やま中というヤケにオシャレなもつ鍋屋が現れる。
もつ鍋を食べたいならここだ、と予約してくれていた。(それなのに私は大幅に遅刻するw)
しかしあまりにも店内がオシャレなので少々この格好では躊躇われる。
しかも、高校生未満は入店できないらしいぞ。
アダルトもつ。
もう既に祝杯モードである。
100km走ったカラダにビールが沁みる。
もつ鍋もオシャレだった(笑)
なんというか、大衆食堂で食べるようなもつ鍋ではなく、しっかりと食材からレイアウトから整っていた。
値段はもつ鍋にしては割高なものの、
店内の雰囲気からすればむしろ安くない?ってなるほど意外にリーズナブル。
そのくらい、店内の内装は洗練されていた。
人気店のため予約必須。
腹を満たしてしばし散歩、舞鶴公園へ。
桜が満開で、屋台とのマッチが少しエモかった。
エモいとは、以下略
盗撮みたいになってしまった、、、
今年は九州の桜で見納めそうだ。
4月まであと少しの福岡、すでにカラッとした暖かい風が吹いていた。
今年の桜は例年より早い3月の中旬から咲き始めたものの散るまでにかなりの時間がかかっていた。
ここから二週間ほど、桜の変化を楽しみながらの旅になりそうだ。
続く。
チャリで四国九州リベンジ2018 0日目 2018/3/29 青春18きっぷ編
このブログを始めていて、過去の旅を振り返る機会が増えた。
というのも前は、誰かと旅行することに重点をおいていたり自転車でとんでもないところを走ることに重点をおいていたり。
しかし、だんだん違うことに気づく。あくまで自分がどう楽しむかなのである。
振り返れば、意外にも一回の自転車旅では回れていないところがたくさんあるのだ。
一周では足りない、二周も三周もしないとその土地のことはわからない。
このブログを書いているうちに頭に浮かんだのが
「九州、四国にもう一度行こう。」
九州は全県制覇はしたものの、ただ自転車で走っているだけだった。観光地もうまい飯も食えていない。
はたまた四国ではネカフェに泊まればいいか、という浅はかな考えが死ぬ寸前にまで来てしまった。
準備を万全にして、もう一度幸せになれる旅をしよう。。。
これは昨年の夏、北海道を回っていた頃の写真。
後ろのキャリアバック2つに50Lリュックという見た目でも
重そうな印象。
確かに、これだけあればなんでも積めて無敵なのだが。。。
この時3週間の旅で荷物は25kgにも及んでいた。
しかし重いということはそれだけ”燃費”が悪くなるわけで、峠も登れない、1日の距離が減ってしまう、など。
そこで今回、初めてバイクパッキングを導入。
バイクパッキングとは、従来のツーリングスタイル「後ろに荷台をつけてデカイバックをつける」のとは異なり、
自転車の空いているスペースにやや小ぶりなバックをたくさんつけて軽量化・重心のバランス化を図るのだ。
バイクパッキング にはアピデュラ社のバックがベストセラー。
がしかし、なにせ高い。大学生の財布では無理だ。
そこでrhinowalkというメーカーのどう見ても中国製のバッグを買ったのだが、意外にも問題のない商品であった。アピデュラを揃えれば5万ほどになるが、これで代用すればせいぜい1万ほどである。
今回は九州まで青春18きっぷで移動する。
2年ぶりだ。
東京駅や横浜駅の始発に乗れば1日で小倉駅までギリギリいけるのだが、
前日からずっと支度をしていたらあっという間に朝の8時とかになってしまった、、、
もう面倒だしたまプラからずっと西に行って、いけるとこまででいいや、と半分諦めていた。
ちなみに自分は大学4年生になるが、就活が解禁されたくらいの時期だった。
周りは就活に汗を流していたが自分はとりあえず東京から逃げよう!という選択だ。
アホである。
でもこのくらいの方が面白いでしょ?
今回の1日目のルート。
青春18きっぷは日付が変わってから最初の駅までしか乗ることができない。
深夜の0時を過ぎてから残念ながら山口の岩国駅までも行けず、間に大きい駅もないので広島でドロンすることにする。
という計画は実は夜に決まったことであって青春18きっぷほど夜にどこで降ろされるか分からない乗り物はない。
田園都市線で中央林間まで行き、
通勤ラッシュに自転車を突っ込むという勇気ある迷惑行為が試される。心が痛い。
小田急から藤沢駅で東海道線に乗り換える途中に改札をくぐるのだが、乗り換え口の改札は小田急のものなのである。
なので青春18切符にハンコは押してもらえず、特例書みたいなのを貰ってJRの有人改札に出してください、と言われる。
熱海行きにいって、ただひたすら揺られる。意外にも全然すわれない!
熱海に合宿しに行く”いかにも”大学生みたいなやつらが
根府川あたりで「海だ!!!」とクソ高いテンションで騒ぐあの現象に名前をつけたい。
根府川駅でドアが開くと、なんか変な影が見える。
ん???
猿やないか!!
よく見ると三匹いる。
ホームの裏で堂々と毛づくろいしている。
人を見下しているかのよう。図々しい。
熱海で乗り換える。
熱海の乗り換えはかなりめんどくさくて、下に降りてホームを変えなければならない。
しかも混んでいるから動けない。
大学生は、まだ慣れていないような女の子で溢れている。1年生か?
熱海から静岡行きに乗る。この区間だけで1時間以上かかる。高速で車を使ったほうが早い。
熱海からの東海道線はガラッと雰囲気を変え、静岡臭がプンプンしていた。
東京にはない、のんびりした暖かい感じだ。そんなことを思いながらウトウト寝てしまった。
今度は静岡から浜松へ。景色がずっと茶畑だった。
青春18きっぱーはご存知だろう、静岡区間は各駅停車である。急行もクソもない。
しかも三両編成とかで、座れなかったりする。とにかくこの区間が長くてしんどい。
幼稚園児ぐらいの子が「これ何入っているのー??」って聞いてきて「自転車が入っているよ〜」みたいな会話をする。
焼津に家族でマグロを食べに来たらしい。
豊橋から大垣へ。
ここで各駅地獄から解放され晴れて新快速列車になる。電車のシートもロングシートからクロスシートに変わる。寝やすい。
愛知に入ると名古屋までしばらく住宅街が続く。
岐阜って駅前結構綺麗なんだ。
大垣。ここから米原までしばしまた各駅停車。この辺になるとずっと付いてくる人ぎ何人かいて、ああこの人も青春18きっぱーなんだなと勘づいてくる。
米原駅で鬼のダッシュ乗り換え。滋賀県米原市から兵庫県の相生市まで一気に快速列車でワープできる。静岡のノロノロストレスに比べたら気持ちのいいほどぶっ飛ばす。
しかし、途中で電車は運転を見合わせる。
なんと理由が、「近隣の布団が飛んできた」
だった。リアル布団が吹っ飛んだ。
京都、大阪と通過していくうちに日が暮れて帰宅ラッシュに重なる。
満員電車にチャリンコ。座る席を間違えれば間違いなく殺される。申し訳ないが補助席ゾーンに置かせてもらう。他にスペースないからね。日本に輪行文化はいまだ普及していないから自転車を電車に載せるという発想が浸透していない。
恒例の姫路駅で列車切り離し。
前の車両だけ赤穂線で海沿いから攻め、
別のホームでは山陽本線で山沿いから岡山からいく。
赤穂線に乗ろうとしたが、なんと45分ほど遅れてくることを告げられる。
岡山に行く人は山陽本線に乗ってください。これも来るのは20分後だけどって。
とりあえずご飯食べよう。乗り換えに忙しすぎて何も食べれていなかった。
岡山駅。岡山は未だにこのうるさい国鉄時代の古い列車を使っている。この列車にスーツを着たビジネスマンが乗っているのが違和感。
糸崎駅。また腹が減ってきた。
唯一、糸崎駅で13分ほど停車をしていたので電車に荷物を置いてきたまま、駅の外のコンビニに買い出しに行く。
荷物を放置するのはものすごく不安。おれを置いて荷物だけ広島に行ったらどうしよう。
広島行きの列車は山陽地域では珍しくあの古い列車ではなく割と新しい車両で、どこか広島カープ感があるペイントだった。
しかし車内はガラガラである。
春休みのこの時間に乗っている人、だいたい青春18きっぱー説。
空腹にじゃがりことビールが沁みる。
東京のラジオJ-WAVEをradikoのエリアフリーでずっと流していたら
いつの間に夜の番組SONAR MUSICになっていた。
地方できく、六本木オシャレレディオの違和感やばい。
ジントニックも空けよう、、段々ダメ人間になってきた。
23時38分、ようやく広島駅に到着した。
15時間ずっと電車に乗る苦痛。飛行機ならニューヨークにとっくに着いているぐらいであろう。
改札の幅はどこも狭いから青春18きっぷを出しながら抜けるのは駅員さんの手伝いがないと少しキツい。
結局自転車を1度組み立て、翌朝またバラすというのは面倒臭いし、そもそも電車でずっと寝ていた人間が初日にネットカフェに入るのは甘えな気もするし、どうしようかとしばらく徘徊していた。
地下通路ではおっさん二人が情熱的な喧嘩をしていて、さすがは広島人だ、と感じさせられるのであった。
結局寝るところは固まらず、駅構内は深夜に閉めると言われる。
広島駅の地下街紙屋町シャレオは夜中開放されているらしい。
しかし明らかにホームレスの人が良さそうな位置をどんどん抑えていく。旅人だけれどもホームレスと同じ空間で寝る、というのは何だかプライドが許さない。むしろこういう地下街の方が治安が悪かったりするから分からない。
外はいい感じの涼しさではあるものの、とにかく風が強かった。全然寝床が決まらない。
でもやっぱり何回来ても広島の景色は好きである。今年もう2回来ている。
そんなこんなでフラフラしているうちに良さげな場所を発見する。
船?の停留所?
川の駅で腰を下ろす。
一応川のサイドはサイクリングロードにはなっているものの、いい感じに静かだし、明るいし、地下にはトイレもある。
東屋の下にベンチがあり、マットと寝袋を敷けばベッド完成。
桜と夜景を見ながら寝れる、超高級ホテルである。部屋も広いね。
桜の向こうのベンチには若い男女が数人溜まっており、楽しそうでなんだか悔しかった。始発を考えると4時には起きないと行かないんだが、朝になるにつれ風が強まり気温は下がり、何度も起きてしまった。オマケに喉が痛い。旅初日にして風邪を引いてしまうのであった。。。
続く
九州自転車旅 10,11,12,13,14日目 2016/3/12~16 大阪〜名古屋〜横浜 【自走帰宅編】
大阪・天満駅のネカフェに泊まっていた。
マッサージシートしか空いていなくて
5時間で2500円という強気な価格だった。
さらには1時間寝坊してしまい、追加金が発生する。最悪。
大阪嫌いになりそうなレベル。
その後守口市、門真市と大阪府道161号を進み、大東市に入る。
この辺、さすがは大阪、都市部特有の信号だらけの道路、全く進まない。
途中で5人ぐらいのロードバイク集団に遭遇し、大阪からの抜け方を教えてくれた。
京都方面に抜けるには清滝トンネルというのを超えるのがメジャーらしい。。。
が、なぜか自転車NAVITIMEは別の道を指定してくる。
よ う こ そ 阪 奈 道 路
大阪から奈良に向かって生駒山地を抜ける道路。
大東市から四條畷(しじょうなわて)市に入り、片側二車線の峠道にはいる。
結構きつめの斜度なのと、車の流れが大分早い。
イメージ的にはいろは坂みたいな感じだろうか。
そして運の悪い事にここでまさかのパンク。
歩道があるところだったから良かったけれど。。。。
気が滅入る。
しかしこの阪奈道路、ママチャリで名古屋から大阪まで旅している青年も迷い込んでいた。
ダンボールに「自分探しの旅」と書いてあり、服装は旅人...感はお世辞にも言えなく、”家出少年”といった感じだった。
わたくし自転車旅を始めて約8年、いまだに自分は見つからないですが、、
この阪奈道路、頂上を超え、奈良県生駒市に入るとまさかの、、、
高速道路 始まる。
お分かりいただけるだろうか、見通しの良い直線下り坂になんとご丁寧にインターチェンジまでついている。
どうやら昔は有料道路だったらしい。
しかし、自転車侵入禁止とはどこにも書いておらず、一応合法的に走行可能なようだ。
自転車で高速道路を走りたい願望がある方は、ぜひ、w
下り坂を一気に加速し、60km/hで路肩をぶっ飛ばす。
そして気がつけばあっという間に奈良市内についてしまった。
奈良の定番、ファミマが黒い。
周りの景観を損ねないよう看板の色に対する条例が定められている。
奈良と言えばシカ!
県民や出身者は、毎回いうたびに他県民に「ああシカのところね」と何度言われてきたことか。
シカは奈良公園にしかいねえよ!!と何度思ったことか。
ガチな野生シカは宇陀とか山奥にいるかもな!!
まあ奈良県民でも出身でもないけど。
まさか自転車で奈良公園に来るとは思っていなかった。
阪奈道路に勝手に運ばれてしまった。
JR奈良駅。
京都とは真逆のこの飾っていない感じ、自分は好きだ。
日曜日なのに、この人口密度。
のんびり観光できるので奈良は一人旅とかにオススメ。
ここまでまだ何も買っていなかったので奈良駅の二階でお土産をまとめ買いした。
だがここは京都らしくない景色、奈良の延長戦みたいな感じか。
国道163号で木津川沿いに東へ進む。和束町→笠置町→南山城村。
ここからは東京〜大阪を24時間以内で自転車で走破する非公式公道レースキャノンボールでよく使われるメジャールートだ。
大阪から京都市内を回るよりも近道で、このルートを好むチャリダーも多い。
だんだんと山あいの田舎な景色に変わっていく。
名阪国道のバイパスルートになっていたり、奈良方面から名阪国道に入るまで、伊賀インターまで行かないといけないのでトラックや交通量がかなり多かったりする。
途中まで路肩が全然ないのでかなり緊張する。
だんだんと上り坂が苦しくなって来る。これぞ伊賀越え。
東京から大阪まで自転車で行くときには
箱根越え or 御殿場越え→金谷峠越え→鈴鹿峠越え or 伊賀越えの三つのヤマがある。
なおも続く上り坂の嵐。コンビニもないし、飲み物もなくなっていてキツイ。
この後峠を下りきれば伊賀上野の市街地になる。
小雨がパラパラ降り始めていて体力を消耗し続けていた。
この辺は何度も通っているので別記事を参考にしてほしい。
伊賀上野で国(酷)道25号に代わり、名阪国道(新・国道25号)と並走する。
この日は名古屋を目指していたのだが、なにせ夕方の時点であと80km。
まだまだあるのだあ。
名阪国道と並走する旧国道25号は、非名阪とも言われ、酷道25号とも言われる。
名阪国道は亀山から天理まで、東名阪道と西名阪道をつなぐ実質高速道路に対し、非名阪はお世辞にも綺麗に整備されている道路とは言えない。
伊賀上野市街を抜けると、恐ろしいほど急に車通りがなくなり静寂に包まれる。
この時点で夕方5時を回っていたが、10分に1台車が通るか、というぐらいだった。
センターラインも消え、採石場の入り口付近でダート道になる。
何度も何度も舗装をしているらしいが、採石場を行き来する大型ダンプのタイヤに削られて、あっという間にダートに変わってしまうそう。
もはや国道どころか林道や。
夜になると動物、特にシカがたくさん出てくる。
やがて亀山市に入ると、加太(かぶと)地区に入る。
国道なのに今度は住宅街の路地といったところか。こんな山林に住宅街が現れる。
哀愁漂うが、ここも国道25号の一部である。古い民家もあれば割と新しい戸建もありどんな生活をしているのかがきになる。
その後どんどんと山を下って行き、関というところで国道1号とぶつかる。
”酷道”とはお別れだ。
その後普通は亀山市街に国道1号を東に進むのだが、これを回避するために自転車ナビタイムは鈴鹿川沿いの土手を走れ、と案内してくる。
亀山市〜鈴鹿市〜四日市市の国道1号は流れもはやく、交通量も多くでかなり危険ではあった。
なのでナビに従ってこの時は鈴鹿川沿いに土手を進み、鈴鹿市→四日市市と走ったんだと思う。
交通量が少ないのはありがたい反面、突然「ルートから外れました」を連発した挙句、アプリがクラッシュしたりしてどこを進んでいるのかわからなかった。
だいぶ省略してしまうが、四日市市で国道1号線に復帰し、日曜夜の渋滞をすり抜けながら、四日市市→川越町→朝日町→桑名市へと抜けていった。
途中の朝日町あたりだったか、三重県道401号に迂回し、そのまま国道23号に出た。
途中で雨が強くなってくるもカッパを着るのも面倒、濡れながら漕いでみる。
ここがナガスパ...中京民の遊び場、ナガシマスパーランドの近くか、、、
しかしこの自転車ナビが指定してきた国道23号線、入ってはいけない場所であった。
ここは通称名四国道といって、その名の通り名古屋と四日市を結んでいる。
名古屋→四日市に移動するのに、伊勢湾岸道や東名阪道は有料、国道1号は流れが遅い、ということでこの名四国道が安く速く走れる。
安くて早い!牛丼みたいな道路だ。意味わからない。
つまりは大型のトラックが我先に、と80km/hほどの速度でたくさん走ってくる。
しまいには路肩がほぼ皆無。
夜だし雨だしで、大型トラックに踏まれてミンチ肉になるのも時間の問題だ。
ならば我慢して歩道を、、、、
段差だらけ、除草されていない雑草たち、路面全然見えない、
しまいには海岸沿いだからか、ちょいちょい深い砂にハマる。
そして運の悪いことにこの砂のおかげでパンク。
この日だけで阪奈道路に続き二度目のパンクだよ。
雨で砂がタイヤに付着しやすく、タイヤにあいた穴から砂が入り込みパンクする。
おまけにスマホの充電ない、モバイルバッテリーも充電ない、雨が激しくなってくる、腹が減る、、、と散々だった。
カッパも、ホームセンターのやつだったから雨が染み込んでくるし、寒いし、名四国道から抜けられないし、暗いし、散々だった。
その後も飛島村から名古屋市港区まで、2時間ほどこの名四国道という名の地獄から抜け出せなかった。
土砂降りだよ。もーーー。
ひとまずネカフェで就寝。
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翌朝、名駅の中でなご家という無理やりなネーミングのラーメン屋に入る。
とにかくラーメンが食べたい。カロリーを欲している。
これが八丁味噌ラーメンだ!
確かに八丁味噌の味がするスープだ!
しかしこれが麺に合うのかと言われれば、、、、。
せっかく名古屋に来たことだし、市内を少しサイクリング。
結局雨はこの日も降っていた。
月曜日の栄(中区)。SKE。
高校生が多かった。平日夕方の微妙な感じ。
自転車旅人が、繁華街に用はあまりないのでドン・キホーテで吸水セームとお菓子だけ買った。
続いてこれは
名古屋城(北区)。夕方の4時半を過ぎていて城の中は入れなかった。
昔父親が名古屋に単身赴任していた頃に1週間くらい泊まってて、その時以来の名古屋観光だと思う。
何回も来てはいたけど。
久しぶりにしゃちほこは見ておかないとなあ、と。
月曜日に雨という組み合わせ。周辺は閑散としていた。
まあこんなもんか、と時間を見ていたらもう夕方5時。
とっとと浜松くらいまで抜けないと。
国道19号→国道1号 中区→熱田区→南区→緑区、桶狭間古戦場を超えて
豊明市へ。
この辺になると国道1号も車の流れが早くなり、大型トラックとともに東進する。
トラックに怯えながら走る状況が50kmほど続くもんだからだんだんと
精神的にも疲れてくる区間だ。さらにはなかなか雨が止まないもんで、一層肩に力が入る。
写真は岡崎城。
不気味なイルミネーション。
豊川市あたりが暗くて、車の流れも早くて、しかも大阪からだと上り坂になっていてキツイ。
その後、かの有名なボウリング場"岩屋キャノンボウル”から斜め左に入り、愛知静岡県道3号線へ。
真夜中の住宅街、国道301号のアップダウンを抜けて新居町、浜松市西区へ。
真っ暗でなんだかわからないが写真は浜名湖だ。
その後、国道257号、国道152号と北上。
南区、中区と抜けてひとまず浜松駅へ。
名古屋から100kmほどか。夕方に出発して深夜の3時に到着。
駅の中で寝れそうなスペースもないし、北口で見つけたネカフェへ。
浜松駅、以外にネカフェが少ない。
北口は栄えているが、南口はシャッター商店街が広がる。
コンビニの前に選挙する若者。
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新浜松駅。
大阪→東京まで24時間以内に走破する猛者もいるが、私はだいたい4日ぐらいかける。
というか1000kmほどのツーリングをした後の自走で体が追いつかない。
↑すぐにボロボロになるから、また張り替えた。こんなにアピールしたけど、人吉~熊本は電車に乗っているというワケあり仕様。
鹿児島といっても霧島ですが。。。って感じ。
あれこれ荷物を整理していると"めんどくさいお爺さん”に捕まる。
このタイプめんどくさそうだな、という勘が当たる。
案の定彼は宇宙開発の話を長々とし始めた。それだけならまだしも、そんなんじゃダメだもっと若者しっかりしろのタイプ。
こんだけ長々と話を聞かされたのだから、飲み物の一本ぐらい差し入れてくれよ!
という悪魔からのささやきが自分の脳内をめぐり出す。
浜松出身の友達がこぞって、市野ならなんでもあるよ!というので、国道152号をしばらく上がって、東区の天王町へ。
ネカフェのシャワーが有料だったからどうせなら、と温泉にしばらく浸かることにする。
そんでもってイオンモールもあるので食料を買い込んで、ダラダラしてたらもう正午。
自転車旅の難しいところは、休憩や観光にたくさん時間を要することなんだよな。
浜松ののんびりした空気、悪くない。
この辺はヤマハとスズキの植民地といったところか。
工場がたくさん並ぶ。
ちょっとした、、、いや少しキツイ峠越えだ。
日差しに当たる茶葉の匂いがプンプン香ってくる。
静岡茶はだいたいこの辺か、牧之原で生産されている。
小夜の中山トンネル。国1バイパスと並走する。
やっぱ夜には、、、、出るのかな、、、、
夜泣き石とか、初めて見ると結構怖い。
夜泣き石区間で一度下って、また登らされる。意外にも標高が高い。
そしてこの金谷峠の頂上にはラブホテルになっていて、チャリダー界隈ではラブホ峠と言われている。いつか行ってみようかな。多分部屋の中普通だと思うけど。
と思ったら結構すごかったw
しかも結構安い。
その後すぐに藤枝市に入る。
ここは国道1号の旧道扱いなので、かなりお店で賑わう。
途中あまりにいい匂いがするもんで入ってみる。
ご存知だろうか、今や浅草や青山で大行列の”ななや”
世界一濃い抹茶ジェラードをいただける。
この藤枝が本店なのだが浅草や青山と違い、すんなり食べることができる。
前に浅草に行ったときは100分待ちのアトラクション状態だったぞ。
ここの抹茶はどこよりも美味しいのでお勧めしたい。
藤枝のゆったりした雰囲気と抹茶がマッチしてるよ。
その後自転車ナビは県道30号、焼津市方面に案内する。
あ、そっちから行くルートがあったのか、宇津ノ谷トンネルより楽やな、そんな感じで走っていた。
が、
国道150号に入ると何やら心配そうな視線が車から何台も当てられる。
しばらくすれば、軽ワゴンのおっちゃんがクラクションを思いっきり鳴らしてきて、煽り運転かと思いきや、
「この先、チャリンコ通れないよ!!!」
そんなことはあるのかい?自転車ナビタイムに案内されてきたのに。
ああああああああああ。こんなことってあるのかよ。
途中まであった歩道も消えるクソ仕様。
ならば、大崩海岸から用宗周りすればいいのかあwwwなんだあwww
あん????
当時2013年、台風による崩落で通行止めになっていた。
この時2016年だから三年間も復旧出来なかったのか、とにかく詰んでいた。
自転車ナビタイムを許すわけにはいけない。
結局南下した道を北上し直し、結局藤枝の国道1号から宇津ノ谷越えである。
内谷新田インターを県道208号に迂回し岡部宿へ。
その後宇津ノ谷トンネルを下り線に渡って歩道を走る。
また県道208号に逸れて、安倍川を渡る。
そのまま静岡市に入り、駿河区、葵区、清水区と気持ちよく静岡市街を無視して通過する。
県道407号に合流して清水、興津と進む。
また国道1号に戻り、歩道に誘導される。
ここでも自転車ナビタイムは、国道52号に迂回し富士宮の山奥まで登れというクソみたいな案内をしてくる。
そろそろキレそうだ。
宇津ノ谷トンネル同様、下り線の歩道を走る。
夜になると、対抗のライトが眩しくて何も見えない。
しかし途中で歩道は終了してしまうので、押しボタン式歩道を渡って、旧東海道に移らねばならぬ。
民家の間を縫うような狭い道。
左には山、右には海と、大地震や台風に弱い地域。
すぐ近くには薩埵(さった)峠があって、駿河湾、東名、国1、富士山という素晴らしい景色が見えるのだが、暗くて何も見えない。
でもこの道路の夜景も悪くない。
県道396号を進む。
この道の駅 富士川楽座とは東名・富士川SA(上り)に隣接されている施設だ。
富士市突入。
深夜に高齢者を起こすという罪悪感に駆られながら、祖母宅に着弾。
やっとの事で寝られるかと思いきや、夕食だけ振る舞われた後、近くの叔母宅に護送された。w
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実を言うと富士で1日休息していた。だらだらしていたら17時間くらい寝続けていて、ここは甘えて休んでいようという気分になっていた。
翌日起きて一発目。。
定番のさわやかを11時ぐらいに食べる。
そのまま出発。
富士市に来てしまえば、家までチャリであとちょっとか、という軽い感覚麻痺に陥る。
けど富士山を見ると落ち着く気分になる。
県道170号。国1より海側を東進する。
東京までの距離がだんだん射程圏内の数字になってくる。が、
タイヤにヤバイ亀裂が入っていた。あと120km持つかなああ。
中のチューブが出てきてしまっているので最悪の場合破裂して、転倒する。。。
しかしここまできたら強行突破するしかない。
タイヤを一度外し、持っていたガムテープで穴を塞いだ。
耐久性に定評のあるコンチネンタルのグランプリ4000s2を履いていたはずなんだが、それでも限界か。
県道22号を長泉町・裾野市方面に北上する。箱根よりこちらの方が走りやすい。
国道246号線へ。ここまで出れば旅も終盤だ。
東名の裾野IC、駒門PA、御殿場ICがそれぞれ見える。
最終補給エリア。毎回いつもこの御殿場のサークルKで休憩する。
246はまた自転車進入禁止になるために、静岡・神奈川県道72号線で迂回。
小山町に出て、足柄駅を抜けると最後の山場、国道246号トンネル乱立エリアに入る。
カーブに下り坂、路肩せまし、トラック多し。
神経をとがらせていると気がつかないうちに神奈川県山北町に入っている。
松田町へ。ここまで出ればずっと国道246号線を走り続ければ帰宅できる。
左手に小田急線が2週間ぶりに見えてくる。
ヤビツの入り口、名古木交差点(秦野市)。
このまま伊勢原市、厚木市、海老名市、大和市、東京都町田市、横浜市瀬谷区、緑区と入る。
ここまで来ると地元に帰ってきた感が勝ってしまったのか、写真が全然なかった。
西の果てから横浜まで無事に到着した感動でたまらなかった。
母校でもパシャり。
今回の旅の大まかなルートはこちら↓
2016/3/3〜16
実走行日数は12日で1830km。
人吉〜熊本 輪行。
家にたどり着いたぞおおおおおおおお
— くりはら@干からびラン1718乾燥 (@nikomiiii__) 2016年3月17日
以上をもちまして
チャリで
大分県別府市→九州一周→福岡→横浜ラン
完。
1830キロ走りましたぁあああああ!!! pic.twitter.com/eSZkMtLiAT